⊿“Funkin’ Party For Blue Note” (Part 1) : Superstars Of Jazz Fusion Live
(ライヴの内容に若干触れます。これからごらんになる方で事前に内容をお知りになりたくない場合はご注意ください)
【もりだくさん、ファンク・ジャズ・パーティー】
パーティー。
ロイ・エアーズが中心となり、ジャズ・フュージョンの世界で活躍するスーパースターを集めた一大ライヴ・イヴェント、それがこの「スーパースターズ・オブ・ジャズ・フュージョン」というライヴだ。アメリカでこのメンバーでツアーをしているそうで、それが日本初登場となった。登場アーティストの名前を見て彼らが一堂に会すると想像するだけで、どんなものになるか興奮してしまうが、その名に違わず盛りだくさんのライヴとなった。
ロイ・エアーズに始まり、トム・ブラウン、ウェイン・ヘンダーソン、ロニー・リストン・スミス、そして、ミキ・ハワードまでみな、ひとりで自分のソロ・ライヴを行える実力者たちばかり。それはそれは贅沢な一夜だ。
その昔、ミキ・ハワードがプロモーションで来日したときに、ミキとその息子と一緒にスシを食べたことがあるという松尾潔氏がスケジュールの関係でこの日しか見られないというので、一緒に初日ファーストに。
基本的には、ドラムス、ベース、キーボード3、サックス2、ヴィブラフォン、トランペット、ヴォーカル2といったメンバーたち総勢11人が入れ替わり立ち替わりステージにあがる。だいたいロイ・エアーズの最近のバンドメンバーが核となっている。リズム隊など、前回のロイの来日メンバーとほぼ同じ。
ショウは、まずロニー・リストン・スミスが2曲インスト曲をやり、そして、いきなりミキ・ハワード登場。自作アルバムから「アンティル・ユー・カンバック・トゥ・ミー」(スティーヴィー作、アレサ・フランクリンのヒット)、ビリー・ホリデイの「グッド・モーニング・ハートエーク」。特に前者での迫力あるヴォーカルはすごい。シャカ・カーンばりだ。ミキは、ソウル、R&Bとジャズの両岸を行ったり来たりするが、この2曲はそんな双方の魅力を見せた選曲だ。バックで、マイケル・ジャクソン風の若い男性がコーラスをつけているのが、気になる。
ミキが残り、トム・ブラウン登場。大ヒット「ファンキン・フォー・ジャマイカ」。そして、トムのファースト・アルバム『ブラウン・シュガー』からロバータ&ダニーの「ザ・クローサー・アイ・ゲット・トゥ・ユー」へ。これを歌うジョンというシンガーも初めて見たが、なかなかいい味をだしていた。
リーダー、ロイがほぼ全員で「ナイト・イン・チュニジア」をやると宣言。これが途中に各ソロパートをいれ、じつにスリリングな展開となった。ベースマン、ドナルド・ニックスが大変ユーモアあふれるエンタテイナーぶりを発揮。大受けした。
観客は昔からのストレート・ジャズが好きな人が多いような印象で、R&B的な曲より、こうした「チュニジア」のようなジャズ曲のほうが受けていた。日本ではR&B、ソウルを聴く人と、ジャズ、フュージョン、あるいはジャズ・ファンクを聴く人があまりかぶらないから起こる現象なのだろう。一方で、「サーチン」などは、若いクラブなどに行く層も聴くので、それはそれで反応する。
そして、最後にど~~んと登場したのが、豹柄エプロンが超派手な元クルセイダーズのトロンボーン奏者、ウェイン・ヘンダーソンだ。クルセイダーズのヒットを2曲やり、盛り上げ、アンコールへ。
【もりだくさん、ファンク・ジャズ・パーティー】
パーティー。
ロイ・エアーズが中心となり、ジャズ・フュージョンの世界で活躍するスーパースターを集めた一大ライヴ・イヴェント、それがこの「スーパースターズ・オブ・ジャズ・フュージョン」というライヴだ。アメリカでこのメンバーでツアーをしているそうで、それが日本初登場となった。登場アーティストの名前を見て彼らが一堂に会すると想像するだけで、どんなものになるか興奮してしまうが、その名に違わず盛りだくさんのライヴとなった。
ロイ・エアーズに始まり、トム・ブラウン、ウェイン・ヘンダーソン、ロニー・リストン・スミス、そして、ミキ・ハワードまでみな、ひとりで自分のソロ・ライヴを行える実力者たちばかり。それはそれは贅沢な一夜だ。
その昔、ミキ・ハワードがプロモーションで来日したときに、ミキとその息子と一緒にスシを食べたことがあるという松尾潔氏がスケジュールの関係でこの日しか見られないというので、一緒に初日ファーストに。
基本的には、ドラムス、ベース、キーボード3、サックス2、ヴィブラフォン、トランペット、ヴォーカル2といったメンバーたち総勢11人が入れ替わり立ち替わりステージにあがる。だいたいロイ・エアーズの最近のバンドメンバーが核となっている。リズム隊など、前回のロイの来日メンバーとほぼ同じ。
