People At The Top

インスパイアード。

「あれ、これ何かにそっくり」「これ、あの曲のパクリじゃん」「これ、カヴァーか? え、クレジットないの? じゃあ、盗作?」「えっ、偶然の一致?」

様々な表現によって語られる似たもの同士の曲。Aという曲とBという曲が似ていたら、そこにはなんらかの作為があるかもしれません。しかし、偶然かもしれません。その真実は書いた本人しかわかりません。

そうした似たもの同士は、「影響を受けた」とか「インスパイアーされた」とか、言われます。それが度が過ぎると盗作となります。

かつて、レイ・パーカーの「ゴーストバスターズ」は、ヒューイ・ルイスの「アイ・ウォント・ア・ニュー・ドラッグ」に酷似しているとして、訴えられました。裁判になり、レイ・パーカーは負けました。盗作が正式に認められたわけです。

そんな前ふりで紹介するのもなんなんですが、インコグニートの新作に入ってる「ピープル・アット・ザ・トップ」という曲が、カーティス・メイフィールド風のサウンドなんです。これは、盗作ではありません。(笑) ものすごく気に入ってます。とってもいい雰囲気でね。これは、いい意味で「インスパイアー」された作品でしょうか。こういう風に作れば、いいわけですよ。これは盗作とは言わない。

歌っている女性シンガー、ケリー・サエもなかなかいいです。人々の上に立つ人は、ぱくったりしてはいけません。ちゃんと自分なりに把握し、消化し、それを自分なりの色をつけて排出しないと。自分のものにすればいいんです。そのままコピーではだめです。コピーか消化か。それが問題です。

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