★Yuri : Debut At Blues Alley With Her Own Name
【ユリ、ブルース・アレー単独ソロ名義で初登場】
四季。
久保田利伸やAIのバック・コーラスをつとめたり、『ソウル・サーチン:ザ・セッション』でも歌声を聴かせてくれているアジア一のR&B歌姫ユリが、ブルース・アレーに自己名義で初登場、堂々たるライヴを見せた。ユリ自身の単独ライヴは2007年8月9日の渋谷JZブラット以来2度目。
メンバーは昨年とほぼ同メンバー、コーラスに盟友有坂美香さんがいないくらいか。全15曲。カヴァーありオリジナルありのヴァラエティーに富んだ構成だ。バンドはそれにしてもプロにして強力。特に最初からベース奏者ジーノの音の響きが抜群だった。ジーノの音はここブルース・アレーで聴くと他とかなり違っていい音がする。
ローズ・ロイスのオリジナルでフェイス・エヴァンスもカヴァーした「ラヴ・ドント・リヴ・ヒア・エニモア」から「メモリー・レーン」へメドレーにしてスタート。また『ピアノ・ダンス』というハウス系のコンピでラヴ・ディヴィニティーという名前で歌っていることを明かし、その曲を歌った。普通のソウル・バラードから、こうしたクラブ系の曲までなんなく歌うが、ドラムスのジェイ・スティックスもいつもながら控えめに、違ったタイプの曲を実にいい感じでサポートする。あまりでしゃばらないいいドラマーだ。また「ロック・ステディー」などでの柿崎さんのハモンド・オルガンのソロなど最高だ。そして、ファーストの圧巻はブライアン・マクナイトの「ネヴァー・フェルト・ディス・ウェイ」。彼と2人だけで聴かせ、「声と歌で観客を掴めるシンガー」ということを強くアピールした。曲も実に彼女にあっていた。久保田さんがユリを「アジア一うまいシンガー」というのもうなずける。この日は彼も仕事を抜け出し、ファーストからユリのライヴを観戦。
セカンドは、ダンサー兼シンガーのワーナーとのデュエットから。さらに「バタフライズ」のような難しい曲をさらりと歌ってみせる。4曲目からしばらくスローが続いたが、ちょっとスローが続きすぎたかなあ。ま、曲順をうまく入れ替えればいいのではないだろうか。アップ、ミディアム、スローのバランス、セットリスト=曲順はとても大事です。
ときにフェイス・エヴァンス、ときにフローエトリー風、そしてこの日感じたのが、ちょっとミディアム・スローの作品でかのデニース・ウィリアムス的なかわいい声の歌い方が印象に残った。ユリはその声で四季のごとくさまざまな声の表情を見せる。そして、なによりも難しい曲を簡単に上手に歌えてしまうので、余計、たとえば簡単な曲を1曲でもセットリストにいれると、メリハリがついていいと思った。ので、ライヴ後彼女に直接言った。
それにしても、普通に聴いていると、当たり前にブラックかアメリカのシンガーのライヴを見ているような気になる。MCが日本語になるので、そのときだけ、ああ、彼女は日本人だと思う。
驚いたのは、彼女のバークリー時代の先生だったというサックス奏者兼ヴォーカルのウォルター・ビーズレーの作品を歌ったこと。これもなかなかいい曲だったが調べてみると1995年のウォルターのアルバム『プライヴェート・タイム』に収録されていた。ユリはウォルターがカヴァーした「エヴリシング・アイ・ミス・アット・ホーム」(シェレールのヒット)で、バック・コーラスをしているそうだ。ユリもこういう曲や、ミニー・リパートン、あるいはフェイス・エヴァンス、フローエトリーといった1990年代R&Bアーティストの曲調はじつにはまる。アンコール2曲目ルーファス&シャカの「ユー・ガット・ザ・ラヴ」あたりも、すっかり自分の持ち歌のように歌いこなしていた。年一ライヴではなく、年4回くらい四季ごとにお願いします。(笑)
四季。
久保田利伸やAIのバック・コーラスをつとめたり、『ソウル・サーチン:ザ・セッション』でも歌声を聴かせてくれているアジア一のR&B歌姫ユリが、ブルース・アレーに自己名義で初登場、堂々たるライヴを見せた。ユリ自身の単独ライヴは2007年8月9日の渋谷JZブラット以来2度目。
メンバーは昨年とほぼ同メンバー、コーラスに盟友有坂美香さんがいないくらいか。全15曲。カヴァーありオリジナルありのヴァラエティーに富んだ構成だ。バンドはそれにしてもプロにして強力。特に最初からベース奏者ジーノの音の響きが抜群だった。ジーノの音はここブルース・アレーで聴くと他とかなり違っていい音がする。
ローズ・ロイスのオリジナルでフェイス・エヴァンスもカヴァーした「ラヴ・ドント・リヴ・ヒア・エニモア」から「メモリー・レーン」へメドレーにしてスタート。また『ピアノ・ダンス』というハウス系のコンピでラヴ・ディヴィニティーという名前で歌っていることを明かし、その曲を歌った。普通のソウル・バラードから、こうしたクラブ系の曲までなんなく歌うが、ドラムスのジェイ・スティックスもいつもながら控えめに、違ったタイプの曲を実にいい感じでサポートする。あまりでしゃばらないいいドラマーだ。また「ロック・ステディー」などでの柿崎さんのハモンド・オルガンのソロなど最高だ。そして、ファーストの圧巻はブライアン・マクナイトの「ネヴァー・フェルト・ディス・ウェイ」。彼と2人だけで聴かせ、「声と歌で観客を掴めるシンガー」ということを強くアピールした。曲も実に彼女にあっていた。久保田さんがユリを「アジア一うまいシンガー」というのもうなずける。この日は彼も仕事を抜け出し、ファーストからユリのライヴを観戦。
セカンドは、ダンサー兼シンガーのワーナーとのデュエットから。さらに「バタフライズ」のような難しい曲をさらりと歌ってみせる。4曲目からしばらくスローが続いたが、ちょっとスローが続きすぎたかなあ。ま、曲順をうまく入れ替えればいいのではないだろうか。アップ、ミディアム、スローのバランス、セットリスト=曲順はとても大事です。
ときにフェイス・エヴァンス、ときにフローエトリー風、そしてこの日感じたのが、ちょっとミディアム・スローの作品でかのデニース・ウィリアムス的なかわいい声の歌い方が印象に残った。ユリはその声で四季のごとくさまざまな声の表情を見せる。そして、なによりも難しい曲を簡単に上手に歌えてしまうので、余計、たとえば簡単な曲を1曲でもセットリストにいれると、メリハリがついていいと思った。ので、ライヴ後彼女に直接言った。
