(昨日からのつづき)
【ダイアナ・ス双のアルバ 】
旧作。
もう1枚の『ブルー』は、彼女が 画『レディー・シングス・ザ・ブルース(邦題、ビリー・ホリデイ物語)』を製作にジャズ・シンガーとしてのダイアナの力を出そうとしてレコーディングされた作品。文通り、スタンダードばかりを録音したもの。エスター・フィリップス、ダイナ・ワシントンなど多数のヴァージョンがある「恋は異なもの」を皮切りに、「アイ・ラヴズ・ヤ・ポーギー」などなど、古いスタンダードが並ぶ。これらの声はさすがに若い。
録音されたのは、1971年暮れから1972年にかけて。いくつかは『レディー・シングス・ザ・ブルース』でわれる可能性もあった。 画はダイアナの初の 画で、伝説のジャズ・シンガー、ビリー・ホリデイの自伝もの。そこで、彼女は多くのスタンダードやビリーの作品をった。『ブルー』のプデュースをてがけたのは『レディー・・・』をプデュースしたギル・アスー。
画の延長線上でスタンダードばかりをったアルバ を作った。72年10月に 画が公開され、ヒット。73年3月にはアカデミー賞でノミネートされるものの受賞には至らなかった。しかしレコーディングされたスタンダード・アルバ は、ベリー・ゴーディーの意向で没になる。ちょうど、その モータウンはダイアナをジャズ・シンガーよりも、よりポップな路線で売ろうと考えた。そのためこのジャズ・アルバ はお蔵入りとなったの 。そして、まもなく、ベリー・ゴーディーはダイアナ・スのポップ路線のシングル「タッチ・ミー・イン・ザ・モーニング」をリリース。これが全米ナンバーワンとなり、その目論見は大成功する。
それから30年余。2002年、ッド・スチュワートはスタンダードばかりを録音した『グレイト・アメリカン・ソング・ブック』をリリース。これが見事に大ヒット、人気を得て第4集までリリースされまでになった。その第4集でッドはデュエットの相手のひとりに、ダイアナ・スを迎え「アイヴ・ガット・ア・クラッシュ・オン・ユー」をった。この時のプデューサーがスティーヴ・タイレルである。すべての機は熟した。そのスティーヴが、今度のダイアナの『アイ・ラヴ・ユー』でも5曲をプデュースした。
モータウンの倉庫には多数の未発表音源がある。ダイアナが新しくスタンダードを録音している話を聴いてか、聴かずか、彼女のスタンダードを掘り起そうということになる。そして、出てきたのがこの『ブルー』というアルバ 。
『アイ・ラヴ・ユー』は、ダイアナが供たちとニルソンの「リメンバー」を聴いている時に、昔の思い出のを録音しようと考えついた、という。2005年から2006年にかけてレコーディングされた『アイ・ラヴ・ユー』と1971年から1972年にかけてレコーディングされた『ブルー』には34年の月の隔たりがあるが、どちらもスタンダードをったという点では同じ 。そして、その2枚のアルバ が2006年というこの年に、あたかも、双の作品のように、世に出ることになったのである。
ブルー
ダイアナ・ス
ユニバーサルクラシック
縁は異なもの
ノー・モア
レッツ・ドゥ・イット
アイ・ラヴズ・ヤ・ポーギー
スマイル
バット・ビューティフル
ハド・ユー・ビーン・アラウンド
リトル・ガール・ブルー
ャント・ゲット・スターテッド・ウィズ・ユー
ラヴ・イズ・ヒア・トゥ・ステイ
ユーヴ・チェンジド
マイ・マン
イージー・リヴィング
ソリチュード
ヒーズ・ファニー・ザット・ウェイ
テイント・ノーバディズ・ビズネス・イフ・アイ・ドゥ
ENT>MUSIC>ALBUM>Ross, Diana