ショウは、まずロニー・リストン・スミスが2曲インスト曲をやり、そして、いきなりミキ・ハワード登場。自作アルバムから「アンティル・ユー・カンバック・トゥ・ミー」(スティーヴィー作、アレサ・フランクリンのヒット)、ビリー・ホリデイの「グッド・モーニング・ハートエーク」。特に前者での迫力あるヴォーカルはすごい。シャカ・カーンばりだ。ミキは、ソウル、R&Bとジャズの両岸を行ったり来たりするが、この2曲はそんな双方の魅力を見せた選曲だ。バックで、マイケル・ジャクソン風の若い男性がコーラスをつけているのが、気になる。
ミキが残り、トム・ブラウン登場。大ヒット「ファンキン・フォー・ジャマイカ」。そして、トムのファースト・アルバム『ブラウン・シュガー』からロバータ&ダニーの「ザ・クローサー・アイ・ゲット・トゥ・ユー」へ。これを歌うジョンというシンガーも初めて見たが、なかなかいい味をだしていた。
リーダー、ロイがほぼ全員で「ナイト・イン・チュニジア」をやると宣言。これが途中に各ソロパートをいれ、じつにスリリングな展開となった。ベースマン、ドナルド・ニックスが大変ユーモアあふれるエンタテイナーぶりを発揮。大受けした。
観客は昔からのストレート・ジャズが好きな人が多いような印象で、R&B的な曲より、こうした「チュニジア」のようなジャズ曲のほうが受けていた。日本ではR&B、ソウルを聴く人と、ジャズ、フュージョン、あるいはジャズ・ファンクを聴く人があまりかぶらないから起こる現象なのだろう。一方で、「サーチン」などは、若いクラブなどに行く層も聴くので、それはそれで反応する。
そして、最後にど~~んと登場したのが、豹柄エプロンが超派手な元クルセイダーズのトロンボーン奏者、ウェイン・ヘンダーソンだ。クルセイダーズのヒットを2曲やり、盛り上げ、アンコールへ。
「豹柄エプロンでトロンボーン吹くのは世界で私だけです」(ウェイン・ヘンダーソン)
全員が超プロで、どんな曲にも対応する。特にステージ右でキーボードを弾きながらサックス、コーラスまでやってしまう器用な人物はレイ・ガスキンス。横から見た姿は、フレッド・ウェスリーを思わせる。
90分、まるで、ジャズ・ファンク・パーティーのオムニバスのような感じでなかなか楽しめた。ライヴ後サイン会があった。ウェイン、ロニー、ミキ、トム、ロイらが参加した。
(この項、ミキ・ハワードの話で続く予定)
(ライヴは7月13日日曜まで連日、東京ブルーノートで)
http://www.bluenote.co.jp/jp/index.html
■ 過去関連記事
October 25, 2007
Roy Ayers & Bilal Live At Billboard
http://blog.soulsearchin.com/archives/002104.html
ロイ・エアーズ前回来日ライヴ評。過去記事一覧も。
February 02, 2007
Jazz Crusaders Live: Hey, Mister Bass Man, You Are So Funky
http://blog.soulsearchin.com/archives/001559.html
ウェイン・ヘンダーソン前回来日ライヴ評。
2003/10/16 (Thu)
Lonnie Liston Smith Live At Motion Blue: Cosmic Aura
https://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/diary20031016.html
ロニー・リストン・スミス・ライヴ評。
■ メンバー
SUPERSTARS OF JAZZ FUSION featuring ROY AYERS, TOM BROWNE, WAYNE HENDERSON of the Jazz Crusaders, MIKI HOWARD & LONNIE LISTON SMITH
スーパースターズ・オブ・ジャズ・フュージョン・フィーチャリング・ロイ・エアーズ、トム・ブラウン、ウェイン・ヘンダーソン・オブ・ジャズ・クルセーダーズ、ミキ・ハワード & ロニー・リストン・スミス
ロイ・エアーズ(ヴィブラフォン、ヴォーカル)Roy Ayers(vib,vo)
ウェイン・ヘンダーソン(トロンボーン)Wayne Henderson(tb)
ロニー・リストン・スミス(キーボード)Lonnie Liston Smith(key)
トム・ブラウン(トランペット)Tom Browne(tp)
ミキ・ハワード(ヴォーカル)Miki Howard(vo)
ジョン・プレスリー(バック・ヴォーカル)John Pressley(back vo)
レイ・ガスキンス(サックス)Ray Gaskin(sax)
マーク・アダムス(キーボード)Mark Adams(key)
