不確定。
大阪二日目のショウが始まるのを待っているとミルトンが歩いているのを見つけた。ミルトンはスティーヴィーの兄。そこでちょっと話をする。ロンドンで会ったことを告げるがどうも覚えていないらしい。まあ、94年12月のことだから、もう9年も前のことになる。覚えていなくても当然でしょう。いずれにせよ、彼からバックステージパスをもらいました。
ライヴは今ツアー最長の長さとなり、盛り上がった中で終了。その後、バックステージへ。するとものすごい人。これは一体何、と思ったら、どうもスティーヴィーと写真をとることになっているらしい。「事前にお渡しした番号札のグループ順に写真撮影をしていただきます。ルールにしたがってお願いいたします」といったようなアナウンスがされている。十数人まとめてスティーヴィーを囲んで撮影するというシステムです。
いやあ、びっくりしました。これ毎日やってたんでしょうか。(笑) すごいね、これ。とてもではないが、本人とは話すチャンスはなかった。そこで、ミルトンに訊いた。「今回やった新曲は新作にはいるんでしょうか」「はいるかもしれないし、はいらないかもしれない」「アルバムはいつでるのでしょう」「君は僕にインタヴューするつもりかい? (笑) いえるのは、今年ということかな。それ以外はなんともいえないな」「レコード会社は2月3月にリリースデートを設定してるようですが」「それに関してはノーコメントだ。(笑) もうしゃべらないよ。(笑) ノーコメントがコメントだ(笑)」
「今年」ですかあ? お願いしますよ、スティーヴィーさん。下手すると、日本に来たからレコーディングが遅れたなんて言われるかもしれませんねえ。(笑) というわけで、僕の感触としては、少なくとも2月3月のリリースはないというところです。ただかなり完成に近いニュアンスは受けます。夏あるいは秋あたりまでには出るのではないでしょうか。9月一杯に出れば一応次のグラミーのノミネートにはいります。
日本で披露された4曲。果たして入るのか、どうか。ただし、「ホワット・ザ・ファス」に関してはスティーヴィーは「次のアルバムからのシングルだ」と言っていました。今のところ、これが最初のシングルになるということなのでしょう。とはいっても、これさえも、スティーヴィーの気が変われば変更になります。スティーヴィーの「新作がでるぞ~」は狼少年と一緒です。(笑)
さて、彼の新作はいつ出るのか、という設問ですが、毎度のことながら、「出てみなければわからない」としか答えようがないのです。日本のレコード会社にマスターテープが届いたら、その時は発売が確定したと言ってもいいでしょう。今日現在、もちろん、まだ届いていません。不確定ということだけが確定しているのです。
ENT>MUSIC>ALBUM>Wonder, Stevie