【ミスター・アンザイかく語りき】
トークイヴェントでの安斎語録。じゃ~~ん。
安斎さんがプリンスを好きになったきっかけ。「最初ね、テレビでね、今野雄二が紹介してたんですよ。『変態特集』とか言って。(プリンスが)女性物の下着つけて、黒いコートその上から羽織って、小学校の前にそれで立ってたら、絶対捕まっちゃうっていうようなかっこうしてて。(笑) 『気持ちわり~』っていうのが第一印象で。『気持ちわり~』が大体好きになるきっかけじゃないですか。(「え~~っ」という歓声) やりません? 下着とかつけてみるの? (再び「え~~?」という疑問符) やるよね、普通。(笑) (「え~~??」) で、好きになりだすと止まらないんですよ(笑) それから、いろいろ読んだり、聞いたりして。で、ライヴ見て、もうダメ(笑) 大体さ、ギターの先から水なんかだしちゃって。(笑) 引田天功じゃないんだからさ(笑) ばっかじゃないの?って感じ。ベッドの上でひとりで体位の練習とかしちゃってさ(笑) あんなイナバウアーやっちゃって(笑)」
「『タモリ倶楽部』とかに出てる渡辺祐というのがいて、彼はソウル、R&B好きなんですよ。僕はどっちかっていうとロック好きなんですね。で、プリンスはちょうどその真中にいるんだ。(笑)」 渡辺氏と安斎さんの間に、プリンスがいるのか?? (笑) わからなくもないが・・・。(笑)
「プリンスのいろいろなアーティスト性などを見たり、聞いたりしてきてね。めちゃくちゃなところとか、いろいろあるでしょ。好きにやりたい放題で。(プリンスが横浜球場でギターを投げたことを語り) で、思ったんですよ。プリンス、俺じゃね~か? 俺じゃん!!って(大爆笑) 俺も、もどかしくなると、よく物、投げるんですよ。で、別に(それでも)いいじゃんって(笑)」 腹抱えて笑った。
安斎さんは、プリンスがインターネットで新曲を発表したりするようになってから、しばし疎遠になった。うまくできなかったらしい。そこで「もう、いいっ。俺はブートに走る」と宣言。「この辺(新宿界隈のレコード屋)でいろいろ買いましたよ。その中にはさ、買い物袋に小さな穴をあけてそこにカメラをいれ、録画しているようなのもあるんですよ。ズームされると、ステージが映るんだけど、引くと、画面が小さな丸の穴から映っているというもの。ゴソゴソ音がしててさ、これで6000円もするのかよ、って」(爆笑)
ニューアルバム『3121』からのビデオなどを見て。「まあ、(新作は)これまでのプリンス、全部ありっていう感じ。これも、あれも。きっと、勝負賭けてるんじゃないの? でもって、もしこれが売れなかったら、また(プリンス)何年か引きこもっちゃうんじゃない? (笑) それは、困る・・・と。だから、これは応援しないと」
「これだけね、ヴァリエーションあるとさ、もう世界中、アルバムはプリンスだけでいいじゃん、って思うよね」 (観客席から大拍手) 「放送局も、これ(新作)1枚でいいじゃん(笑) でも、ほんと本人もそう思ってると思うよ。(プリンスは)『これで、いいだろ』って」
「これだけさ、アルバム全部いいとさ、みんなよくて、集中しないじゃないですか。こんなになっちゃうと、『アタシはこの曲が好き』とか、『俺はこっちが好き』とかってなっちゃうじゃない。ダメ! そういうの禁止! (笑) だから、今、一押し、二押し、三押し、四押しくらいまで決めておきましょうよ(笑) アルバム出た当初は、みんなでこの(決めた)曲を押していきましょうよ。みんなで有線に電話してリクエストしてもいいし、何かにつけて、言うんですよ。『あ~~、なんかさ、今日はブラがスウェット』とか(爆笑) 電車乗ってもやるんですよ。そうすると、みんな『なんだろなあ』って思うわけですよ。そういう作戦はどうですかね。なんかね、そういうのやんないと、(プリンスが)日本を嫌いになっちゃうよ(笑)」
「その昔、テレ朝がやって、東京ドーム、来たじゃないですか。それでテレ朝、大赤字こくんですよ」 横のツナから「その時、吉岡さん、テレビでてしゃべってました」 安斎さん「お前のせいか!!(爆笑)」 「す・い・ま・せ・ん」 「それでね、(日本では)プリンスがダメだって(業界的に)思われると僕は困るんですよ。だって、僕、飛行機嫌いだから、(海外まで)行けないんですよ。出来ることなら、新幹線で移動したいんで、また、新幹線のあるところに来て欲しいんです」
「だから、決めましょうよ。僕は、一切、好き嫌いはいいません! 性の不一致もありません(笑)」 と言ってしばらくして、「僕的には、やっぱりローリングストーンズも来てるし、『フューリー』かな」 「あれ、ストーンズ行くんですか?」と僕。「行きますよっ! ケッ! 6万5000円ですよっ! ばっかじゃないの? (笑) フランク・シナトラかっ! (笑) ボクシングのリングサイドじゃあるまいし。これで、ノックアウトとかするんならいいけどね(笑)」
僕。「安斎さん、これまだ聞いてない? 12曲目の『ゲット・オン・ザ・ボート』。今、かけられます、CD?」 すると、観客席から「メイシオ、メイシオ!」(笑) そうだ、これメイシオはいってる。そこで、CDかかる。「ああ、いいねえ、これ! ライヴいいだろね。決定! 決定! (拍手) かっこいいっ!」
ちょうどメイシオが吹き始めたところで、僕が「これ、メイシオ!」と言うと、安斎さん「わかってますよ(笑)」。「いやあ、このサックスがでてくると、思わず『メイシオッ』って言っちゃうんだよなあ」 「怪しいな、(笑) 吉岡さんが、『メイシオ』って言ってない? しかしさ、こんな曲が日本でヒットしたらかっこいいよね」 「ブレンディーのCMとかに使ったらどうでしょうねえ」 「ありえない、ありえない(笑)」
というわけで、プリンス新作から、安斎肇およびファンの一押しは「ゲット・オン・ザ・ボート」に決定! (笑) 安斎さん、サイコー、ミスター・アンザイ、バンザイ!
(2006年3月19日日曜、新宿ネイキッドロフト=プリンス・トーク・イヴェントVOL.3)
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