【ファットバック・バンド・ライヴ】
パーティー。
70年代に、ファンキーなパーティー・バンドとして一世を風靡したファットバック・バンドが来日。僕が彼らを見るのは1982年5月渋谷ライヴイン以来のこと。その時はビルや当時のリードシンガーにインタヴューもした。そういえば、アルバムのライナーノーツも何枚も書いたのでたいがいのヒット曲は知っているが・・・。ただ彼らが大ヒットを飛ばしたのは70年代初期から80年代中期までだったので、今回の来日は正直嬉しくもあり驚いた。
彼らの基本的スタンスは、クラブのパーティー・バンド。ごきげんなリズム、ビートで観客を踊らせる、というもの。能書きはいらない。それを支える音楽的ボスがドラムスの超ヴェテラン、ビル・カーティス。彼のドラムサウンドは実に気持ちよく、そして、ファンキーだ。ドラムス、トランペット2、サックス、ギター、ベース、パーカッション、キーボード、ヴォーカルという8人編成。やはり、ドラマーのバンドというか、ドラマーがしきっているバンドという印象が強い。彼が叩くハイファットの音が特徴的で耳に残る。
やはり、一番の盛り上がりは最大のヒット「ドゥ・ザ・バスストップ」では、その踊り方を簡単に説明し、観客席全員を立たせて、そのシンプルな踊りを踊らせた。「4歩前に、4歩後ろに、2歩前、2歩後ろ、右・左」という動き。日本のディスコで流行ったいわゆる「バスストップ」の踊りとはちょっと違う。このあたりの客あしらいは当然だがうまい。
また、メンバーが楽器を持って観客席を列をなして回ったりする。ニューオーリンズのマーチングバンドみたいだ。同行のソウルメイトHやんは、「アポロシアターで見るうまいアマチュアバンドみたいだな」と。アポロ的な、とも言えるし、典型的なニューヨーク的なファンク、パーティー・バンドだ。四の五の言わずに楽しもうという感じ。
僕的には、下記セットリストで10「スパニッシュ・ハッスル」以降は一気にきた。
この日は彼らの代表作でもありラップ第一号曲でもある「キング・ティム・サード」をやらなかったが、日替わりなのかな。
クール&ギャングとかアースとか好きなら、チェック。ファンキー・パーティー・バンドは不滅なり。
(ファットバック・バンドは、水曜まで丸の内コットンクラブで)
■メンバー
ザ・レジェンダリー・ファットバック・バンド\n
Bill “Fatback” Curtis(drums, per),Isabella(vo),George Williams(tp),Ledjerick Todd Woods(tp),Ed Jackson(sax),Robert James Jr.(key),John King(g),Pete Everett(b),Lynn(per)
■コットンクラブ
http://www.cottonclubjapan.co.jp/ccj/top.html
■Setlist
show started 21:31
01. Street Dance
02. Nijia Walk
03. Wicki-Wacky
04. Gotta Get My Hands On Some (Money)
05. Keep On Steppin’
06. (Are You Ready) Do The Bus Stop (A Riff Of “I Feel Sanctified”)
07. Sunshine Lady
08. Yum, Yum, Gimme Some
09. She’s My Shining Star
10. Spanish Hustle
11. Backstrokin’
12. I Found Lovin’
Enc.1. Is This The Future(A Riff Of “Don’t Stop The Music”)
Enc.2. I Like Girls
show ended 23.24
(2006年5月19日金曜、丸の内コットンクラブ=ザ・レジャンダリー・ファットバック・バンド・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Fatback Band
2006-101
(ジョニー・キングを当初女性と紹介しましたが、男性でしたので、女性とした段落を削除いたしました)