【アース・ウインド&ファイアー、紙ジャケで6作リリース】
帯。
いよいよ大阪公演が始まったアース・ウインド&ファイアー。東京は18日(水曜)と19日(木曜)。11回目の来日コンサートとなるが、これにあわせてアース・ウインド&ファイアーの70年代から80年代の6作品が、紙ジャケットになってリリースされた。今回は『ベスト』、『ベストVOL.2』、『黙示録(アイ・アム)』、『フェイセス』、『天空の女神(レイズ)』、『創世紀(パワーライト)』の6枚。これまでに、以前の作品群が紙ジャケットになっていて、ソニー時代のアース・ウインド&ファイアー作品はほぼ紙ジャケットになった。
今回の紙ジャケットの制作のこだわりは、なんと帯も当時のものを出来うる限り再現しようという点だった。昔の日本盤アナログ・ディスクには、必ず帯というものがかかっていた。ところが、レコード会社には、ジャケットのフィルム・パーツ(印刷する時のジャケットのネガにあたる部分)は保管されているが、さすがにこの帯の部分は残っていない。
当時のアナログのサンプル盤が残っていれば、それを参考にすればいいが、20年以上前のものはもう残っていない。仮にあったとしても、ジャケット本体は残っていても、帯は捨てられてていたりする。僕の周囲のレコードコレクターたちも、日本盤を持っていても、帯は意外と捨てる人が多いのだ。
そこで、2ヶ月ほど前、この制作担当者から連絡があって、アース・ウインド&ファイアーの日本盤を持っているかと尋ねられた。幸い、僕はほとんどのものを持っていて、しかも日本盤の帯も大事に保存していたので、そのまま貸すことになった。なかなか物を捨てられない性格が、唯一役に立つ瞬間だ。
細かく見ると、今回ライナーを書き直したりして、リリース当時のライナーの筆者と変わっている部分などは、しっかりこのCDの筆者の名前になっていたり、値段部分などは、ちゃんと変更されているが、キャッチコピーやタイトルの字体などそっくりそのまま再現されている。それに加え、CDのレーベル面も、当時のレーベルをそのまま印刷している。
ところで、『黙示録(アイ・アム)』の英文ライナーの中で「結局私たちのパートは半分にカットした」という日本語があったが、意味がわからなかったので英文に戻ったらこうだった。I think we cut our parts in about an hour-and-half. うむ、誤訳だった。ここでいうcutは、単純にrecorded の意味。正しくは、「私たちは自分たちのパート(コーラス部分)を1時間半くらいでレコーディングしたと思う」ということになる。
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