【ソウル・ジェネラル、ソウル・ナッツに現る】
総督。
ジェームス・ブラウン・ソウル・ジェネラルご一行様、ご到着。2日目(3月5日=日曜)のライヴが終わって、一度メンバーがホテルに戻り、勝本氏がダニー・レイ、フレッド・トーマスらを、三宿のソウルナッツに連れていった。車2台に分乗しナッツにやってきたのは、ダニー・レイ、フレッド・トーマスのほか、ドラムスのトニー・クック、ベースのレイ・ブランディージ、サックスのジェフ・ワトキンス、息子のダリル・ブラウン、シンガーのエイミー・クリスチャンの7人。さらに、ジェームス・ブラウン愛好家の佐藤さん、その友人でソウルサーチンのBBSにもよく書き込まれている栃木のあみさん、さらに関さん夫妻、そして、オーサカ=モノレールの中田さんまで。
最後の夜なので、みんなかなりリラックスしている様子。何人かとちょろっと話をした。ステージ向かって左にいたドラムスのトニーは、93年以来、約13年ぶりのソウル・ジェネラルへのカンバックだそうだ。なんでまた? 「ミスター・ブラウンから電話がかかってきて、またやらないか、と言われたんで、参加した。今は、オーランド・フロリダに家があって、そこに住んでいる。仕事はオーガスタ・ジョージア。行ったり来たりだな」 クックがJBズに参加したのは、76年だそうだ。以来93年まで、出たり入ったりしたらしい。すでに孫もいるという。
ベースのレイ・ブランディージは96年頃から参加しているが、前回の日本ツアーは来ていない。バンド内では第一ベースがヴェテランのフレッド・トーマス。ポイントはフレッドがプレイするようだ。何かのソロはあなたですか、と尋ねた時、「そこは、フレッドがやってる。フレッドにやらせてもらえないんだ(笑)」というようなことを言っていた。つまり、バンド内にもしっかり序列があるということだろう。おいしいところは、フレッドがプレイし、比較的地味なところは、このレイが弾いてるのかもしれない。
シンガーのエイミーも、91年からメンバーだが、前回は来ていない。だが何回か来日はしているようだ。日本は大好きだという。彼女も、誰かが来ないと呼ばれたりするのだろう。要は、ソウル・ジェネラルの要員は何人もいるということだ。女性コーラスは前回来日4人のうち、2人が参加している。シンシアとシーラだ。
ステージではけっこうソロも取るサックス奏者、リロイ・ハーパーは、1961年生まれ。彼もけっこう長い。前回来日している。
座って話をしていると、フレッド・トーマスが隣にやってきた。何度も会っているので覚えてくれているらしい。「今度、DVDを出すんだ。出来たら、送るからな。名刺をくれ」 そういえば、以前、彼のCDを送ってもらったことがあった。フレッドは本当にいつもニコニコしていて人懐っこい。
ダニー・レイは、生の声も、あの声。(当たり前だが・・・) 彼はいつも「(君は)オーガスタにやってきたな。何年も前に。ちゃんと覚えてるぞ」と言う。東京で会ったことよりも、オーガスタで会ったことのほうを覚えているところがおもしろい。
フライド・ポテト、チキン、おつまみ。彼らはいろいろ食べている。ダニー・レイはウォッカをロックで飲む。レモンを絞り、サイドに水を置いて。フレッドは日本酒だ。トニーはウイスキーだ。そして、DJケイコはずっとジェームス・ブラウン・ファミリーのレコードをかけつづけている。
ふと勝本氏がいないことに気がついた。あれ? 下に降りると車の中で寝ていた。「昨日からほとんど寝てないんだよ(笑)」 前日は彼らをダンステリアに招き、この日はナッツ。そして、2日ともブラウンに見込まれステージで踊った。ソウル・ジェネラルの添乗員もご苦労様です。(笑) ゲットンアップ!! ソウル・ナッツの夜は更ける。
ENT>MUSIC>ARTIST>Brown, James
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