Between The Sheets

振動。

窓から見下ろす首都高を車が間断なく行き交います。駒沢の「リズム&ソウル・ミュージック・カフェ」と銘打ったソウルバー、ルースターテイル。ビルの5階にあるので、首都高を見下ろせるわけです。

そして、そこを大型のトラックが何台か通り過ぎるとビルが揺れます。そのため、レコードをかけていると何度も針が飛んでしまう。振動ゆえに、ターンテーブルはあっても、もうほとんどレコードはかけられなくなってしまった、という特殊な環境のソウルバーです。

比較的70年代のソウル中心にかかっていたところ、帰り際に新し目の音で、「ビトゥイーン・ザ・シーツ」がかかりました。アイズレーのカヴァーです。果たして誰が歌っているのかと思いきや、チャカ・カーンとネイサン・イーストのデュエット。アルバム名義はフォープレイ、アルバムは彼らのベストでした。あのフュージョン界の大物達ばかりが集まったグループです。なかなかいいヴァージョンです。彼らはアルバムの中に毎回一曲程度ヴォーカル曲をいれていますが、それを中心に編集したベストでした。

CDジャケットが飾られたソウルバー、99年10月のオープンということで、ちょうど丸3年がたったそうです。なかなかフレンドリーでハートウォーミングな感じで、ソウル談義にも花が咲きそうです。

そうそう、話はまったく変わりますが、昨日書いた「Hello Like Before」ですが、北朝鮮から帰国した日本人の人たちが、ほんの一言だけの挨拶をした会見を見ていたとき、そして、彼らがタラップから降りてきたとき、この曲がぴったりだな、と思いました。『昔のようにハロー(こんにちは)』と、彼らは果たして言えたか。24年の思いをたった3秒に凝縮した「会いたかったです」は、あまりに重過ぎます。

昔のようにハローと言える関係は難しいのでしょうか。

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