◎【マイケル・ジャクソン「バッド・ツアー」再現】
完コピ。
今年(2008年)3月、約60分のショーを見たマイケル・ジャクソンの完全コピー・ユニット、「MJスピリット」の単独公演(!)が六本木モーフ(Morph)で行われた。今回は2時間近い「バッド・ツアー」の完全再現だ。
6時過ぎにモーフの前を駐車場に向かって車を走らせているとなんと、行列ができていた。すごい。この日はモーフも立ち見でほぼ満杯。観客が圧倒的に若い。おそらく、1987年に日本で行われた「バッド・ツアー」の時点でまだ生まれてない人さえいるのではないかと思われるほど。これだけ若いファンがいるということに驚く。つまり、彼らはなんらかのきっかけでマイケルを知り、しかし生のマイケルを見る機会はなく、こうしてMJスピリットにやってくるらしい。
前振りがあって、「マイケル・マイケル」の掛け声からビデオ、そして「スタート・サムシン」へ。照明から小物、衣装まで実に細かく再現。もちろん、踊りと振りは完璧だ。「スムース・クリミナル」なんてちゃんとダンサーがみんな斜めに倒れる。「シーズ・アウト・オブ・マイ・ライフ」では、観客席から女の子を1人ステージに上げてマイケルがその彼女のために歌う。もちろん「ビート・イット」「ビリー・ジーン」もハイライトだ。帽子の投げ、ムーンウォーク、「ビート・イット」のカメラ目線、「ダーティー・ダイアナ」のときの下からの扇風機、幕を使ったステージ奥からのシルエット、「アイ・ジャスト・キャント・ストップ・ラヴィン・ユー」ではシェリル・クロウが、「ザ・ウェイ・ユー・メイク・ミー・フィール」では、モデルのイマニが登場する。「ビート・イット」他でスラッシュも出てくる。おまけに、「電話して呼んだ」というスティーヴィーまで出てきたのは愛嬌か。このスティーヴィー、本物より痩せてて、目が見えてるみたいに動いていた。(笑)
このマイケルを見ていると、まるで21年前に見た「バッド・ツアー」を再度見ているかのような気になってくる。時は流れ、残念なことに今はマイケルのこうした勇姿は見られない。曲が流れ、こうしたさまざまな演出がそのまま再現されると僕などは当時がフラッシュバックする。1987年、マイケルは29歳。このブルー・トゥリーは今、31歳。まさに油が乗り切っている時期なのだ。しかし、よく研究してるなあ。バックダンサー5人、コーラス4人に、ギターとベース、そして、マイケル・ジャクソンという12人がオンステージだ。
この日は僕はブルー・トゥリーに頼まれて数台あるカメラの一台で撮影を担当した。舞台左下で撮影したのだが、まあ、とにかく動きが速くて何度もカメラのパンのタイミングが遅れたものだ。ファインダー越しにこのマイケルを見ていると、本当にマイケルのパフォーマンスを撮影しているような錯覚に陥った。そして、口パクなのに、本当にその歌を聴いているかのようにさえ思った。たぶん彼は歌詞を覚え、それを歌っているのだろう。
ライヴ後、全員がファンと写真撮影会などもやった。その前後で彼がスタッフを紹介する中で、ビデオ撮影者として僕のことを紹介した。そうしたら、後で以前からマイケル・ファンという方々からお声かけいただいた。もちろん、彼女たちは「バッド・ツアー」から追いかけてきた方たちだが、「私たちの世代はあんまりネットやらないんですよ。たまたま私たち(3人)はやるんで、知り合ったんですけどね」と笑う。なるほど、確かにそうなのかな。隔世の感がある。彼女たちの話によると、「たとえ虐待なんかの報道でも、マイケルが踊っているところのシーンが少しでもでると、それを見て若い人たちが反応してファンになるんですよ」ということらしい。スキャンダルの報道でも、ちゃんとライヴ映像なんかが出ていれば、ポジティヴに捉えられるんだ。そこまで考え、及ばなかった。本当に、しかしここまで徹底してやれれば、お見事だ。
■MJ-スピリット過去記事
March 22, 2008
MJ-Spirit Live: Michael Is Here
http://blog.soulsearchin.com/archives/002404.html
April 07, 2008
Talk About MJ With Nishidera Gota, MJ-Spirit
http://blog.soulsearchin.com/archives/002437.html
■ メンバー
マイケル・ジャクソン blue tree
バックダンサー rei, kei, taka, shunsuke, yuta
コーラス&ダンサー airi, peter, kimukimu, gollira
ギター toshi
ベースギター don
■セットリスト MJスピリット@モーフ六本木
Setlist: MJ-Spirit @ Morph, November 29, 2008
event started 18:44
show started 19:12
01. Wanna Be Startin’ Something
02. Things I Do For You
03. Heartbreak Hotel
04. Another Part Of Me
05. Human Nature
06. Smooth Criminal
07. Dirty Diana
08. I Just Can’t Stop Loving You
09. She’s Out Of My Life
10. Motown Medley: I Want You Back / The Love You Save / I’ll Be There
11. Rock With You
12. Off The Wall
13. Lovely One
14. Working Day And Night
15. Beat It
16. Billie Jean
17. Shake Your Body (Down To The Ground)
18. Thriller
19. Just Good Friend (With Special Guest Stevie Wonder)
20. Bad
21. The Way You Make Me Feel
22. Man In The Mirror
show ended 21:10
(2008年11月29日土曜、六本木モーフ=マイケル・ジャクソン、MJスピリット・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>MJ-Spirit
