☆マーヴィン・ゲイ自伝・翻訳版、生誕70周年の4月に発売

☆【マーヴィン・ゲイ自伝・翻訳版、生誕70周年の4月に発売】
発表。
稀代のソウル・シンガー、マーヴィン・ゲイが唯一残した自伝『ディヴァイデッド・ソウル(引き裂かれたソウル)~マーヴィン・ゲイ物語(仮題)』(原題Divided Soul)(デイヴィッド・リッツ著=1985年)の日本語翻訳版が2009年4月、ブルース・インターアクションズから発売される。翻訳・監修を吉岡正晴が行う。
この著作は1985年、それまでマーヴィンに長期間取材を行っていた作家デイヴィッド・リッツが1984年4月1日のマーヴィンの突然の死を機に、いっきにまとめて出版したもの。デイヴィッドとマーヴィンは何十時間もの間、話をし、膨大な量のインタヴューを行っていた。取材は79年以降に始まったが、特に、マーヴィンが80年代に入ってベルギーで隠遁生活をしているときも、ベルギーまで出向いて取材をしている。その期間に、デイヴィッドとマーヴィンは、「セクシュアル・ヒーリング」の原型となるコンセプトを考え、同曲はマーヴィンの奇跡的カンバック曲になった。しかし、印税問題で当初デイヴィッドのクレジットがないことから訴訟に発展するが、結局、デイヴィッドのクレジットが入ることと金銭で解決した。
デイヴィッド・リッツは1943年12月ニューヨーク生まれ。ジャーナリスト、作家を目指していたが、1978年、苦労の末、レイ・チャールズの自伝『わが心のジョージア~レイ・チャールズ物語』(原題Brother Ray)を刊行。これにより伝記作家としての道が開ける。彼が次にてがけたのがこのマーヴィン・ゲイの自伝だった。デイヴィッドは、マーヴィンが1978年にリリースしたアルバム『ヒア・マイ・ディア(邦題、離婚伝説)』に関する評論をロスアンジェルス・タイムス紙に寄稿、これをマーヴィン本人が読み、自伝執筆につながった。ただ、当初は二人ともいつ発売するかまでは決めていなかった。
ところが、1984年4月1日、マーヴィンがまったく予期せぬ形で父親の銃弾に倒れ死去すると、周囲から自伝発刊を望む声がたかまった。約1年をかけてその後デイヴィッドは追加取材を敢行。1985年春のリリースとなった。
マーヴィン本人が語ったものとしては唯一の自伝であり、また英語以外の言語では日本語版が世界初となる。また、この原作を元にした映画が2本ほど企画されているが、現在はその製作は宙に浮いている。
日本でも一度、別の出版社で翻訳出版されることになっていたが、諸事情で発売が中止され、権利が浮いていたところ、今回新たにブルース・インターアクションズが出版権を獲得、出版となる。概要は次の通り。
【著作Divided Soul 内容】
著者  David Ritzデイヴィッド・リッツ
題名  Divided Soul
邦題 引き裂かれたソウル~マーヴィン・ゲイ物語(仮題)
初版発行  1985年
監修翻訳  吉岡正晴
ページ数 原書 368ページ(本文340ページ)
出版  ブルース・インターアクションズ
定価 未定
発売日(予定)2009年4月2日
●ポイント
■稀代のソウル・シンガー、20世紀を代表するソウル・シンガーでありソングライターでもあるマーヴィン・ゲイの唯一本人が執筆に加わった自伝。マーヴィンの自伝としては、すでに高い評価を得た決定版。
■マーヴィンの死直前までの徹底した取材から掘り起こされる壮絶人生。
■幼少時代からの父との確執が誰もが予期せぬ終幕を迎える。父とマーヴィン、最初の妻アンナとの結婚生活、さらに新しい恋人ジャンとの出会い、現実から逃れヨーロッパへの逃避行など激動の人生を見事な筆致で描くデイヴィッドの筆力。
■レイ・チャールズ自伝で評価を得たバイオグラファー、デイヴィッド・リッツ渾身の力作。
■ソウルミュージック評論家でリッツとも親交のあるソウルとソウルミュージックを十分理解した吉岡正晴の翻訳。
■ 2009年4月2日は、マーヴィン・ゲイ生誕70周年記念日。また前日4月1日は、1984年4月1日命日から25周年にあたる。
(明日以降のブログで、ソウル・サーチャーとこの本についてなどを書きます)
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