▼エリック・ミヤシロとイルカ

▼Eric Miyashiro Talks About Maynard Ferguson

【エリック・ミヤシロとイルカ】
恩師。
『ソウル・ブレンズ』に、トク(TOKU)がライヴ告知のゲスト、さらに、「山野ミュージック・ジャム」のコーナーで、日系トランペット奏者、エリック・ミヤシロさんがゲスト。エリックさんは初めてお会いしたが、日本語も英語もどちらも流暢に話す文字通りバイリンガル。DJマーヴィンとは英語で、僕やチーちゃんとは日本語で話す。
彼の恩師がメイナード・ファーガソンというヴェテラン・トランペッターで、エリックさんの最新作『プレアデス』(ソロとして通算4作目)は、イルカの素敵な写真をジャケットにした自信作で、ファーガソンへのトリビュート作だ。
オンエアーでは流れなかったが、ファーガソンの代表曲である「ロッキーのテーマ」についてエリックさんはこんな話をしてくれた。一般的な人気曲とミュージシャンがやって好きな曲は微妙に違うという話だ。「ジャズ・ミュージシャンは自分の曲に、ガールフレンドや奥さんなどの名前をつけてはいけないんですよ。別れた後も、その曲をやらなければならなかったりするでしょう。そういう曲に限って人気がでたりします。ファーガソンも実は『ロッキー』を毎回やるのが嫌になっていたんです。お客さんはそれを期待するし、やると喜ぶんですけどね」 なるほど。エリックさんの「ロッキー」は、しっとりとしたスムース・ジャズ風に仕上がっている。彼はファーガソンが、人間として、またバンドマスターとしても、素晴らしい人徳やオウラを持っていたと語る。
今回のアルバム・ジャケットはイルカ。それにはこんなエピソードがある。彼が高校時代に仲間とサーフィン中、潮の流れのために沖に流され、10匹くらいのシュモクザメというサメに囲まれた。もうだめかと思ったとき、どこからともなく2匹のイルカがやってきて、そのサメを追いやったという。
ハワイでは、イルカと亀がそこに住む人たちの守り神として敬われているそうだ。そのときエリックさんは、本当にイルカに助けられたと思った。そして、今回のアルバムではそんなイルカをジャケットにしてみたかった、という。しかし、考えてみると、もしそこにハワイの守り神イルカが来なければ、エリックさんたちはサメに襲われてしまっていて、今日の活躍はなかったかもしれないから、まさにイルカさまさまだ。
「じゃあ、次のアルバムのジャケットは、亀ですか」と言うと、エリックさん「それはおもしろいですねえ」と笑った。
■ エリック・ミヤシロ 『プレアデス』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00172RN5U/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ENT>MUSIC>ARTIST>Miyashiro, Eric
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