【クレイグ・デイヴィッド・ライヴ】
人気絶頂。
まさに人気絶頂という感じだ。アルバムを3枚だし、最新作もかなりの売れ行き。2003年10月の一般コンサート、2005年9月のショーケースライヴ以来のライヴ。2年半前のライヴから比べると、すっかりスケールの大きなスターになっている。観客の熱狂ぶりもすごい。年齢層は、ショーン・ポールなどと比べると若干高いか。女性比率がかなり高い。8-2で女子のほうが多いか。
白いスーツに身を包んだ彼が登場するやいなや、立錐の余地もない会場から歓声があがる。テンポよく次々と曲が歌われるが、今回の曲目はさすがに新作『ザ・ストーリー・ゴーズ』から9曲も歌われている。
下記セットリストの「segue」(セイグ)とは、曲間のつなぎのこと。ちょうど、クレイグ本人が舞台をはける短い時間、バンドメンバーたちがつないで曲を演奏したり歌っている部分だ。最初のセイグでは、最近ヒット中のニーヨの「ソー・シック」が歌われた。
イギリス訛りの強いクレイグが語る。「次に歌う曲は、3作目に入れたんだけど、ファーストアルバムを作る時にはできていた曲。僕が学校時代に経験したことを歌った作品だ。みんなも、学校や職場で経験するかもしれないような出来事だ。僕は、ずいぶんと辛い思いをしたが、結局、今回アルバムにいれた。曲のタイトルは『ジョニー』」
デイヴィッドがかつていじめられたことを歌った「ジョニー」という曲。ジョニーにいじめられたこと、それを教師にも親にもなかなか言えずに悶々としていた心模様を歌っている。
ドラムス、ギター、ベース、コーラス2人、キーボード3人という布陣。キーボードがベースやギターをやったりもする。このバンド、音がじつにきれいにまとまっていて、まるでCDのようだ。特にドラムスは、いくつかの曲で打ち込みの音を再生しているか、加えているかのようだ。
全体的には、前回(2003年)のライヴがイケイケムードだったのに対し、今回は比較的聴かせるタイプの作品が多かったような印象を持った。大人になった雰囲気か。いずれにせよ、どの曲もキャッチーで覚えやすい。ポップなUKソウルは日本人受けまちがいないところ。
ところでこの日、僕のお気に入りの「ヒドゥン・アジェンダ」が歌われなかった。クレイグに尋ねると「ああ、実は新作からの曲など、いろいろやらなきゃいけない曲がたくさんあって、たまたま落ちたんだよ。あれもこれも歌わないとって感じでね。でも、覚えておくよ」と答えてくれた。
(クレイグ・デイヴィッドは、今日18日火曜、新木場スタジオコーストで追加公演があります。当日券あります)
■ クレイグ・デイヴィッド関連記事
2002/11/30 (Sat)
Hidden Agenda by Craig David
「ヒドゥン・アジェンダ」がお気に入り。
https://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200211/diary20021130.html
2003/03/07 (Fri)
Craig David: Unplugged
アンプラグドの収録。
https://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200303/diary20030307.html
2003/10/23 (Thu)
Craig David Is In Red Zone: Live At Zepp
2003年10月のライヴ評。
https://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200310/diary20031023.html
■Setlist 2006.4.17Live at Zepp Tokyo (+ indicates songs from 3rd album) セットリスト
show started 19:21
01. All The Way +
02. 7 Days
03. Slicker Than Your Average
04. Separate Ways +
05. Hypnotic +
06. Segue: What’s Your Flava
— So Sick (Ne-Yo)
07. Spanish
08. Johnny +
09. My Love Don’t Stop +
10. Just Chillin’ +
11. Segue: Booty Man
— Last Night
12. Walking Away
13. Rise And Fall
14. Unbelievable +
15. Re-Wind
16. Don’t Love You No More (I’m Sorry) +
Enc. Take ‘Em Off +
Enc. Fill Me In
show ended 20.54
(2006年4月17日水・お台場ゼップ東京=クレイグ・デイヴィッド・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>David, Craig
2006-76