▲アップタウン・ホーンズとは何者?

▲Who Are The Uptown Horns:

【アップタウン・ホーンズとは何者?】
アップタウン。
昨日の本ブログで、サム・ムーア・バンドのバンドマスター、アイヴァンと話をしたことを書いた。彼が紹介してくれたアップタウン・ホーンズに興味を持ったので、調べてみた。なんと言っても、ジェームス・ブラウンの「リヴィング・イン・アメリカ」やキャメオの「ワード・アップ」のホーン・セクションをやっているのが、アップタウン・ホーンズだと言われたら、これは興味が沸かないわけがない。今まで知らなかったのが、恥ずかしいくらいだ。(笑)
そもそもグループの始まりは、1980年にさかのぼる。アーノ・へチェットArno Hecht, クリスピン・スィーオーCrispin Cioe, ボブ・フランクBob Funk そして、ポール・リテラルPaul Litteralという4人が、それぞれニューヨークのクラブ・シーン、ライヴハウス・シーンなどで活躍しているうちに、意気投合し、ホーン・セクションを作ろうと決めて結成した。ニューヨークのライヴハウス、トランプスで毎週火曜日にプレイするようになり、この時期多くのアーティストのバックをつけた。バックをつけたアーティストには、ネヴィル・ブラザース、ロニー・スペクター、ビッグ・ジョー・ターナーなどがいた。
そんな中ロックのイギー・ポップが彼らを自らのアルバム『パーティー』でホーン・セクションとして抜擢、さらにその後まもなく、Jガイルズ・バンドがライヴ・ツアーで彼らを連れて行くことになった。
以来、レコーディング、ツアーと多数のセッションを重ねることになった。レコーディングではすでに150枚以上のアルバムにクレジットされている、という。ざっと見ただけでも、トム・ウェイツ、クラレンス・クレモンズ、グランドマスター・フラッシュ、デビー・ハリー、ジョー・コッカー、ランDMC、ジョーン・ジェット、ローリング・ストーンズ、バーニー・ウォーレル、デイヴィッド・サンボーン、グランド・ファンク・レイルロードなどだ。有名な曲だとB52の「ラヴ・シャック」、ジョー・コッカーの「アンチェイン・マイ・ハート」、ビリー・ジョエルの「リヴァー・オブ・ドリームス」のアルバムも全編はいっている。
また彼らはローリング・ストーンズとともに、"LIVE TO THE MAX"という映画にも出演している。
そして、この「アップタウン・ホーンズ」は4人程度のホーン・セクションだが、これにリズム隊(ドラムス、ベース、ギター、キーボード)などをつけると、「アップタウン・ホーンズ・レヴュー」になって、ソウルのカヴァーなどをやるようになるそうだ。
最近ではハワード・テイトのアルバムや、ソロモン・バークのライヴ・アルバムに参加している。
アメリカのメジャーなシーンでは、ホーン・セクションはあまりメインストリームにはいないという。だが、こうしたホーン・セクションが存在し、仕事もしっかりあるというところがおもしろい。
アイヴァンに、「西海岸のシーウィンドみたいなグループですね」と言ったら、彼はシーウィンドを知らなかった。だが、よく考えてみると、僕の発音が悪かったのかもしれない。日本ではなんといっても、タワー・オブ・パワーが圧倒的に人気があるので、このアップタウン・ホーンズも試しにレヴュー(バンド編成)で来日してみたらどうだろう。
■アップタウン・ホーンズ・ウェッブ(英語)
http://www.phunque.com/uptown/
メンバー
Arno Hecht (tenor sax) ニューヨーク出身
Bob Funk (trombone) コロラド出身
Crispin Cioe (alto sax) シカゴ出身
Larry Etkin (trumpet and flugelorn)ニューヨーク出身
 
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