▲「私もこの列車でふるさとを後にしました。さようなら」~武田アナ、名コメントで締める

▲【「私もこの列車でふるさとを後にしました。さようなら」~武田アナ、名コメントで締める】
ひとこと。
何気なく昨日(2009年3月13日金曜)、NHK夜7時のニュース番組『ニュース7』をつけていたら、番組の最後で、今日で最後になったJRのブルートレインの話題を流していた。東京駅から出発する最終のブルートレインを上から撮った映像に、武田アナがこう締めたのだ。
「私もこの列車でふるさとを後にしました。さようなら」
思わずPCの手を休めて、テレビの画面に見入りましたよ。すばらしいなあ。僕は日本のニュース番組司会者が、ニュースにいちいちコメントするのが大嫌いなのだが、こういうのはとてもいい。アメリカのニュース・ショーでは基本、自分の意見は言わない。事実をありのまま伝える。NHKも基本的にそうだ。
CBSで長い間夜のニュースを担当していた名キャスター、ウォルター・クロンカイトはまず自身の意見など言わなかったが、一度だけヴェトナム戦争に対して反対の意見を述べた。それが大変な影響を与えたという。ニュースは、編集の仕方で十分意見を出しているのだ。複雑なニュースにわかりやすい解説をつけるのはともかく、安っぽいコメントなど押し付けがましい。ニュース司会者が意見を言うなんて10年に一度でいい。
古舘伊知郎は局アナ時代から基本的には好きなアナだったが、『ニュース・ステーション』の古館はよろしくない。なんであんなどうでもいいようなコメントを全部のニュースにつけるのだろうか。そういうことを言わないと視聴者が理解できないものだと、バカにしているとしか思えない。視聴者に考えさせる『スペース』を与えて欲しいところだ。
そんな中で、普段自分のコメントをしない武田(たけた、が正しいそうです)アナが放った一言コメントは強烈だった。そうかあ、ひょっとして、九州出身なのかなと思い、ウィッキペディアで調べると、じゃ~~ん、なんと熊本出身。さらっと見ると、なんと、もうこのコメントのことが書かれているではないか。おそるべきウィッキ。(笑)
コメントなんてまさにLess is more(より言わないほうが、多くを語る)。
武田氏の名コメント、歴史に残ります。

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