【マーカス・ミラー・ライヴ】
フリー。
「初めて日本に来たのは、1979年。サダオ・ワタナベと。それからブレッカー・ブラザース、カズミ・ワタナベ、マイルス・デイヴィス、デイヴィッド・サンボーン、ジャマイカ・ボーイズ、ライヴ・アンダー・ザ・スカイで来た。それ以降はもう覚えていない(笑)」
来日28年を数えるヴェテラン・ベース奏者マーカス・ミラーはライヴ前にそう語った。日本は彼にとっての第二のホー 。ほんの30分弱 ったが、何人かのソウル・ジャイアンツについて語ってくれた。この内容はいずれご紹介する予定。
僕自身が彼のライヴを見るのは前回(2006年)の『東京ジャズ』以来。そのときは、フランク・マッコ を迎えてのもの った。
ベースはリズ 楽器 。ドラ とともに音の底辺を支える。しかし、彼の手にかかると、リズ 楽器としてボト (底辺)を支えるのと同じくらい、トップ(上部)でメディーを作り出す。そんな一見不可能に思えることをいとも簡単に自由自在に自然体でやってしまうところが、超一流のミュージシャンのなせるなの 。
ライヴが始まる前は、いつも同じようなサウンドになる ろう、と予測してしまうの が、音が始まると毎回何かしら新しいインスピレーションを得る。彼自身がさまざまなものからインスピレーションを受け、それを指先から音楽として発信し、それを聴き手がアンテナでレシーヴするから 。
メンバーは前回見たときとバンドは同じ。これにゲストシンガーとして、「ヘイ・ミスターDJ」の大ヒットを持つグループ、ジャネイの片割れ、ジーン・ベイラー(その昔は、ジーン・ノリスという名前)が参 した。
それにしても、重くファンーで、そして切れがいいベースはかっこいい。全体的に、ドラ スのプージーとマーカスが大車輪になり、そこにーボードのボビーや他のメンバーがいい感じでからむ。ーボードは3方ーボードで囲まれ前後ろ、左右、忙しい。しかし、あれ とどこから入ったん ? 下からでもくぐっていったか。(笑)かなり自由度の高いジャ ・セッション的ライヴで、アドリブも、その の指示でーボードになったり、トランペットになったりするよう 。
「70年代から80年代にかけてはミュージシャンにとっていい時代 った。音楽を作りたくなったら、本物のミュージシャンを呼んでこなければ作れなかったから」とマーカスは言う。ここに集まったミュージシャンはいずれもリアル・ミュージシャンたち。ゆえに、一曲を何分でも演奏できる。まさにフリーなミュージシャンならでは 。
マーカスのベースを見たら、自分もベースを弾きたくなると感じるミュージシャンも多いのではない ろうか。
最後に宣伝。「マーカス・ミラー 。最新作『フリー』、すごくいいでき から、チェックしてくれ! ほんとにいいでき よ」「でも、フリー(た =無料)じゃないよ。ちゃんとお金は払って!」 オチも忘れない。
マーカス・ミラー最新作『フリー』
Viictor Entertainment,Inc.(V)(M) (2007/07/25)
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Members
マーカス・ミラー/Marcus Miller(Bass/Vocals)
ボビー・スパークス/Bobby Sparks(Keyboards)
プージー・ベル/Poogie Bell(Drums)
マイケル・パッチェス・スチュワート/Michael ‘Patches’ Stewart(Trumpet)
ース・アンダーソン/Keith Anderson(Saxophone)
グレゴア・マレ/Gregoire Maret(Harmonica)
ジーン・ベイラー/Jean Baylor(Vocals)
Setlist : Marcus Miller @ Billboard Live, December 17, 2007
セットリスト マーカス・ミラー ビルボード・ライヴ
Show started 18:33
01. Blast
02. Jean Pierre [Miles Davis]
03. Panther
04. When I Fall In Love [Nat King Cole]
05. Free (Jean Baylor on Vocal) [Deniece Williams]
06. People Make The World Go Round (Jean Baylor on Vocal)[Stylistics]
Enc. What Is Hip [Tower Of Power]
Show ended 19:52
(2007年12月17日月曜、本木ビルボード・ライヴ=マーカス・ミラー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Miller, Marcus
2007-181