下手。
つまり、下手なシンガーがいたとします。それをどのように説明なり、解説すればいいのでしょうか。うまいシンガーに対しては、それこそ、あれこれ誉めたりすれば、とりあえずは形になりますよね。
じゃあ、下手なシンガーのことを表現する方法は?
はたと考えちゃうでしょう。たとえば、日本人シンガーが英語の歌を歌うとき、その発音が悪いとかは言えるわけです。あるいは、声量がないとか、発声がなってないとか、表現力がない、とか。あるいは、音をはずして歌うといえば、とりあえず、下手の条件のひとつにはなります。心がこもってない、とか。聴いても胸を打つものがない、とか。
あと、その単語や言葉の意味、曲の物語をどれだけ理解し、自分のものにして、それを自分の表現方法で歌唱できるか。あるいはそれができていなければ、そこをつくこともできるかもしれません。
ま、世の中にはそれほど歌が上手ではなくても、さまざまな要素を組み合わせたパッケージ商品として売り出されて、強力なプロモーションによって売れてしまう歌手はいるわけです。
だから、何? 別に・・・。ただそれだけのこと。
書き手としては、下手を表現する方法も学ばなければならないな、と。