【デイヴィッド・T・ウォーカー、港横浜に足跡を印す】
静嵐。
まさに「静かな嵐」 。デイヴィッド・T・ウォーカーのパフォーマンスは、静かにもかかわらず、激しく熱くなる。「クワイエット・ストー 」は、詩人スモーー・ビンソンの代表曲のひとつでもあるが、スモーーはまったく対照的なふたつの単語を組み合わせて、独特な状況を描き す天才 。彼が書いた詞~「曇りの日に太陽を見つけた」とい すのは、テンプテーションズの「マイ・ガール」。曇りと太陽というまったく相容れない単語を組み合わせて予期せぬストーリーを作る。
なんてことを思いながら彼のギターの音色に耳を傾けていたら、デイヴィッドに「クワイエット・ストー 」をやってもらいたくなった。これは、彼にぴったりの曲 。
まさに「神の手」 。デイヴィッドの手、指から醸し出される音色は、スモーーに勝るとも劣らず景色を描き出す。彼の優しい指先が弦に触れて出てくる音は神の音かもしれない。
まさに「愛の音」 。4人のミュージシャンとともに積み重られるデイヴィッドのサウンドは愛とやさしさと、ソウルと時に強さが込められている。彼のライヴを見終わると、ほっとしたり、心が温かくなったり、安らい 気持ちになるのは、ひとえに彼の人間性に うところが大きい。それらすべてをひっくるめて言えばデイヴィッドの愛の大きさ 。それはスティーヴィー・ワンダーとも共通する。
ーヴメント(動き)のに静がある。そして、静寂のに動きがある。
情熱のにクールがある。そして、クールのに情熱がある。
やさしさのに 固な芯がある。そして、芯のにやさしさがある。
笑顔のに一粒の涙が見える。そして、一粒の涙のに微笑みが見える。
円熟のにフレッシュな若さが飛び散る。そして、若さのに円熟味がにじみ出る。
デイヴィッド・Tのギターにはそんな相反する表情がある。 からそれが彼のギターに奥行きを与えている。
+++++
職人。
セットリストは、東京と同じ った。これは日が進むにつれてどんどんバンドサウンドは固まっていくに決まっている。しかし曲によって微妙にのりが違う。それよりも、ときにデイヴィッドのギターを、たとえば、リッー・ウソンのドラ で聴いてみたいと思った。いえ、別にンドゥグに文句があるわけではありません。(笑) でも、ちょっと出すぎのところがある。デイヴィッドのように、一控えめでもいいかもと思う。ジェリー・ピーターズのーボードの弾き方、超マニアックというか、オタクっぽくてよかった。音ももちろん。この日、デイヴィッドは7回演奏に立ち上がった。このには、彼がジャケットを脱ぐために曲間に立ち上がった回数は含めていない。ジェリーも演奏3回立ち上がった。そして、みな、音の、楽器の職人であった。デイヴィッドは1941年6月25日カリフォルニア州生まれ、現在66。
デイヴィッド・T 関連記事
December 19, 2007
Distinctive Fingers, David T. Walker Says “Guitar Is My Voice”
http://blog.soulsearchin.com/archives/002215.html(ここに過去記事一覧があります)
メンバー
David T. Walker (g) デイヴィッド・T・ウォーカー(ギター)
Clarence McDonald (key, p) クラレンス・マクドナルド(ーボード、ピアノ)
Jerry Peters (key) ジェリー・ピーターズ(ーボード)
Byron Miller (b) バイン・ミラー(ベース)
Leon Ndugu Chancler (ds) レオン・ンドゥグ・チャンスラー(ドラ ス)
Setlist: David T. Walker @Motion Blue, December 20, 2007
セットリスト デイヴィッド・T・ウォーカー 12月20日
Second Set; show started 21:31
01. Real T
02. Plumb Happy
03. Never Can Say Goodbye (Jackson Five)
04. Going Up
05. Recipe
06. Save Your Love For Me (New)
07. Ahimsa
08. Lovin’ You (Minnie Riperton)
09. An-Noor
10. Side Walk Today
11. What’s Going On (Marvin Gaye) (10-11 is medley)
12. Soul Food Cafe
Enc. Walk On By (Dionne Warwick)
performance ended 23:10
show ended 23:11
【2007年12月20日木曜、横浜モーション・ブルー=デイヴィッド・T・ウォーカー・ライヴ】
ENT>MUSIC>LIVE>Walker, David T.
2007-183
David T. Walker の表記はデビッド・T、デイビッド・T、デヴィッド・T、デイヴィッド・Tなどいろいろあります。ソウル・サーチンでは、「デイヴィッド・T・ウォーカー」を使用します。
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