☆Will Calhoun & Stanley Jordan And More Department Store Of Rhythm
【ウィル・カフーンはリズムのデパート】
デパート。
「キープ・サポーティング・ライヴ・ミュージック(keep supporting live music)」 ウィル・カフーン(カルホーン)はそう言った。同じ言葉を何度もケイリブ・ジェームスから聞いていた。そのケイリブから緊急連絡で、「とにかく、これは見たほうがいいよ」という強力なお勧めがあり、訪横(横浜モーション・ブルー訪問のこと)。
ウィル・カフーンは1990年代にシーンに登場して大きな話題を集めたブラック・ロック・グループ、リヴィング・カラーのドラマー。Calhounのhはサイレント音(音読しない)なので、音読みはカフーンとなるそうだ。のでソウル・サーチンではカフーンを使用します。ケイリブはニューヨーク時代からの仲間で、ブロック・パーティーやらなんやらでよく一緒にプレイしていた、という。ロック好きのケイリブらしい。
それにしても、このドラムは実に強力だ。もちろん各個人のミュージシャンとしての力量が素晴らしいこともあるが、インストゥルメンタルだけで、ここまでの集中はお見事。ウィルは世界各地を訪問し、そこにしばらく滞在したりして、各地のルーツ・ミュージックを研究し、それを自らの音楽の中に取り入れている。
例えば、ひじょうに興味深いと思ったのが、楕円形のギターの形をしたような手で叩いて音を出すパーカッションの楽器、これはウドゥー(UDU)というそうだ。ウィルによれば、ナイジェリアで入手した。
ライヴはいきなり「アフロ・ブルー」を各メンバーのソロをいれて30分の長尺で。「アフロ・ブルー」の歌がいまにも浮かび上がりそうな熱の入ったパフォーマンスだ。
ウィルはドラマーなのだが、ウドゥーなどのパーカッションもやり、しかもさまざまなヴァリエーションのリズムを見せ、まるで「リズムのデパート」の趣すらある。「80分間世界一周Around The World In 80 Minutes」だ。
それぞれのミュージシャンは頭ではなく、体で、いや音楽が染みこんだそのDNAで音楽をやっている。
スタンリー・ジョーダンは、ピックを使わず、指を短い間隔で使う独特の奏法でユニークな奏者。素晴らしい。彼がウィル・カフーンを紹介するとき、マイクにむかって「・・・・」と口だけ動かし、声は出さない、セルフ・ミュートで紹介した。僕も含めて多くの人はマイクが切れていたと思ったはず。(笑)
ベース奏者マーク・ケリーは調べていたら、ミッシェル・ウンデゲオチェロで来日していた。このグループは、ルーツ・ミュージックをベースに、ジャズ、ファンク、ブルーズなども包括しながら、しかも、クラブ系のサウンドもいれて形作る。かなり音楽的にはメルティング・ポット的なサウンド。
ライヴ後、メンバーは自分たちのCDを売りながら、サイン会。そのとき、ケイリブがウィルたちを紹介してくれた。リヴィング・カラーで2度ほど来日し、その他TMスティーヴンスなどで何回か来ているそうだ。
しかし、この日一番ぶったまげたニュースは、なんと我らがケイリブ秋からの某有名グループのツアーに参加することになったそうだ。ぎょええっ。東京ドームとか、そういう大きなところばっかりだそうで。音楽監督ではないが、8人程度のバンドの一員になる。「さすがにドームは日本では今までで一番大きいなあ」と言っている。
昨日はオリンピックの開会式だったが、すっかりそんなことは忘れてこのライヴにうつつを抜かしてしまった。
別件ですが、昨日ご紹介したタモリ弔辞全文、あれ、タモリさんは白紙を読んでいたんですか。つまり、アドリブ。そういううわさが錯綜しています。確認は取れていませんが。それが本当ならまたまたすごい。
■メンバー
ウィル・カフーン(ドラムス)Will Calhoun(ds)
スタンリー・ジョーダン(ギター) Stanley Jordan(g)
コーリー・ウィルクス(トランペット)Corey Wilkes(tp)
マーク・キャリー(ピアノ) Marc Cary (p, effects)
マーク・ケリー(ベース)Mark Kelley (b)
■セットリスト
Setlist : Will Calhoun & Stanley Jorday at Motion Blue, 8/8/2008
Show started 21:35
01. Afro Blue
02. A Long Walk Home
03. Umoja (Unity) (including Martin Luther King’s “Peace”)
デパート。
「キープ・サポーティング・ライヴ・ミュージック(keep supporting live music)」 ウィル・カフーン(カルホーン)はそう言った。同じ言葉を何度もケイリブ・ジェームスから聞いていた。そのケイリブから緊急連絡で、「とにかく、これは見たほうがいいよ」という強力なお勧めがあり、訪横(横浜モーション・ブルー訪問のこと)。
ウィル・カフーンは1990年代にシーンに登場して大きな話題を集めたブラック・ロック・グループ、リヴィング・カラーのドラマー。Calhounのhはサイレント音(音読しない)なので、音読みはカフーンとなるそうだ。のでソウル・サーチンではカフーンを使用します。ケイリブはニューヨーク時代からの仲間で、ブロック・パーティーやらなんやらでよく一緒にプレイしていた、という。ロック好きのケイリブらしい。
それにしても、このドラムは実に強力だ。もちろん各個人のミュージシャンとしての力量が素晴らしいこともあるが、インストゥルメンタルだけで、ここまでの集中はお見事。ウィルは世界各地を訪問し、そこにしばらく滞在したりして、各地のルーツ・ミュージックを研究し、それを自らの音楽の中に取り入れている。
