【マイケル・ブレッカー57で去】
サックス自由自在。
ジャズ、フュージョンのサックス奏者で、過去に11のグラミー賞を獲得したマイケル・ブレッカーが、2007年1月13日(土曜)ニューヨーク市内の病院で去した。57 った。 は骨髄性白血病。
マイケル・ブレッカーは、1949年3月29日ペンシルヴェニア州フィラデルフィア生まれ。ジョン・コルトレーン、ウェイン・ショーターなどに影響を受け、ストレートなジャズからスタートし、徐々にック、ソウル、ポップの要 までを取り入れ、幅広いジャンルで活躍。参 したアルバ も1000枚を超えるといわれる。クラリネット、アルト・サックスなども吹くが基本的にはテナー・サックス奏者。
インディアナ大に通った後、1970年、ニューヨークに本 を移し、当初はック・ジャズ・グループ、ドリー スなどに参 。ック、ソウルの要 を自由自在に取り入れた。彼の名前を決定的にしたのは、1972年にリリースされたシンガー・ソングライター、ジェー ス・テイラーの大ヒット「ドント・レット・ミー・ビー・ンリー・トゥナイト」のサックスソ。これ以来、ジャズ界 けでなく、ポップ、ックの世界からも次々と声がかかるようになった。彼が録音に参 したのはポール・サイモン、スティーリー・ダン、ジョニ・ミッチェルなど多数。1975年、兄でトランペッターのランディー・ブレッカーとともにブレッカー・ブラザースを結成。フュージョン界に大きなセンセーションを巻き起こした。また80年代にはアメリカのヴァラエティー・テレビ番組『サタデイ・ナイト・ライヴ』のハウスバンドのメンバーとして活躍。1990年代から2000年代にかけて計11のグラミー賞を獲得。押しも押されぬサックス奏者となっている。
スタジオ・セッション けでなく、多くのアーティストのライヴなどにもつきあったり、また、1987年以降、自身名義のアルバ を8枚リリース、そのたびにツアーなども積極的に行ってきていた。
たびたび来日し、日本人アーティスト、小曽 真、スマップなどのレコーディングにも参 している。
2005年6月に、白血病の一種であることを公開し、ドナーの提供者を探していたが、なかなか彼の身体にマッチするドナーが現れなかった。(なお、病名は確には、骨髄異形成症候群[こつずいいけいせいしょうこうぐん、myelodysplastic syndromes; MDS]という。これは骨髄機能の異常によって前白血病状態となり、 血障害を起こす症候群)
なお、彼の最後のレコーディングは約2週間前に行われたもので、これはハービー・ハンコック、パット・メセニー、ジャック・デジョネ、ブラッド・メルドウらと共演したもの。6月 、ヘッズアップ・インターナショナルからリリースされる予定 がタイトルは未定。
ご冥福をお祈りします。
ENT>OBITUARY>Brecker, Michael, March 29,1949 – January 13, 2007 (57)