【現役のオールディーズ・ドリフターズ・ライヴ】
低音。
ドリフターズと名乗るR&Bヴォーカル・グループは実はたくさんいる。今回の来日を機にちょっと調べてみた。ざっくり、本当におおまかに言うと、時代を追って3つのドリフターズがいる。まず、結成時のクライド・マックファーターがリードのドリフターズ、次がクライドが辞めベンEングがリードになったグループ、そして、ベンEが辞めたあとのグループ 。その後、ここに在籍したシンガーが派生的にいくつものドリフターズを作っている。今回の来日は、第三期のメンバー ったリック・シェパードが心となったグループ 。その他のメンバーも1970年代からこのグループに参 、30年以上共にうたい続けている。
ライヴ後リックと話す機会があったが、彼によれば、「ドリフターズというグループは、6-7つくらいある。チャーリーのドリフターズと僕たちのグループが唯一のオリジナルで、他は係争 よ(笑)」と言う。
ライヴは、しばらく前のデルフォニックスの例があったので心配したが、まったく問題なく、逆にかなり楽しめた。徹底したエンタテインメントでなにより声がしっかり出ていて、安心。ほとんどがドリフターズ自身のヒットなの が、50年代から60年代の初期のヒットって、来ていた観客はなじみがあるの ろうか。
赤いスーツを着て、びしっと振り付けられると、もうヴォーカル・グループ・ファンとしてはたまらない。また声の部分では、低音のBJの声がすごかった。こんな太くて低いベース・ヴォイスは聴いたことがない。BJミッチェルがその人。それほど太っているわけでもなく、どこからあんな低い声が出るのか不思。そして、彼は後半、「俺にも1曲リードをわせろ。俺がいたいのは、テネシー・アーニー・・・の」と観客に声をかける。ここで、本当は観客から「フォード!」と返があればいいの が、そんなことは無理。(笑) そして低音の大ヒット「16トンズ」が来た。これにはノックアウトさせられた。BJは他に、「ジョージア・オン・マイ・マインド」なども低音でうという。
全体的に、ラスヴェガスで見ている「生きのいい現役の」オールディーズ・ショウのような感じ った。新古美術みたいなものかな。(笑) ドゥワップ好き、ヴォーカル・グループ好きはかなり楽しめる。
ちなみに、アトランティック1500シリーズで、ドリフターズのアルバ 『セイヴ・ザ・ラスト・ダンス・フォー・ミー』が世界初CD化、『渚のボードウォーク』が日本初CD化です。
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