【新ライヴハウス、西麻布の「アヴェニュー」】
セッション。
昨年(2005年)11月に西麻布に小さなライヴハウスがオープンした。「アヴェニュー」という店だ。約40席で、毎日ライヴをいれている。早めの時間帯、夜7時から10時くらいまで約30分程度のステージを3回。日本人ミュージシャンをブッキング。そして、木曜金曜土曜の3日間はそのディナータイム・ライヴのほかに、深夜に4ステージほど、この店のハウス・バンド、アヴェニュー・バンドが演奏している。アヴェニュー・バンドは全員アメリカのブラザーでいわゆるR&Bバンド。
社長の櫻井さんによると、「ピックフォードがなくなって、ライヴが聴ける店がなくなってしまったので、そういう店をやりたかった」ということで、始めた。ソウルメイト、Mブラザースから誘いを受け、そのアヴェニューに初めて行った。これはなかなかの店だ。
この日は「ソウルフード・ディナー」というイヴェントで、ハウス・バンドの演奏にソウル・フードがついた。
ハウス・バンドは日本在住のブラザーたちが中心になっている。バンマス的な存在は、キーボードのミスターT。どこかで見た覚えがあったが、なんとケイリブのクロコダイルのライヴで弾いていた。なにしろお相撲さんのような巨体から、ものすごくグルーヴ感のあるキーボードを弾くので印象に残っていた。そして、ベースのキースもこの店の主。社長は、彼の奥さんだという。
バンドは、かなりタイトでファンキー。リアル・ミュージックのソウルを演奏してくれる。この日は、演奏か歌えば、ミュージシャンはチャージ(4000円)が半額になるということで、多くのミュージシャンが来ていたようで、何人かが飛び入りで歌った。(この日はイヴェントなので4000円だったが、通常は1000円から2000円、週末だけ3000円。詳細はお店のホームページをご覧ください) 何人か見たことがあったり、面識があるシンガーたちがいた。
シャウナは以前、日野賢二さんのライヴを見に行った時だったか見かけ、その後マルのライヴか軽音部かなにかで名刺を交換した。どんな歌を歌うのか興味あったが、この日はルーファス、シャカ・カーンを歌った。なかなかの迫力だ。ファーストでメアリー・J・ブライジ他を歌ったダニエルも前にどこかで会ったが、彼女の歌はめちゃくちゃ迫力があった。彼女のフルショウも見てみたい。
一番驚いた選曲は、セカンドでグレッグが歌ったアンソニー・ハミルトンの最新作に収録されている素晴らしいバラード「チェンジ・ユア・ワールド」。個人的にはアルバムの中で一番のお気に入りで、マーチンさんの番組でも紹介した曲。これを生で聴けるとは。感涙にむせぶ。
体格の大きなミスターTは、前日(土曜日)、朝までライヴをやり、昼までに店に出て、なんとこの日のソウル・フードを全部作ったという。シェフ・ミスターTだ。これまた、すごい。このソウル・フード、アメリカで食べるような味だった。その点で本格派。しかも量が多く、これだけ食べるとミスターTのように大きくなるのか、ということを思った。よって、僕は食べきれず。(笑)
父。
ファーストとセカンドの間に彼とは雑談しているうちに、父がミュージシャンだったという話がでた。モータウンのアーティストのバックで演奏していた、という。で、名前はと聞くと、なんと、アール・ヴァン・ダイクとの答え。たまげた~~!! 4月にファンク・ブラザースがやってくるが、ダイクはその要でもあった人物。もちろん、映画『永遠のモータウン』にもでてくる。残念ながら10年近く前に亡くなっているので、来日はできないが、ダイクの息子が東京でミュージシャンをやっているなんて。今日1番の発見であった。それを知ってから彼の演奏を聞くと、気持ち、モータウンの香りがしてきたような気もした。(笑)
そして、最後に「誰かラップをやるのはいないかな」というMCの声で、R.O.D(ロッド)という一見日本人風の若者が、トラックをアイポッドから出してラップを始めた。2パックの曲だったが、これがネイティヴでめちゃうまかった。彼とは、終わった後、少し話をしたので、その模様はまた後日にでも。
それにしても、こういうオープンマイク・スタイルでミュージシャンがどんどん集まって、好きにジャムセッションを繰り広げられる環境はなかなか素晴らしい。しかも、それがソウル、R&B系なところが嬉しい。ということで、ここはこれからもちょくちょく顔を出すことになりそうだ。ただし、ディナー・タイムの日本人アーティストは、ジャンルにとらわれずに出演者を決めていくという。
こういう「セッション」、いい感じだ。
Setlist ( ) = today’s singer’s name, [ ]=original
show started 20:42
01. Superstition (Greg Wesley) [Stevie Wonder]
02. Between The Sheets (Greg Wesley) [Isley Brothers]
03. This Masquerade (Greg Wilson) [George Benson]
04. Just Once (Greg Wilson) [Quincy Jones, James Ingram]
