【グリニス・ボーン・マーティン・ライヴ】
東京ソウル。
グリニスが、奥さんのアージーとともに目黒のブルースアレーでライヴをやるというので、かけつけた。バンドは日本在住のブラック・ミュージシャンばかりで、まさにR&Bバンド。グリニスのこのバンドでは、ブルースアレーは初登場。一週間ぶりにブルースアレーに来ると観客の中に、なんといつも恵比寿で深町純ライヴに必ず来ている英会話の先生トーマスさんがいたのでびっくりした。彼も、僕が来ていてびっくりしている様子。観客にさすがに外国人比率高し。
ベースのクリフォードは、日本のR&B界ではよく知られる元アトランティック・スターのメンバー。もう10年以上日本にいる。というより、この日集まったブラック・ミュージシャンたちは、かなり長く日本にいるメンバーばかりだ。バンドは、グリニスが声をかけて集めた。みな、仲間たちだ。
バンドマスター、音楽ディレクターは、キーボードのキース。しばらく前のブラコンサウンド風のアレンジでまとめている。下記セットリストで5と6はオリジナル。5は少しスロー調で、6はニュージャック・スウィング風。また、7曲目と8曲目でプリンスの曲のカヴァーを2曲メドレーでやったが、このキーボードの感覚がプリンス風だった。
ただこの日は、バンドの音とグリニスやアージーたちのヴォーカルとのバランスが悪く、彼らの歌声が音にうまってしまいなかなか聴き辛かった。グリニスの声はちょっと甘いので、ベイビーフェイスのようなタイプの曲、ミディアムでもゆったりしたミディアムからスローの曲があうような気がした。
一方、アージーの歌は初めて聴いた。ミディアム調にした「タイム・アフター・タイム」を熱唱した。なかなかよかった。
ただ、全体的に多分、バンドの音楽的方向性と、グリニス、アージーたちのシンガーとしての音楽的方向性が微妙にかみあってないのだろう。これから何度かライヴを重ねるうちに、バンドサウンドが徐々に確立していくような感じがする。
しかし、これだけ多くのブラック・ミュージシャンたちが東京にいるんだから、東京ソウル・シーンをしっかりと見つめていきたいとつくづく思う。
ところで、グリニスはミドルネームに「ボーン」(骨)とつけている。なんで「ボーン」なのかと尋ねたら、「それは長い話になる」というので、いずれゆっくりその話を聴いてみよう。
この日は、おなじみリアル・ブラッドのルーサー市村さんもいらしていた。席を隣にしていただいて少しお話をしたが、ルーサーさんやキョーコさんは、グリニスやアージーたちと以前からの知り合いだという。また、以前お会いした時に話題になったジョージ・レディングという謎のシンガー(?=(笑))のCDをいただいた。これは、実はルーサーさんがこのCDを聴いて、自分はシンガーとしてやっていく自信がついたというシロモノである。詳しくは述べないが(笑)、そういうCDで、ルーサーさんに手渡す時にこう言われた。「くれぐれも、帰りのお車の中ではお聴きにならないように」。(笑)
Members:
Glynis Martin
Argie Phine
Kevin Biddle
Clifford Archer (Bass)
Albert Martin (Guitar)
Jay Stixx (Drums)
Keith Haine (Keyboards and Musical Director)
Glynis “Bone” Martin & Featuring New Science Band
Setlist (First)
show started 19:40
01. Let It Go (Ray J)
02. Time After Time (Cindy Lauper)
03. Change The World (Eric Clapton)
04. Overjoyed (Stevie Wonder)
05. I Wanna Know Your Name (Original)
06. I Like It Just Like That (Original)
07. Kiss (Prince)
08. Boys & Girls (Prince)
09. Superstition (Stevie Wonder)
show ended 20:42
■前回のライヴの模様
March 31, 2006
Philip, Hank, Glynis Trio Live
http://blog.soulsearchin.com/archives/000923.html
(2006年4月8日土曜、目黒・ブルースアレー=グリニス・”ボーン”・マーティン&ニュー・サイエンス・バンド・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Martin, Glynis & New Sience Band
2006-70