ソウル声。
昨日は母の日でした。『ソウル・ブレンズ』のオープニングはジュニアの82年のヒット、「ママ・ユースド・トゥ・セイ」でした。今、WBLSの「サンデイ・クラシック」は、そのジュニアとボーイズ・トゥ・メンの「ママズ・ソング」をメドレーでかけています。どこでもかける曲は一緒です。
ちなみに、この僕の愛聴番組「サンデイ・クラシック」は今年20周年を迎えるそうです。1983年に始まったということですね。いやあ、そんな長寿番組だとは知りませんでした。
さて、昨日の番組にゲストが二組登場したのですが、そのうちの一人、ガッツTKBショウ(これがアーティスト名です)が、アコースティック・ギター一本で一曲歌ってくれたのですねえ。それが、なんとカーティス・メイフィールドの「ピープル・ゲット・レディー」https://www.soulsearchin.com/periodical/l&g/l&g03.htmlでした。
ゆっくりとしたテンポのギターの調べに、ソウルフルなガッツの声が「people get ready, there’s a train comin’ 」と歌い始めます。いやあ、なかなかいいですね。ガッツは日本人のシンガーの中では、珍しく、声そのものがソウルフルなんですね。この声自体がソウルフルな人って実は、あまり日本人にはいないんですよ。たくさんの日本人歌手がサウンドだけは、R&B風にしたり、歌いまわしだけソウルフルにして出てくるんですが、実は声自体にソウルがあるかどうかというと、まあ、ほとんどないんですね。
これは、練習とかそういう次元ではなく、持って生まれたものだから、どうしようもないんです。黒人の歌手の声は99パーセント、ソウルフルですね。でも、日本人歌手でソウルフルな声の持ち主って5パーセントもいないんじゃないでしょうか。僕も、なかなか思い浮かびません。
ガッツによると英語の曲のレパートリーは100曲くらいあるそうです。これは、ぜひソウルのカヴァーだけで、一晩やってほしいですね。
WBLS、今、デルズの「ギヴ・ユア・ベイビー・ア・スタンディング・オヴェーション」をかけています。クラシックですね。ガッツの声は、少しばかり、このデルズのリード、マーヴィン・ジュニア系の声に似ています。誉め過ぎか? (笑) でも、ソウル顔って言うでしょう。それと同じで、ソウル声っていうのは確かにあります。で、ガッツはそのジャンルに入るような気がしますね。後は、この声にあう楽曲をうまく選ぶことです。