それにしても、普通に聴いていると、当たり前にブラックかアメリカのシンガーのライヴを見ているような気になる。MCが日本語になるので、そのときだけ、ああ、彼女は日本人だと思う。
驚いたのは、彼女のバークリー時代の先生だったというサックス奏者兼ヴォーカルのウォルター・ビーズレーの作品を歌ったこと。これもなかなかいい曲だったが調べてみると1995年のウォルターのアルバム『プライヴェート・タイム』に収録されていた。ユリはウォルターがカヴァーした「エヴリシング・アイ・ミス・アット・ホーム」(シェレールのヒット)で、バック・コーラスをしているそうだ。ユリもこういう曲や、ミニー・リパートン、あるいはフェイス・エヴァンス、フローエトリーといった1990年代R&Bアーティストの曲調はじつにはまる。アンコール2曲目ルーファス&シャカの「ユー・ガット・ザ・ラヴ」あたりも、すっかり自分の持ち歌のように歌いこなしていた。年一ライヴではなく、年4回くらい四季ごとにお願いします。(笑)
■ 過去関連記事
August 10, 2007
Yuri’s First Her Own Live:
https://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200708/2007_08_10.html
前回ライヴ評。ここに過去関連記事一覧。
■メンバー
YURI LIVE08:IN THE ORCHID ROOM
(Vo)YURI (Key)柿崎洋一郎 (B)日野JINO賢二 (G)馬谷勇 (Ds)Jay Stixx
(Guest Vocal) Warner (Guest Rap) Chiharu
■セットリスト ユリ
Setlist : Yuri @ Blues Alley, August 4, 2008
1st
Show started 19:42
01. Love Don’t Live Here Anymore [Rose Royce, Faith Evans]
02. Memory Lane [Minnie Riperton]
03. Sweet Surrender [Original]
04. Stranger Than B4 [Original]
05. Never Felt This Way [Brian McKnight]
06. Rock Steady [Aretha Franklin]
Show ended 20:29
2nd
show started 21:06
01. You’ve Changed [Keyshia Cole](Duet With Warner)
02. Butterfly [Floetry]
03. Music Is My Life [Original]
04. ノイズの向こう [Original] (+Chiharu on rap)
05. ラブ・ストーリー [Original]
06. I Will Be The One [Walter Beasley]
07. Again [Faith Evans]
Enc. Make Me Whole [Amel Larrieux]
Enc. You Got The Love [Rufus/Chaka Khan]
Show ended 22:16
(2008年8月4日月曜、目黒・ブルース・アレー=ユリ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Yuri
2008-131
August 10, 2007
Yuri’s First Her Own Live:
https://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200708/2007_08_10.html
前回ライヴ評。ここに過去関連記事一覧。
■メンバー
YURI LIVE08:IN THE ORCHID ROOM
(Vo)YURI (Key)柿崎洋一郎 (B)日野JINO賢二 (G)馬谷勇 (Ds)Jay Stixx
(Guest Vocal) Warner (Guest Rap) Chiharu
■セットリスト ユリ
Setlist : Yuri @ Blues Alley, August 4, 2008
1st
Show started 19:42
01. Love Don’t Live Here Anymore [Rose Royce, Faith Evans]
02. Memory Lane [Minnie Riperton]
03. Sweet Surrender [Original]
04. Stranger Than B4 [Original]
05. Never Felt This Way [Brian McKnight]
06. Rock Steady [Aretha Franklin]
Show ended 20:29
2nd
show started 21:06
01. You’ve Changed [Keyshia Cole](Duet With Warner)
02. Butterfly [Floetry]
03. Music Is My Life [Original]
04. ノイズの向こう [Original] (+Chiharu on rap)
05. ラブ・ストーリー [Original]
06. I Will Be The One [Walter Beasley]
07. Again [Faith Evans]
Enc. Make Me Whole [Amel Larrieux]
Enc. You Got The Love [Rufus/Chaka Khan]
Show ended 22:16
(2008年8月4日月曜、目黒・ブルース・アレー=ユリ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Yuri
2008-131