DVD。
話は変わりますが、最近はMTVが比較的簡単に見られて、最新のアーティストのヴィデオクリップに触れる機会も多くなっていますね。それにDVDになってオムニバスが発売されたり、レンタル店に行っても借りられる。
そんな中で、「クリップ・クワイエットストーム#1」なるデジタルグラフィー社から2000年12月に発売されているDVDを入手しました。8曲入ってるんですが、これがほとんどソウルものでも今まで見たことがなかったプロモヴィデオで編成されているんです。こんなのあったのか、っていう感じ。
収録曲は「ラヴィン・ユー」(シャニース)、「ラヴ・ミー」(トレイシー・スペンサー)、「ユー・ドント・ノウ・ナッシン」(フォーリアル)、「ユー・センド・ミー・スウィンギン」(ミントコンディション)、「ザ・クローサー・アイ・ゲット・トゥ・ユー」(フォー・ラヴァーズ・オンリー)、「ミー・アンド・ミセス・ジョーンズ」(フレディー・ジャクソン)、「スカウンドレス・ゲット・ロンリー」(DRS)、「アット・ユア・ベスト」(アリーヤ)の8曲。
一番びっくりは、フォー・ラヴァーズ・オンリーです。もちろん他のもほとんど見たことはなかったんですが。フォー・ラヴァーズ・オンリーはモータウンのテンプテーションズの肝いりでデビューしたグループですが、アルバム1枚で消えてしまいました。90年代のロストソウルの一組です。(1月の『フィールン・ソウル』でもご紹介しました) おそらくほとんど日本のテレビ(ケーブルなども含めて)ではプレイされていないのではないでしょうか。
曲は最近ルーサー・ヴァンドロスとビヨンセがデュエットしてカヴァーしたロバータ&ダニーのヒットですが、高原でメンバー3人が歌っています。CDジャケットに似た感じのロケーション。こういう一発ヒットで消えていったアーティストの動く姿って本当に貴重です。しかもあまり大ヒットしていない曲のプロモクリップはなおさら目にする機会はありませんからねえ。
アリーヤのおなじみの曲は「ギャングスター・チャイルド・リミックス」で収録。こんなのもあったのか、とためいきです。シャニースも海辺であの「ラヴィン・ユー」を歌います。
もう1枚同社から発売されている『クリップR&B#1』というDVDには、オージェイズの「エモーショナリー・ユアーズ」なんかがはいっています。これは、全編モノクロの映像でスタジオにオージェイズの3人が円形に置いた3本のマイクに向かって歌うシーンと海辺の波が砕け散るシーンなどが適度にクロスされて作られています。これも初めて見ましたが、元々超大好きな曲なので、感動しましたね。オージェイズかっこいい。エディー・リヴァート、渋い。
もし中古屋さんなどで見かけたら、チェックしてみてください。改めて知らないプロモクリップもたくさんあるんだな、と痛感しました。こんなにあったら、いくら時間があっても、見切れませんね。