メンタル。
ウィンブルドンの試合が毎晩、NHKで放送されていて、ついつい見てしまう。昨日も、セレナ・ウィリアムスとジェニファー・カプリアティーの試合を見たが、ミスはセレナのほうが多く、応援はジェニファーのほうが多いのに、結局試合はそのセレナが勝ってしまった。
もちろん、現在の世界ナンバーワンの底力だが、元世界ナンバーワンの意地も十分に見せてもらった。このレヴェルの試合を見ていると、本当に技術的なものよりも、精神的なものが重要になってくると思えてならない。一体みんなメンタル・トレーニングというのはどうやっているのだろう。メンタルのコーチは何を選手に施すのだろう。ものすごく興味がある。
おそらく、世界ナンバーワンになるほどの選手たちだと、技術的にはもう文句のつけようがない。ベスト10内に来る選手はみんなそうなんだと思う。ところが、10位で終わる人と、1位になる人の間には目に見えない大きな川が横たわっている。いかにその川を渡るか。それが重要なのだ。で、その川を渡るかわたらないかは精神の持ち方一つなのである。その精神的な部分というのが、もう、完璧にソウルなのだ。
勝つという魂を持てるかどうか。誰だって、勝ちたい。だが、その勝つという魂をどこまで昇華させることができるか。相手のミスにどれだけつけこめるか。自分のミスをどれだけすぐに忘れることができるか。強靭な肉体(ボディー)と、技術(練習から得るもの=テクニック)と、精神(ソウル)。これらが三位一体となって完成した選手のみが世界ナンバーワンの座に座れるのである。
女子シングルスの決勝は、セレナを破るエナン対ヴィーナスかなあ。杉山のパートナーでもあるクリスターズにがんばって欲しいところだが。エナン対クリスターズだったら、おもしろいな。