熱唱炸裂。
昨日(17日)、ゴスペラーズの『フィールン・ソウル』(東京FM系で毎週土曜日夜10時から放送)の今年最後の2回の収録がありました。番組内に「オール・ザット・ソウル」というコーナーがあり、そこで「自分がソウルを感じた曲」を募集しているんですね。
番組が始まった4月には、そのコーナーあてに、白人のロックの曲とかもぱらぱらきていたのですが、最近はかなりマニアックなのが来るようになりました。
そこで、今日ピックアップしたのは、な、な、なんとオーティス・クレイの「I Die A Little Bit Each Day」という73年の曲。それが、リクエストを送ってくれた人が福島の20歳の男性の方だったんですね。なんかのラジオで聞いて衝撃を受けた、って。彼が生まれる前の曲ですよね。しかし、この曲をかけたラジオってなんなんでしょう。逆に興味を持ちました。それにまた、感動するってところもすごいです。
オーティス・クレイは、1942年ミシシッピー州生まれで、70年代初期にアル・グリーンと同じメンフィスのハイ・レーベルというところから数々のヒットを送り出しました。72年の「Trying To Live My Life Without You」が大ヒットして大きく注目されるようになりました。元々ゴスペルシンガーということで、非常に熱い歌唱が魅力的な本格的なR&Bシンガーです。
なんと言っても、彼の名前を決定づけたのは、78年4月の初来日ライヴでしょう。この感動的なライヴの話は広く伝わり、ライヴレコーディングが発売され、日本のソウルシーンで彼はヒーローとなりました。それ以後も、何度も来日しているクレイですが、この初来日の時のインパクトは、今でも多くの人たちの語り草になっています。彼は、世界中のどこよりも、日本で人気を獲得した、と言ってもいいでしょう。日本のソウル・ヒーローとも言えるのです。
そのときのライヴ盤を久々にだしてみました。ここで、彼は「I Die A Little Bit Each Day」をしっかり歌ってるんですね。しかも、これはソウルオン誌編集長桜井ユタカ氏のリクエストで、2日目のライヴで歌ったんですね。いやあ、あのライヴ会場が思い出されるなあ。
オーティスの直近のライヴは、去年でしたっけ。やっぱり熱かったですよね。熱唱炸裂魂爆発って感じです。これは一時期CD化もされたので、入手はそんなに難しくないのではないかと思います。ぜひ。