【ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツ】
伝統。
『ウェイク・アップ・エヴリバディー』のアナログ・ジャケットを持ってきたファンが何人もいる。ライヴ終了後、メンバーが出てきて、それぞれのアルバムやCDにサインをしている。だが、おもしろいことに『ウェイク・・・』の裏に映っている写真のメンバーは、今日は来ていない。だが彼らは何一つ嫌がることなく、サインしている。
今回のブルー・ノーツのメンバーは一体どれくらいやっているのか気になったので、ちょっと尋ねてみた。まず、もっとも長くグループに在籍しているのは、ルーファス・ソーン。彼は80年代初期から在籍、ブルー・ノーツの初来日(80年代初期)の時にも来ていたという。(ブルー・ノーツは80年代に2度来日している。1度目はアイシャ・コーポレーションが呼び、二度目は今回と同じチョコレート・クリームが招聘していた。青山のカイでやったのは、後者) ルーファスは、『リーサル・ウィポン』の俳優ダニー・グローヴァーに似ていると僕は思った。
次にアンソニー・ブルックスは、70年代にハロルド・メルヴィンらと仕事をしたという。そして、一時期彼らと離れていたが、ハロルドの他界(97年3月)を機にグループに戻った。彼は現在57歳だという。
リード・シンガーのダーネル・ガレスピーは、本人によれば「80年からグループにいる」とのことだったが、来日はしておらず、おそらく90年頃からの参加と見られる。それにしてもダーネルのリードは迫力があった。彼もおそらく50代後半から60代前半だろう。
そして、一番の若手ジョン・モリスは、90年以降に参加した。グループにもっとも長く在籍しているのは、シャロン・ページ、ルーファス、アンソニー、ダーネル、ジョン、の順番か。
ところで、初日は「ウェイク・アップ・エヴリバディー」で終わりしばらくしてから、アンコールに応じて最後の曲「イエスタデイ・アイ・ハド・ザ・ブルース」が歌われた。だが、実際は彼らは初日はアンコールはやらない、と言っていたそうだ。最後の曲として「ウェイク・・・」を歌った。ところが、川畑さん(ミラクル・オウナーであり、今回の招聘元)が楽屋に行き、「頼むからやってくれ」と拝み倒してやっともう1曲やったという。
2日目は、最後の曲(アンコール)として、「ウェイク・・・」を用意していたので、「イエスタデイ・・・」が先に歌われた。僕も、絶対に「イエスタデイー・・・」をやった後にアンコールで「ウェイク・・・」という並びがいいと思ったのだが、元々そういうシナリオだったのだ。
初日が終った後、メンバーの何人かは六本木のSSBに出向いた。そして、DJがハロルド・メルヴィン&ブルー・ノーツのレコード(「ユー・ノウ・ハウ・トゥ・メイク・ミー・フィール・ソー・グッド」)をかけてメンバーを紹介すると、来ていたアンソニーとドネル、そしてシャロンまでがDJブースのマイクを取り、レコードにあわせて歌ったそうだ。シャロンの「ホープ・ザット・ウィ・・・・」を始め4曲もだ。これはその場にいた人はラッキーだった。
■メンバー (ザ・ブルー・ノーツ)
John Morris, Anthony Brooks, Rufus Thorne, Darnell Gillespie, Sharon Paige
Setlist (Day Two: 2/27/2006)
show started 19:08
01. Intro Medley: Lovely Day
02. Da Butt
03. Brick House
04. Play That Funky Music
05. Funky Broadway
06. Shotgun
07. Tell The World How I Feel About ‘Cha Baby
08. Where Are All My Friends
09. If You Don’t Know Me By Now
10. The Love I Lost
11. I Miss You
12. Bad Luck
13. Hope That We Can Be Together Soon (with Sharon Paige)
14. I’m Weak For You
15. You Know How To Make Me Feel So Good
16. At Last (Sharon solo)
17. Don’t Leave Me This Way
18. I Should Be Your Lover
19. Yesterday I Had The Blues
Enc. Wake Up Everybody
show ended 20:53
(2006年2月27日月曜、渋谷デュオ[Duo}=ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Melvin, Harold & The Blue Notes
2006-42