▽【フォー・トップス・リード・シンガー、リーヴァイ・スタッブス72歳で死去】
訃報。
モータウンを代表するソウル・ヴォーカル・グループ、フォー・トップスのリード・シンガーで独特の迫力あるヴォーカルを聴かせたリーヴァイ・スタッブスが2008年10月17日、アメリカ・ミシガン州デトロイトの自宅で死去した。72歳だった。癌、心臓疾患を抱え、2000年から自宅療養でセミ・リタイアしていた。48歳の妻クリニース、5人の子供によって送られる。葬儀の詳細は未定。
フォー・トップスはテンプテーションズと並んでモータウンを代表するヴォーカル・グループ。グループ名の通り、4人組。このうち、ローレンス・ペイトンが1997年、オービー・ベンソンが2005年に亡くなっているので、今回リードのリーヴァイが亡くなったことで、唯一アブドゥール・デューク・ファキールだけが生き残りメンバーとなった。
リーヴァイは2004年7月28日にデトロイトのミュージック・ホール・センター行われた「フォー・トップスの結成50周年記念トリビュート・コンサート」でアレサ・フランクリンに紹介され車椅子でステージに登場、そこに集まったアーティストたち、観客に感謝をし、涙をあふれさせながら、1曲「アイ・ビリーヴ・イン・ユー・アンド・ミー」を歌った。最後はほとんど曲にならなかったほどだ。
そのときの映像。
フォー・トップスは1953年(1954年説もある)、デトロイトでこの4人によって結成され、チェス・レコードなどで実績を積み、その後1963年にモータウン入り。結成から、メンバーの一人ローレンスが1997年に死去するまでの44年間、一度もメンバー・チェンジをすることなく強固な絆で続いてきた。1960年代には「リーチ・アウト・アイル・ビー・ゼア」「アイ・キャント・ヘルプ・マイ・セルフ」「バーナディット」など多数のヒットを放った。その張りのある迫力のリード・シンガーがリーヴァイだった。リーヴァイはフォー・トップスのリード・シンガーとして、大変目立ち人気もあったが、グループから脱退しソロに転じることは一切なかった。デルズのリード・シンガー、マーヴィン・ジュニアと似ている。
フォー・トップスは1970年にアルバム『スティル・ウォーターズ・ラン・ディープ』をリリースするが、これは、モータウン作品の中でもほとんど初期にできた「コンセプト・アルバム」になっていた。マーヴィン・ゲイは、このアルバムを聴いてインスパイアーを受けた部分もあり、その影響が翌年の『ホワッツ・ゴーイング・オン』へつながる。「ホワッツ・ゴーイング・オン」の曲自体が、フォー・トップスのメンバー、オービー・ベンソンが作品作りにかかわっていた。
フォー・トップスは、モータウンが1972年本拠をロス・アンジェルスに移すのを機に、ABCレコードに移籍、ここで「キーパー・オブ・ザ・キャッスル」「エイント・ノー・ウーマン」(今年の『ソウル・パワー』でゴスペラッツがカヴァー)、さらに、カサブランカで「ホエン・シー・ウォズ・マイ・ガール」などのヒットを出した。1997年以降、オリジナル・メンバーが3人になってからは、「ザ・トップス」となり活動を続けていた。リーヴァイは体調不良を理由に、2000年からステージにはあがっていなかった。
最近は、唯一の生き残りアブドゥール・デューク・ファキールが、オリジナルのローレンス・ペイトンの息子のロクゥエル・ペイトン、元テンプテーションズのメンバー、テオ・ピープルス、元モータウンのシンガー、ロニー・マクネアを加え、4人組ヴォーカル・グループ「ザ・トップス」として活動している。
リーヴァイは、1980年代以降、その声を生かし映画やテレビのナレーションの仕事などもしていた。有名なのは、『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』の声など。
フォー・トップスは、1974年に初来日、その後1998年に、前年に死去したローレンス・ペイトンを除く3人で「ザ・トップス」として来日した。
ENT>OBITUARY> Stubbs, Levi (6/6/1936 – 10/17/2008, 72)
Wordpress Search
Archives
- 2009年4月 (13)
- 2009年3月 (31)
- 2009年2月 (30)
- 2009年1月 (31)
- 2008年12月 (31)
- 2008年11月 (30)
- 2008年10月 (31)
- 2008年9月 (30)
- 2008年8月 (32)
- 2008年7月 (32)
- 2008年6月 (30)
- 2008年5月 (31)
- 2008年4月 (30)
- 2008年3月 (31)
- 2008年2月 (32)
- 2008年1月 (31)
- 2007年12月 (33)
- 2007年11月 (31)
- 2007年10月 (32)
- 2007年9月 (32)
- 2007年8月 (32)
- 2007年7月 (31)
- 2007年6月 (30)
- 2007年5月 (31)
- 2007年4月 (30)
- 2007年3月 (32)
- 2007年2月 (30)
- 2007年1月 (32)
- 2006年12月 (33)
- 2006年11月 (31)
- 2006年10月 (31)
- 2006年9月 (30)
- 2006年8月 (31)
- 2006年7月 (32)
- 2006年6月 (26)
- 2006年5月 (31)
- 2006年4月 (30)
- 2006年3月 (31)
- 2006年2月 (28)
- 2006年1月 (32)
- 2005年12月 (31)
- 2005年11月 (31)
- 2005年10月 (15)
- 2005年9月 (30)
- 2005年8月 (31)
- 2005年7月 (31)
- 2005年6月 (32)
- 2005年5月 (32)
- 2005年4月 (31)
- 2005年3月 (31)
- 2005年2月 (30)
- 2005年1月 (35)
- 2004年12月 (31)
- 2004年11月 (30)
- 2004年10月 (31)
- 2004年9月 (31)
- 2004年8月 (33)
- 2004年7月 (32)
- 2004年6月 (33)
- 2004年5月 (33)
- 2004年4月 (30)
- 2004年3月 (36)
- 2004年2月 (32)
- 2004年1月 (32)
- 2003年12月 (34)
- 2003年11月 (30)
- 2003年10月 (32)
- 2003年9月 (30)
- 2003年8月 (32)
- 2003年7月 (34)
- 2003年6月 (30)
- 2003年5月 (34)
- 2003年4月 (34)
- 2003年3月 (35)
- 2003年2月 (31)
- 2003年1月 (32)
- 2002年12月 (31)
- 2002年11月 (17)
- 2002年10月 (23)
- 2002年9月 (7)
- 2002年8月 (3)
- 2002年7月 (4)
- 2002年6月 (4)
メタ情報