Adriana Evans: Live At Cotton Club

【エイドリアナ・エヴァンス・ライヴ】

凱旋。
エイドリアナ・エヴァンス1997年にネオソウルの注目の新人として鳴り物入りでデビューしたエイドリアナ・エヴァンス。一度、確か98年9月頃(時期未確認)来日して横浜で見たことがあるが、それ以来の来日。今回はドラムス、ギター、ベース、キーボードにエイドリアナという編成。モデルみたいなルックスで、華がある。しかし、歌唱はCDで聴かれるようなソフトでいかにもネオソウル系のものではなく、ゴスペルに根付いたがんがんシャウトするもの。CDのイメージを想像すると少し違う。先日までのファットバックよりも、お客さんが入っていた。
97年のアルバム『エイドリアナ・エヴァンス』と最近『ノーマディック』をだし、その2作品からの楽曲で構成。全体的に、CDよりもテンポを早くし、のりのりにしている。アップテンポの曲は、とにかくドラマーが先走る。バンドとしてライヴの回数を重ねていけば、徐々にどのテンポがその楽曲にいいのかとか、サウンドの方向性とかも定まるかもしれない。エイドリアナはパフォーマー、あるいはシンガーというよりも、ソングライターとしてのほうが向いているとも思った。
バンドメンバーに日本人の田中拓也さんという人がいた。ライヴ後少し話しができた。ロスにわたって2年ほどのギタリスト。ドラムスのエイサを前々から知っていて、1年ほど前に、彼の紹介でこのエイドリアナのバンドに参加した。今回彼は、いわゆる「外タレ」としての凱旋公演だ。彼は地元では「リズム・ギター」「カッティング・ギター」で知られるようになっているという。バークリーで勉強してロスを本拠にするようになった。地元ではいろいろなカヴァーバンドなどに参加している、という。田中さんによると、まだあまりライヴは本数はやっていない、という。大阪、名古屋と回って東京にやってきたが、会場が変わると楽器なども変わり、音作りは一からリセットだそうだ。
キーボードのルークは、最近はニューオーリンズのファンク、ソウルが大のお気に入り。彼も地元でソウル系のカヴァーバンドなどで活躍している、という。「最近の新曲はぜんぜんおもしろくないから聴かない。ラジオも聴かない」という彼は、例えば、スライ&ファミリー・ストーン、アース、スティーヴィー、ニューオーリンズ物などをアイポッドの中にたくさんいれていた。いくらでも音楽の話ならでき続けるという音楽好きなところがいい。
エイドリアナ・エヴァンス
Adriana Evans(vo), Luke Miller(key), Takuya Tanaka(g), Keith Harris(b), Asa Watkins(ds)
Setlist
show started 21:31
01. Love Is All About
02. Swimin’
03. Reality
04. Cold As Ice
05. Trippin’
06. Lookin’ For Your Love
07. Seein’ Is Beliveing
08. I Hear Music
09. Remember Love
10. In Search Of…
11. Hey Brother
12. Hey Brother (Continued)
13. Former Self
Enc. Sweet Thing
show ended 22:44
(2006年5月25日木曜セカンド、丸の内コットンクラブ=エイドリアナ・エヴァンス・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Evans, Adriana
2006-104

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