【横浜のソウル・バー「シュガー・シャック」閉店】
精神安定剤。.
2007年11月17日付けブログで紹介したように、横浜のソウル・バー、「シュガー・シャック」が2008年1月14日深夜をもって閉店する。ここ数週間は、大変なお客さんの入りだそうで、最後にお別れに多くの人が訪れたようだ。1990年8月のオープンから17年5ヶ月の歴史に幕が下りる。
このところ、六本木「ジョージ」の閉店(2005年4月)、青山「OA」の閉店(2006年5月)とあいつぐ名店のクローズが続く。「ジョージ」は1964年から2005年(現在は、西麻布で営業)、「OA」が1971年から2006年。このほかに長くがんばっているソウル・バーとしては、方南町「エクセロ」は1974年から、1981年下北沢へ移り現在も営業中、六本木「ラヴィング・パワー」(川畑さんの最初の店)が1979年開店、その後「テンプス」を経て現在「ミラクル」といったところがある。
November 17, 2007
Yokohama’s Number 1 Soul Bar “Sugar Shack” Will Be Closed After 17 Years
【横浜のソウルバー「シュガー・シャック」、2008年1月に閉店へ】
https://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200711/2007_11_17.html
一ヶ月以上前になってしまうが、松尾潔さん、黒沢薫さんらと「シュガー・シャック」に行った。その日もほぼ満席に近かったが、オウナーの石川さんがいろいろと相手をしてくれた。「このいろいろな備品、いすとか、写真とか、サイン入りのジャケットとか、どうされるんですか」と松尾さんが尋ねた。「とりあえず、うちにもって帰りますよ」と石川さん。冗談半分に「まとめて引き取っていただけますか?(笑)」 すると、松尾氏お酒の勢いもあってか「いいなあ、考えようかなあ…(笑)」 この日初めてだった黒沢さんも、「いいですねえ、ここ。しかし、もったいない」とかなり気に入った様子。松尾さんも何曲もリクエストをして、なかなか帰れない。
黒を基調とした落ち着いた雰囲気。うるさくなく、しかしBGMとして聞き流されない適度な音量。ソウルフルなグッズの数々。そして何よりオウナー石川さんのソウル魂が一番輝いている店だ。お店は閉店翌日の15日から徐々に中を片付けるそうだ。いっそのこと、オークションでもしたらどうだろう。(笑)
いい店というのは、不思議なもので、そんなにしょっちゅう行かなくても、あそこにいつも店がある、ということだけで妙に安心してしまうものだ。横浜のモーション・ブルーにライヴがあって、その帰りに何度も寄ろうと思うが、翌朝が早いので断念して後ろ髪を引かれつつ首都高に乗る。しかし、そんな首都高に乗る瞬間でさえも、あそこでシュガー・シャックが今日もやっているという、それはあたかも精神安定剤のように感じられる存在なのだ。
それにしても、時の流れとは時に残酷である。しかたがないといえば、しかたがないのだろうが。だが、今日「シュガー・シャック」が閉店しても、18年にわたってここで営業していた事実によって、「横浜に『シュガー・シャック』っていういいソウル・バーがあったぞ」という伝説と思い出とソウルは永遠に残る。閉店は、新たな伝説の始まり。シャンパーンで乾杯しよう。
■石川さんのブログ↓
http://ameblo.jp/konnichiwahiroya/
ENT>SOUL BAR>Sugar Shack
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