05. Down Home Blues (Greg Wilson)
06. Blues Is Alright (Danielle)
07. No More Drama (Danielle) [Mary J Blige]
show ended 21:24
2nd set
show started 22:27
01. What’s Going On (David King) [Marvin Gaye]
02. Sex Machine (David King) [James Brown]
03. I Feel Good (David King) [James Brown]
04. Wildflower/Unpredictable (David King) [Skylark, New Birth, Jamie Foxx]
05. Ain’t Nobody (Shauna Phillips) [Rufus/Chaka Kahn]
06. Pop Life (Greg Wesley) [Prince]
07. Change Your World (Greg Wesley) [Anthony Hamilton]
08. Thugz Mansion (R.O.D) [2Pac ftg. Anthony Hamilton]
show ended 23:10
Avenue Band
Mr. T. (keyboard)
Keith Williamson (Bass)
Dee Wright (Guitar)
JR (Drums)
Greg Wilson (Vocal)
With guests
Greg Wesley (Vocal)
Dannielle (Vocal)
David King (Vocal)
Shauna Phillips (Vocal)
■アヴェニューのホームページ
http://avenue2005.com/index.htm
(2006年3月26日日曜、西麻布アヴェニュー=アヴェニュー・バンド・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Avenue Band
2006-58
Wordpress Search
Archives
- 2009年4月 (13)
- 2009年3月 (31)
- 2009年2月 (30)
- 2009年1月 (31)
- 2008年12月 (31)
- 2008年11月 (30)
- 2008年10月 (31)
- 2008年9月 (30)
- 2008年8月 (32)
- 2008年7月 (32)
- 2008年6月 (30)
- 2008年5月 (31)
- 2008年4月 (30)
- 2008年3月 (31)
- 2008年2月 (32)
- 2008年1月 (31)
- 2007年12月 (33)
- 2007年11月 (31)
- 2007年10月 (32)
- 2007年9月 (32)
- 2007年8月 (32)
- 2007年7月 (31)
- 2007年6月 (30)
- 2007年5月 (31)
- 2007年4月 (30)
- 2007年3月 (32)
- 2007年2月 (30)
- 2007年1月 (32)
- 2006年12月 (33)
- 2006年11月 (31)
- 2006年10月 (31)
- 2006年9月 (30)
- 2006年8月 (31)
- 2006年7月 (32)
- 2006年6月 (26)
- 2006年5月 (31)
- 2006年4月 (30)
- 2006年3月 (31)
- 2006年2月 (28)
- 2006年1月 (32)
- 2005年12月 (31)
- 2005年11月 (31)
- 2005年10月 (15)
- 2005年9月 (30)
- 2005年8月 (31)
- 2005年7月 (31)
- 2005年6月 (32)
- 2005年5月 (32)
- 2005年4月 (31)
- 2005年3月 (31)
- 2005年2月 (30)
- 2005年1月 (35)
- 2004年12月 (31)
- 2004年11月 (30)
- 2004年10月 (31)
- 2004年9月 (31)
- 2004年8月 (33)
- 2004年7月 (32)
- 2004年6月 (33)
- 2004年5月 (33)
- 2004年4月 (30)
- 2004年3月 (36)
- 2004年2月 (32)
- 2004年1月 (32)
- 2003年12月 (34)
- 2003年11月 (30)
- 2003年10月 (32)
- 2003年9月 (30)
- 2003年8月 (32)
- 2003年7月 (34)
- 2003年6月 (30)
- 2003年5月 (34)
- 2003年4月 (34)
- 2003年3月 (35)
- 2003年2月 (31)
- 2003年1月 (32)
- 2002年12月 (31)
- 2002年11月 (17)
- 2002年10月 (23)
- 2002年9月 (7)
- 2002年8月 (3)
- 2002年7月 (4)
- 2002年6月 (4)
メタ情報