ニュー・エディション来日公演決まる
初物。
80年代に数多くの大ヒットを放ちバブルガム・ソウル・アーティストとして人気を集めたスーパーグループ、ニュー・エディションが8月に初来日する。来日メンバーは、リッキー・ベル、マイケル・ビヴィンズ、ラナルド・デヴォー、ラルフ・トレスヴァント、そして、ジョニー・ギルの5人の予定。ボビー・ブラウンは現在、裁判所からの命令で居住州外にでられないために、来日しない。これまで、ベル・ビヴ・デヴォーの3人、ラルフ、ジョニー、ボビーもそれぞれの単独公演は行われていたが、全員がまとまってニュー・エディションとしての来日は初になる。
ニュー・エディション来日公演
東京公演: 8月5日(火曜)、6日(水曜)渋谷AX。8000円(税込み)
問い合わせ先は、スリーヴェース。03-5464-9099。
チケットの発売は6月末か7月初旬になる予定。
ニュー・エディションは、ボストン出身のプロデューサー、モーリス・スターがジャクソン・ファイヴのようなティーンのグループをヒットさせようとメンバーを集めて80年代初期に結成したグループ。83年、「キャンディ・ガール」のヒットを皮切りに次々とヒットを送り出すようになった。このとき、メンバーはまだ16歳前後だった。84年、メジャーのMCAに移籍、「クール・イット・ナウ」が大ヒット。メンバーのボビー・ブラウンは86年、グループ活動と並行してソロ活動も開始。ボビーは88年、「ドント・ビー・クルーエル」「エヴリ・リトル・ステップ」などが大ヒット、この時期までにグループを事実上脱退した形となり、ブラック・コンテンポラリー・ミュージックの寵児となった。
80年代はティーンのR&Bグループだったが、90年代に入ると徐々に大人のグループへの変貌をとげようとしている。グループからボビーがソロ活動を開始した後、メンバーのうち、ベル、ビヴ、デヴォーの3人が「ベル・ビヴ・デヴォー」を結成。90年の「ポイズン」から大ヒットを送り出す。ほぼ同時に、ラルフ・トレスヴァントもソロ・レコードを発表。「センシティヴィティー」が大ヒットしている。
ボビーのソロ活動への比重が重くなってきた88年、グループは新しくジョニー・ギルをリード・シンガーに迎え新生ニュー・エディションとして再出発をはかった。メンバーそれぞれが来日したことはあるが、グループとしての来日は初。その点でも大いに注目されそうだ。
なお、この後グループは大阪ブルーノート(8月11日、12日)、名古屋ブルーノート(8月14日、15日)でライヴを行う。