例えば、ひじょうに興味深いと思ったのが、楕円形のギターの形をしたような手で叩いて音を出すパーカッションの楽器、これはウドゥー(UDU)というそうだ。ウィルによれば、ナイジェリアで入手した。
ライヴはいきなり「アフロ・ブルー」を各メンバーのソロをいれて30分の長尺で。「アフロ・ブルー」の歌がいまにも浮かび上がりそうな熱の入ったパフォーマンスだ。
ウィルはドラマーなのだが、ウドゥーなどのパーカッションもやり、しかもさまざまなヴァリエーションのリズムを見せ、まるで「リズムのデパート」の趣すらある。「80分間世界一周Around The World In 80 Minutes」だ。
それぞれのミュージシャンは頭ではなく、体で、いや音楽が染みこんだそのDNAで音楽をやっている。
スタンリー・ジョーダンは、ピックを使わず、指を短い間隔で使う独特の奏法でユニークな奏者。素晴らしい。彼がウィル・カフーンを紹介するとき、マイクにむかって「・・・・」と口だけ動かし、声は出さない、セルフ・ミュートで紹介した。僕も含めて多くの人はマイクが切れていたと思ったはず。(笑)
ベース奏者マーク・ケリーは調べていたら、ミッシェル・ウンデゲオチェロで来日していた。このグループは、ルーツ・ミュージックをベースに、ジャズ、ファンク、ブルーズなども包括しながら、しかも、クラブ系のサウンドもいれて形作る。かなり音楽的にはメルティング・ポット的なサウンド。
ライヴ後、メンバーは自分たちのCDを売りながら、サイン会。そのとき、ケイリブがウィルたちを紹介してくれた。リヴィング・カラーで2度ほど来日し、その他TMスティーヴンスなどで何回か来ているそうだ。
しかし、この日一番ぶったまげたニュースは、なんと我らがケイリブ秋からの某有名グループのツアーに参加することになったそうだ。ぎょええっ。東京ドームとか、そういう大きなところばっかりだそうで。音楽監督ではないが、8人程度のバンドの一員になる。「さすがにドームは日本では今までで一番大きいなあ」と言っている。
昨日はオリンピックの開会式だったが、すっかりそんなことは忘れてこのライヴにうつつを抜かしてしまった。
別件ですが、昨日ご紹介したタモリ弔辞全文、あれ、タモリさんは白紙を読んでいたんですか。つまり、アドリブ。そういううわさが錯綜しています。確認は取れていませんが。それが本当ならまたまたすごい。
■メンバー
ウィル・カフーン(ドラムス)Will Calhoun(ds)
スタンリー・ジョーダン(ギター) Stanley Jordan(g)
コーリー・ウィルクス(トランペット)Corey Wilkes(tp)
マーク・キャリー(ピアノ) Marc Cary (p, effects)
マーク・ケリー(ベース)Mark Kelley (b)
■セットリスト
Setlist : Will Calhoun & Stanley Jorday at Motion Blue, 8/8/2008
Show started 21:35
01. Afro Blue
02. A Long Walk Home
03. Umoja (Unity) (including Martin Luther King’s “Peace”)
04. Dorita
05. Forest Flower (Stanley solo)
06. Pyramids
Enc. Drum solo, Passion Dance-(McCoy Tyner), Bulls on Parade-(Rage Against The Machine)…played in succession….(Putting McCoy Tyner and Rage Against the Machine together is called a “Mash-Up”)
Show ended 23:14
(註)アンコールのドラム・ソロに続く、「パッション・ダンス」と「ブールズ・オン・パレード」は、2曲をミックスして演奏する「マッシュ・アップ」という手法で演奏。この「マッシュ・アップ」という手法は、ロンドンやアメリカのDJが考え出したもので、それをウィルはライヴ、生演奏で試みた。
Special thanks to Will Calhoun for making complete setlist.
(2008年8月8日金曜、横浜モーション・ブルー=ウィル・カフーン&スタンリー・ジョーダン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Calhoun, Will & Jordan, Stanley
05. Forest Flower (Stanley solo)
06. Pyramids
Enc. Drum solo, Passion Dance-(McCoy Tyner), Bulls on Parade-(Rage Against The Machine)…played in succession….(Putting McCoy Tyner and Rage Against the Machine together is called a “Mash-Up”)
Show ended 23:14
(註)アンコールのドラム・ソロに続く、「パッション・ダンス」と「ブールズ・オン・パレード」は、2曲をミックスして演奏する「マッシュ・アップ」という手法で演奏。この「マッシュ・アップ」という手法は、ロンドンやアメリカのDJが考え出したもので、それをウィルはライヴ、生演奏で試みた。
Special thanks to Will Calhoun for making complete setlist.
(2008年8月8日金曜、横浜モーション・ブルー=ウィル・カフーン&スタンリー・ジョーダン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Calhoun, Will & Jordan, Stanley