【R&Bシンガー、ルーサー・イングラ 69で去】
不倫。
1970年代初期に南部を心に活動を続けていたソウル・シンガー、ルーサー・イングラ が去る2007年3月19日、イリノイ州ベルヴィルの病院で去した。69 った。ずっと糖尿病、腎臓病、それらから来る視覚障害を患っていた。最後は人工透析を拒否していたらしい。
ルーサー・イングラ は、1937年11月30日南部テネシー州ジャクソンに生まれた。1947年に北部イリノイ州アルトンという街に移住。1971年、メンフィスのスタックス・レコード傘下ココ・レコードと契約。当初はソングライターとして活躍、同レーベルのサー・マック・ライスとともに「リスペクト・ユアセルフ」を書き、これはステイプル・シンガーズの大ヒットになった。
彼は無名時代にアイク・ターナーと共演したり、ニューヨーク時代にはジミ・ヘンドリックスとルー メート ったりしたこともある。ルーサーの最大のヒットは1972年の「イフ・ラヴィン・ユー・イズ・ング、アイ・ドント・ウォント・トゥ・ビー・ライト」という不倫ソング。「君を愛すことが間違っているなら、僕は義なんかいらない」というもの。その後、ミリー・ジャクソン、またッド・スチュワートらがカヴァーしヒットさせた。
1972年にその「イフ・ラヴィング・ユー・・・」を録音、ヒットさせ、一躍表舞台にでた。これ以降、「エイント・ザット・ラヴィング・ユー」、「アイル・ビー・ユア・シェルター」、「ユー・ネヴァー・ミス・ユー・ウォーター」などのヒットが生まれた。
「彼はソフトスポークンで、静かな人物 った。しかし、ひとたびとなると完璧を求めて徹底的にやっていた」とスタックスで働いていた人物が振り返る。
ルーサー・イングラ は1972年8月スアンジェルスのワッツ地区で行われた大イヴェント『ワッツタックス』にも出演している。
彼は1980年 までは、「ルーサーと言えば、このルーサー・イングラ 」 ったが、以後、ルーサー・ヴァンドスが有名になり、影が薄くなってしまった。また彼の作品はスタックス傘下ココ・レコードから出ていたが、同レーベルの発売権が日本にはなく、輸入盤でしか入手できなかったために日本における知名度は残念ながら低かった。
実にいいシンガー ったけに、残念。ご冥福をお祈りする。
ENT>OBITUARY>Ingram, Luther, Nov 30, 1937 – March 19, 2007 (69)
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