【インディアの風が会 に吹く~インディア.アリー・ライヴ】
リスペクト。
暗転し、ミュージシャンたちが位置についた。音が出るかと思ったら、なんと流れてきたのはスティーヴィー・ワンダーのCDから「ユー・アー・ザ・サンシャイン・オブ・マイ・ライフ」。これを2分ほど聴かせてからおもむろにバンド演奏が開始。インディア、スティーヴィーへのリスペクトの表明。
オープニングはオレンジ色のターバンのようなものを身体全体に巻き、登 するとそれを取り、白のドレスに。さらに、その羽織っていた白のドレスを脱ぐと、ジーンズにオレンジ色のTシャツが。新作アルバ の色彩と同じイメージでステージを飾った。
インディア.アリーの2002年10月以来4年4ヶ月ぶり2回目の来日ライヴ。昨年リリースしたアルバ 『テスティモニー』もなかなか好評で、そのからの作品を多くった。ドラ ス、ギター、ベース、ーボード、コーラス3人という布陣。サウンドもしっかりしたひじょうにいいバンド 。なによりインディアの声がしっかり通っていて見事。
前回の時よりもさらに、ミュージシャン・ミュージシャンして、貫禄もつきスケールも大きくなったという印象が強かった。自由自在に自分自身の言葉によるリアル・ミュージックを、仲間のミュージシャンたちと奏でることができている。かちっと決まったセットリスト けでなく、その でインスパイアーされ、ぱっとをったり、スポンテニアスな雰囲気で曲をできるところがミュージシャンらしくていい。それも、スティーヴィー・ワンダーのように、ごく自然にいろいろな曲がでてくる。自由なミュージシャンという意味では、スティーヴィーやプリンスをも思わせた。
今回のライヴは、新作『テスティモーニー』のリリースを受け、人生と人間関係の証言(Testimony)を元にしたストーリー仕立てになっていたよう 。そのあたりについてもよくしゃべるので、これ け話すなら通訳がいたほうがいいのではと感じた。
「私は南アフリカを訪ました。そこでネルソン・マンデラと会うことが出来ました。一対一で会って、彼は『許す』ということを語りました。30年以上にもわたって監禁されていたにもかかわらず、彼はそれを『許し』たのです。私なんてささいなことに怒ってしまうのに。そこで、帰りの飛行機でそのことにインスパイアーされた書いた曲がこれです。『ウィングス・オブ・フォーギヴネス』」
驚いたのは、インディアが話すことを観客がかなり理解していること。もう一点、何曲かでインディアの曲を、観客が詞をしっかりっていた点。相当聴きこんでないと、あそこまではえない。観客があれ けインディアの曲をうことにも感心した。彼女は 晴らしいファンを持っている。CDもいいが、ライヴもいいアーティスト、そして観客もいいアーティスト。
インディアのは、ゆったりしたもの、ミディア 調のものが多い。そこで彼女のライヴはゆったりと進行し、その回りにはひじょうに独特な時間の流れが生まれた。もちろん、ちょっとしたアップテンポのでコーラスたちと振りをつけたものもあったが、エアリーな時が流れる。
いくつもサプライズがあった。インディアの母がステージに登 して、「サマータイ 」をった。一見40代にしか思えなかった。それから、シンディー・ウパーの「トゥルー・カラーズ」のところで、観客にマイクを差し出したところ、ひとりのアフリカン・アメリカンの女性がった。とてもうまく、観客もインディア本人も大変驚いていた。これは受けた。
ライヴ後にたまたま彼女と少し け話す機会があった。彼女の名はビアンカ・テイラー。ゴスペルをっているシンガーで、日本に来て7ヶ月 という。普段はジャズなどをっているという。今度、見に行ってみよう。
さて、最後にインディアはメンバー全員を紹介して、自分の番になったところ、「私は、スティーヴィー・ワンダー!!」と言って全員と並んでお辞儀した。う~~む、スティーヴィーに始まり、スティーヴィーに終わったライヴ。(笑) インディア、スティーヴィーへのリスペクトの表明again。あと10日遅く来れば、スティーヴィーのステージに上がれた ろうに。
過去記事
インディア.アリー・ライヴ
『トラヴェラーズ・クッシング(旅人達の交差点)』
【2002年10月3日木曜・赤坂ブリッツ】
https://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/india20021003.html
2002/10/09 (Wed)
India.Arie & Gandhi Family
https://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200210/diary20021009.html
ユニバーサルインターナショナル (2006/06/21)
売り上げランング: 4216
これを聴け!
セットリスト インディア・アリー インディア.アリー
Setlist; India.Arie @ Shibuya AX, February 5th, 2007
[transcribed by yoshioka.masaharu aka the soul searcher]
show started 19:57
00. You’re The Sunshine Of My Life (Stevie Wonder’s CD)
01. Intro: I Am Not My Hair
02. This Too Shall Pass ~ Ooh Child (Five Stairsteps)
03. These Eyes
04. Private Party (A riff of “Happy Birthday”)
–. A Part Of Martin Luther King Speech
05. There’s Hope
06. Wings Of Forgiveness
07. I Choose
08. Good Mourning
09. Heart Of The Matter
10. Interested
11. Talk To Her
–. A Riff of “I Love You”
12. True Colors (Cindy Lauper) (Bianca Taylor from audience)
13. Truth
14. [Acoustic Set:14-16] Crazy (Gnarls Barkley)
15. Back To The Middle
16. Summertime (Featuring India’s mother) (standard song)
17. Strength, Courage & Wisdom
18. Video
19. Tell Me Something Good (Rufus featuring Chaka Kahn)
20. Brownskin
21. Ready For Love
show ended 21.36
(2007年2月5日月曜、渋谷アックスAX=インディア.アリー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Arie, India.
2007-17