【ひときわ大きな声援を得る「スタンド・バイ・ミー」】
幸福。
ベンEキングは、80年代初期に今は亡き「渋谷ライヴイン82」に初来日したのを見た記憶がある。その後も何回か来日しているが、おまりよく覚えていない。どなたか、正確な来日履歴をお持ちの方がいたら、ぜひお知らせください。
ベンEキングといえば「スタンド・バイ・ミー」だ。61年に初めてヒットした後、86年には映画『スタンド・バイ・ミー』に使われ再度大ヒットしている。
コットンクラブのキャブ・キャロウェイに続く第2弾アーティストがベンEだった。1曲バンドがインストゥルメンタル(演奏曲)をやった後、ベンEが登場。ドラムス、ギター、ベース、ピアノ、サックス、トランペットに女性コーラス2人というバックバンド。ベンE本人のヒットと彼が所属していたR&Bヴォーカルグループ、ドリフターズのヒット曲などをおりまぜての約90分。ヴェテランらしい実にうまいステージ裁きで、次々とヒットを歌っていく。声がそんなに大きなわけでもなく、激しく踊るわけでもなく、比較的淡々と歌い進めていく感じ。
「スタンド・バイ・ミー」は、ドリフターズをやめた後、少し落ち込んでいた時に、妻とニューヨークのワンルームのアパートでギターをならしている時に、ふと詞と曲が湧いて出来たという。この曲の元になったのは、ステイプル・シンガーズなどが録音している同名曲でそこにベンEが新たな詞をつけたという説もある。ベンEがアイデアをふくらまし、これをプロデューサーのリーバー&ストーラーに聞かせたところベースラインのアイデアをだし、現在の形になった。元々ドリフターズにレコーディングしてもらおうと思ったが、彼らがいらないといったので、結局自分でレコーディングし、これが大ヒットになった。
その妻とは、もともと幼馴染で、なんと彼が11歳、彼女が8歳のときに初めて出会った、という。その後20代で結婚。今日まで一緒にいる、そうだ。ベンEは現在67歳なので、知り合って56年ということになる。
たった1曲でも、これほど世界中で愛される作品を作り出せるアーティストは本当に幸せだ。この1曲を歌うことでそこに来ている観客全員が幸せになり、これを歌う本人もまた幸せになる。これが、毎晩・世界中のどこでも可能になるのだ。一曲のスーパーヒットの力と言えるだろう。「スタンド・バイ・ミー」はあらゆる人々に幸福を運ぶ楽曲だ。
ところで、スタッフにデザート・メニューから「ヴェラ」というスイーツを強力に勧められたので頼んでみた。「ヴェラ」というのは、映画『コットン・クラブ』にでてくる女性主人公(ダイアン・レイン)の名前。ここ東京のコットン・クラブのパティシエが力をいれて創作したスイーツだという。ホワイトムースにチョコレートやストロベリーなどがあしらわれ、とても美味だった。
■「スタンド・バイ・ミー」(訳詞)
闇が訪れ、地が漆黒になるとき、月明かりだけが唯一の頼り
そんなときでも、君が傍らにいてくれれば、何も怖くはない
ダーリン、僕の横にいておくれ
万一見上げる星空が落ちてきて、山が海の中に沈んでしまっても
君が傍らにいてくれさえすれば、僕は絶対に泣かない
ダーリン、僕の横にいておくれ
君に何か嫌なことでもあったら、いつでも僕の横においでよ
僕のとなりにおいで
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2003/08/12 (Tue)
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すべてがシンプルだったあの時代
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2004/02/07 (Sat)
Marvin’s “Stand By Me”
マーヴィンの「スタンド・バイ・ミー」ストーリー
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Setlist (2nd set)
show started 20:00
01. (Instrumental)
02. Let The Good Times Roll
03. You ‘re All I Need To Get By
04. This Magic Moment
05. There Goes My Baby
06. Spanish Harlem
07. On Broadway
08. Save The Last Dance For Me
09. Does She Love Me?
10. Supernatural Thing ~ I Like The Way You Move
11. Ruby Baby
12. Under The Boardwalk
13. Don’t Play That Song
14. Stand By Me ~ Wonderful World ~ You’re My Sunshine
15. Don’t Let Go
Enc. In The Midnight Hour ~ Land Of 10,000 Dances
show ended 21:27
(2005年12月4日・日曜セカンドセット、東京コットン・クラブ=ベンEキング・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>King, Ben E.