ドナルド・ニックス(ベース)Donald Nicks(b)
リー・ピアソン(ドラムス)Lee Pearson(ds)
ブランドン・ハワード(バック・ヴォーカル) Brandon Howard (vo)
■ セットリスト:スーパースターズ・オブ・ジャズ・フュージョン
Setlist : Superstars Of Jazz Fusion @ Blue Note Tokyo, June 8, 2008
Show started 19:01
01. Divine Warrior (Lonnie, Lee, Donald) [new song, not yet recorded]
02. Quiet Moments (Lonnie, Lee, Donald) [CD- “Magic Lady” 1991]
03. Until You Come Back To Me (featuring Miki Howard, with Lonnie, Lee, Donald, Ray, Mark, Brandon) [CD “Miki Howard” 1989]
04. Good Morning Heartache (featuring Miki Howard, -Ray, +Tom) [CD “Femme Fatale” 1992]
05. Funkin’ For Jamaica (N.Y.) (featuring Tom Browne, +Ray, +Roy) [CD “Love Approach” 1980]
06. The Closer I Get To You (featuring John Pressley, -Roy, -Ray, -Brandon ) [CD Tom Brown’s “Browne Sugar” 1979]
07. A Night In Tunisia (+Roy, +Ray, )
08. Searchin’ (featuring Roy Ayers,) [CD “Vibrations” 1977]
09. Stomp And Buck Dance (featuring Wayne Henderson) [CD Crusaders’ “Southern Comfort” 1974]
10. Keep That Same Old Feeling (featuring Wayne Henderson, +Miki, +Brandon) [CD Crusaders’ “Those Southern Knights” 1976]
Enc. Expansions (all) [CD Lonnie Liston Smith’s “Expansions” 1974]
Show ended 20:30
(2008年7月8日火曜、東京ブルーノート=スーパースターズ・オブ・ジャズ・フュージョン・フィーチャリング・ロイ・エアーズ、トム・ブラウン、ウェイン・ヘンダーソン・オブ・ジャズ・クルセーダーズ、ミキ・ハワード & ロニー・リストン・スミス ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE> Superstars Of Jazz Fusion featuring Roy Ayers, Tom Browne, Wayne Henderson of the Jazz Crusaders, Miki Howard, Lonnie Liston Smith
2008-118
90分、まるで、ジャズ・ファンク・パーティーのオムニバスのような感じでなかなか楽しめた。ライヴ後サイン会があった。ウェイン、ロニー、ミキ、トム、ロイらが参加した。
(この項、ミキ・ハワードの話で続く予定)
(ライヴは7月13日日曜まで連日、東京ブルーノートで)
http://www.bluenote.co.jp/jp/index.html
■ 過去関連記事
October 25, 2007
Roy Ayers & Bilal Live At Billboard
http://blog.soulsearchin.com/archives/002104.html
ロイ・エアーズ前回来日ライヴ評。過去記事一覧も。
February 02, 2007
Jazz Crusaders Live: Hey, Mister Bass Man, You Are So Funky
http://blog.soulsearchin.com/archives/001559.html
ウェイン・ヘンダーソン前回来日ライヴ評。
2003/10/16 (Thu)
Lonnie Liston Smith Live At Motion Blue: Cosmic Aura
https://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/diary20031016.html
