【『ソウル・ミュージック・ライヴVol。5』】
長丁場。
6時の時報とともにクール&ギャングの「セレブレーション」が流れ、番組が始まった。NHK-FM『ソウル・ミュージック』のライヴ特番。午後6時から11時まで、途中ニュース30分をはさんで5時間(実質4時間半)の長丁場生放送だ。今回で5回目を向かえる。
それにしても、この日ももう、いっぱいいっぱいで、おなかいっぱい。超盛りだくさんでゲップがでそうなほどだった。まず、何よりも驚いたのが、ゴスペラーズが出演することによって、観覧応募が殺到、定員150人くらいのところに3000枚の応募が来たという。20倍の倍率だ。普段は、ゆったりとスペースもあり、通路も広かったが、今回は通路も狭ければ、ぎちぎちで、しかも超満員。さすがゴス人気。実際にゴスがステージに登場した瞬間、スタジオの空気が3度はあがっただろう。
登場アーティストは順にゴスペラーズ、木下航志・フィーチャリング・ブレンダ・ヴォーン、フリーファンク・フィーチャリング、オリト、シュウタロウ、ブラザー・トムの4組。
ゴスは、まずアル・グリーンの「レッツ・ステイ・トゥゲザー」から始まり、先日の村上氏ソロ・ライヴで披露したスイートソウル・メドレーでやってくれた。ニューヨークのファンク・バンド、フル・フォースがかつてメドレーにしたもの。マーヴィン・ゲイの「ディスタント・ラヴァー」は、今回は黒沢氏が絶妙に入り込んだ。しかし、このメドレーは、この番組『ソウル・ミュージック』の趣旨にどんぴしゃだった。
バンドもしっかりして、白いスーツに身を包んだ5人組ヴォーカル・グループは、充分ソウル・グループの体裁を整えている。このメドレーは、なかなかの選曲で実に何度聞いてもいい。
そして、選ばれたクリスマスソングが、なんと50年代のドゥーワップ・グループ、ドミノスの作品で「クリスマス・イン・ヘヴン」。これは僕も知らなかった。ちょうど、副調整室でブレンダ・ヴォーンと一緒にゴス・ライヴを見ていたが、ブレンダにこれは誰の曲かと聞いたら、彼女も知らなかった。曲終わりの村上さんの解説で知った。そして、お約束の「ディス・クリスマス」。約30分、ゴスペラーズ、ソウルを歌うという感じだった。
(つづく)
Setlist
Gospellers:
01. Let’s Stay Together (Al Green)
02. 4U Medley: (Full Force)
~Ooh Baby Baby (Miracles)
~La La Means I Love You (Delfonics)
~Love On A Two Way Street (Moments)
~Distant Lover (Marvin Gaye)
03. Christmas In Heaven (Dominos)
04. Beginning
05. This Christmas (Donny Hathaway)
(2005年12月23日金、ゴスペラーズ・ライヴ~NHK-FM『ソウル・ミュージック』ライヴ Vol.5)
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