⊿アル・グリーンの「傷心の日々」は加音

⊿SATC: Al Green’s “How Can You Mend A Broken Heart”

【アル・グリーンの「傷心の日々」は加音】
デュエット。
映画『セックス・アンド・ザ・シティー』(SATC)で、実にうまい具合に使われていたアル・グリーンの「傷心の日々(How Can You Mend A Broken Heart)」だが、映画で使われたヴァージョンは、なんとジョス・ストーンとのデュエットになっていた。そのときは、よくわからなかったのだが、同映画のサウンドトラックを入手し、じっくり聴いたところ、オリジナルのアル・グリーンのマスター・テープのヴァージョンにジョスの声をオーヴァーダビングしたものだとわかった。
サントラ・ヴァージョンを聴いたところ、バックのサウンドはまちがいなく「ハイ・サウンド」。だが、レコードにはいる「チリチリ」というノイズがうまくミックスされ、まもなく、ジョスの歌声がかぶさってくる。アル・グリーンのオリジナル・ヴァージョンを加工して、そこにジョスがヴォーカルを加音したということになる。アルのCDと「SATC」のサントラの2枚のCDを同時にかけて、わかった。
いやあ、これはアイデアだなあ。2分45秒をすぎたあたりから、ジョスが歌う。まるで、ジョスとアルがそこで一緒に歌っているようだ。この部分は、マルチからアルのヴォーカルを抜いたのだろう。
アル・グリーンのヴァージョンは他に1997年の映画『グッド・ウィル・ハンティング』、さらに1999年の映画『ノッティング・ヒル』でも使われていた。ちょっと調べたのだが、ビージーズのヴァージョンが映画で使われたというのがでてこなかった。ひょっとしてビージーズは、許諾を出さないのかな。
この曲だけで言うと、テディー・ペンダーグラスも録音していて、これもなかなかいい出来。たぶん、映画のプロデューサーはこのテディー・ヴァージョンは知らないだろう。
2002/10/19 (Sat)
How Can You Mend A Broken Heart
https://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200210/diary20021019.html
『セックス・アンド・ザ・シティー』は、8月23日から公開
August 21, 2008
SATC: Sex And The City: Is Marriage Soul Searching?
http://blog.soulsearchin.com/archives/002647.html
(映画感想文)
ENT>MOVIE>Sex & The City
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