ロニー・リストン・スミス・ライヴ評。
■ メンバー
SUPERSTARS OF JAZZ FUSION featuring ROY AYERS, TOM BROWNE, WAYNE HENDERSON of the Jazz Crusaders, MIKI HOWARD & LONNIE LISTON SMITH
スーパースターズ・オブ・ジャズ・フュージョン・フィーチャリング・ロイ・エアーズ、トム・ブラウン、ウェイン・ヘンダーソン・オブ・ジャズ・クルセーダーズ、ミキ・ハワード & ロニー・リストン・スミス
ロイ・エアーズ(ヴィブラフォン、ヴォーカル)Roy Ayers(vib,vo)
ウェイン・ヘンダーソン(トロンボーン)Wayne Henderson(tb)
ロニー・リストン・スミス(キーボード)Lonnie Liston Smith(key)
トム・ブラウン(トランペット)Tom Browne(tp)
ミキ・ハワード(ヴォーカル)Miki Howard(vo)
ジョン・プレスリー(バック・ヴォーカル)John Pressley(back vo)
レイ・ガスキンス(サックス)Ray Gaskin(sax)
マーク・アダムス(キーボード)Mark Adams(key)
ドナルド・ニックス(ベース)Donald Nicks(b)
リー・ピアソン(ドラムス)Lee Pearson(ds)
ブランドン・ハワード(バック・ヴォーカル) Brandon Howard (vo)
■ セットリスト:スーパースターズ・オブ・ジャズ・フュージョン
Setlist : Superstars Of Jazz Fusion @ Blue Note Tokyo, June 8, 2008
Show started 19:01
01. Divine Warrior (Lonnie, Lee, Donald) [new song, not yet recorded]
02. Quiet Moments (Lonnie, Lee, Donald) [CD- “Magic Lady” 1991]
03. Until You Come Back To Me (featuring Miki Howard, with Lonnie, Lee, Donald, Ray, Mark, Brandon) [CD “Miki Howard” 1989]
04. Good Morning Heartache (featuring Miki Howard, -Ray, +Tom) [CD “Femme Fatale” 1992]
05. Funkin’ For Jamaica (N.Y.) (featuring Tom Browne, +Ray, +Roy) [CD “Love Approach” 1980]
06. The Closer I Get To You (featuring John Pressley, -Roy, -Ray, -Brandon ) [CD Tom Brown’s “Browne Sugar” 1979]
07. A Night In Tunisia (+Roy, +Ray, )
08. Searchin’ (featuring Roy Ayers,) [CD “Vibrations” 1977]
09. Stomp And Buck Dance (featuring Wayne Henderson) [CD Crusaders’ “Southern Comfort” 1974]
10. Keep That Same Old Feeling (featuring Wayne Henderson, +Miki, +Brandon) [CD Crusaders’ “Those Southern Knights” 1976]
Enc. Expansions (all) [CD Lonnie Liston Smith’s “Expansions” 1974]
Show ended 20:30
(2008年7月8日火曜、東京ブルーノート=スーパースターズ・オブ・ジャズ・フュージョン・フィーチャリング・ロイ・エアーズ、トム・ブラウン、ウェイン・ヘンダーソン・オブ・ジャズ・クルセーダーズ、ミキ・ハワード & ロニー・リストン・スミス ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE> Superstars Of Jazz Fusion featuring Roy Ayers, Tom Browne, Wayne Henderson of the Jazz Crusaders, Miki Howard, Lonnie Liston Smith
2008-118