2008-197
完コピ。
今年(2008年)3月、約60分のショーを見たマイケル・ジャクソンの完全コピー・ユニット、「MJスピリット」の単独公演(!)が六本木モーフ(Morph)で行われた。今回は2時間近い「バッド・ツアー」の完全再現だ。
6時過ぎにモーフの前を駐車場に向かって車を走らせているとなんと、行列ができていた。すごい。この日はモーフも立ち見でほぼ満杯。観客が圧倒的に若い。おそらく、1987年に日本で行われた「バッド・ツアー」の時点でまだ生まれてない人さえいるのではないかと思われるほど。これだけ若いファンがいるということに驚く。つまり、彼らはなんらかのきっかけでマイケルを知り、しかし生のマイケルを見る機会はなく、こうしてMJスピリットにやってくるらしい。
前振りがあって、「マイケル・マイケル」の掛け声からビデオ、そして「スタート・サムシン」へ。照明から小物、衣装まで実に細かく再現。もちろん、踊りと振りは完璧だ。「スムース・クリミナル」なんてちゃんとダンサーがみんな斜めに倒れる。「シーズ・アウト・オブ・マイ・ライフ」では、観客席から女の子を1人ステージに上げてマイケルがその彼女のために歌う。もちろん「ビート・イット」「ビリー・ジーン」もハイライトだ。帽子の投げ、ムーンウォーク、「ビート・イット」のカメラ目線、「ダーティー・ダイアナ」のときの下からの扇風機、幕を使ったステージ奥からのシルエット、「アイ・ジャスト・キャント・ストップ・ラヴィン・ユー」ではシェリル・クロウが、「ザ・ウェイ・ユー・メイク・ミー・フィール」では、モデルのイマニが登場する。「ビート・イット」他でスラッシュも出てくる。おまけに、「電話して呼んだ」というスティーヴィーまで出てきたのは愛嬌か。このスティーヴィー、本物より痩せてて、目が見えてるみたいに動いていた。(笑)
このマイケルを見ていると、まるで21年前に見た「バッド・ツアー」を再度見ているかのような気になってくる。時は流れ、残念なことに今はマイケルのこうした勇姿は見られない。曲が流れ、こうしたさまざまな演出がそのまま再現されると僕などは当時がフラッシュバックする。1987年、マイケルは29歳。このブルー・トゥリーは今、31歳。まさに油が乗り切っている時期なのだ。しかし、よく研究してるなあ。バックダンサー5人、コーラス4人に、ギターとベース、そして、マイケル・ジャクソンという12人がオンステージだ。
この日は僕はブルー・トゥリーに頼まれて数台あるカメラの一台で撮影を担当した。舞台左下で撮影したのだが、まあ、とにかく動きが速くて何度もカメラのパンのタイミングが遅れたものだ。ファインダー越しにこのマイケルを見ていると、本当にマイケルのパフォーマンスを撮影しているような錯覚に陥った。そして、口パクなのに、本当にその歌を聴いているかのようにさえ思った。たぶん彼は歌詞を覚え、それを歌っているのだろう。
ライヴ後、全員がファンと写真撮影会などもやった。その前後で彼がスタッフを紹介する中で、ビデオ撮影者として僕のことを紹介した。そうしたら、後で以前からマイケル・ファンという方々からお声かけいただいた。もちろん、彼女たちは「バッド・ツアー」から追いかけてきた方たちだが、「私たちの世代はあんまりネットやらないんですよ。たまたま私たち(3人)はやるんで、知り合ったんですけどね」と笑う。なるほど、確かにそうなのかな。隔世の感がある。彼女たちの話によると、「たとえ虐待なんかの報道でも、マイケルが踊っているところのシーンが少しでもでると、それを見て若い人たちが反応してファンになるんですよ」ということらしい。スキャンダルの報道でも、ちゃんとライヴ映像なんかが出ていれば、ポジティヴに捉えられるんだ。そこまで考え、及ばなかった。本当に、しかしここまで徹底してやれれば、お見事だ。
■MJ-スピリット過去記事
March 22, 2008
MJ-Spirit Live: Michael Is Here
http://blog.soulsearchin.com/archives/002404.html
April 07, 2008
Talk About MJ With Nishidera Gota, MJ-Spirit
http://blog.soulsearchin.com/archives/002437.html
■ メンバー
マイケル・ジャクソン blue tree
バックダンサー rei, kei, taka, shunsuke, yuta
コーラス&ダンサー airi, peter, kimukimu, gollira
ギター toshi
ベースギター don
■セットリスト MJスピリット@モーフ六本木
Setlist: MJ-Spirit @ Morph, November 29, 2008
event started 18:44
show started 19:12
01. Wanna Be Startin’ Something
02. Things I Do For You
03. Heartbreak Hotel
04. Another Part Of Me
05. Human Nature
06. Smooth Criminal
07. Dirty Diana
08. I Just Can’t Stop Loving You
09. She’s Out Of My Life
10. Motown Medley: I Want You Back / The Love You Save / I’ll Be There
11. Rock With You
12. Off The Wall
13. Lovely One
14. Working Day And Night
15. Beat It
16. Billie Jean
17. Shake Your Body (Down To The Ground)
18. Thriller
19. Just Good Friend (With Special Guest Stevie Wonder)
20. Bad
21. The Way You Make Me Feel
22. Man In The Mirror
show ended 21:10
(2008年11月29日土曜、六本木モーフ=マイケル・ジャクソン、MJスピリット・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>MJ-Spirit
2008-197