【ジェームス・ブラウン・ライヴ】
アンコール。
東京2日目。ほとんど同じ時刻にスタート。影アナでダニー・レイの声が高らかに響く。1曲バック・バンド、ソウル・ジェネラルが「ソウル・パワー」を演奏してから、まず、ダニー・レイが登場。最近のダニー・レイのあおりのMCはけっこう長くてファンとしては嬉しいところ。彼の声がでてくるだけで、まもなくジェームス・ブラウンがやってくるということで興奮が高まる。そして、何度も何度も「ジェームス・ブラウン! ジェームス・ブラウン!」と繰り返されて、御大登場し「メイク・イット・ファンキー」から。この日は黒のスーツ。「コールド・スウエット」の後からは、前日と大幅に曲が変わった。
結論から言うと、1日目よりはるかに2日目のほうがよかった。曲数が少し増え、のりもさらによく、なによりもめったにやらないアンコールが聞かれた。
まさに自由自在にその瞬間の思いつきで曲が変わっていく。これだけ曲があり、その瞬間に思った曲をメンバーに指示し、それがすぐに演奏されるなんて、きっと思い切り気持ちいいに違いない。この日の「ペイバック」あたりの一連の曲は、ブラウンのその日の気分で演奏された曲だ。メンバーのレイ(ベース奏者)は、「同じショウはない」と言い切る。
「アイ・フィール・グッド」からこのところ続けて演奏されているのが「キャン・ユー・ロック・ゼア」と歌われるアップテンポの作品。(タイトルは不確定) ここで、前日に引き続きミスター・ブラウンに呼ばれてドン勝本(キング・オブ・ソウル)が登場。ブラウンばりの踊りを見せる。ブラウンが紹介する。「彼とは35年来の友人だ。35年」
そして、それが終わった後、ミスター・ブラウンは「セックス・マシン」のイントロを指示して、その音が出た。だが、時刻はまだ7時20分。ちょっと終わるには早すぎだ。そこで、急遽方針転換で、「マンズ・ワールド」に。この長尺の「マンズ・ワールド」、今回は特に観客にメッセージを伝えるために通訳を呼び込む。
この日も前日同様「右の人に愛してるって言って、そして、左側の人にも愛してるって言ってください」と呼びかける。そして、こんなことも言った。「今回の来日の後、しばらく日本にはこれないかもしれないけれど、日本のことを愛してます」 あれ、もう来ないのかな。最後に、「私はみなさんのことを愛してます。そして、自分自身のことも愛してます。自分のことを愛せなければ、誰も愛せません」と言った。
それにしても、ソウル・レビューとしては、最高によくできたパッケージだ。歌と踊りと、ジャジーでファンキーな演奏。何百通りもある順列組合せを自由自在にミスター・ブラウンは操るのだから、すごいものだ。
この日のハイライトは、珍しく「セックス・マシン」の後、アンコールをやったこと。普段やらないミスター・ブラウンがアンコールをやったのは、日本最後の日程だったかもしれない。2006年3月の来日が最後だなんて、言わないでね。
Setlist
show started 18:11
01. Soul Power (Soul General)
02. Ain’t It Funky Now (Introducing Members)
03. Make It Funky (James Brown)
04. Cold Sweat
05. I Can’t Stand Myself
06. Payback
07. What My Mama Say
08. Doing It To Death
09. What My Mama Say (Bridge)
10. Heavy Juice
11. Every Beat Of My Heart
(Tribute to Wilson Pickett ~ “In The Midnight Hour” snippet/
(Tribute to Ray Charles ~ “I Got A Woman” snippet)
12. Night Time Is The Right Time (Ray Charles)
13. I Feel Good
14. (Can You Rock There)(??) (King Of Soul, cameo)
15. It’s A Man’s Man’s Man’s World
16. Living In America
17. Sex Machine
Enc. Jam
show ended 20:07
(2006年3月5日日曜、東京国際フォーラムA=ジェームス・ブラウン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Brown, James
2006-47
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