【アル・クーパー・ライヴ】
まったり。
アル・クーパーというと、ブラッド・スウェット&ティアーズとかそのあたりを思い浮かべるが、この日のライヴはさすがに年季の入ったロックファンが多数かけつけていた。普段のブラック系のライヴとも、ジャズ系のライヴともまったく違うタイプの人たちだ。こういう人たちはいつもは、どこにいるのだろうか。ジャズファンがジャズバーやジャズ喫茶にいるとすれば、彼らはロックバーにいるのだろうか。そんなこともないか。
一曲演奏した後、いきなりブッカーTの「グリーン・オニオン」がきた。マイク・ブルームフィールドとのライヴアルバムにも収録されていた曲だ。ブルース色の強い人だなあとは思っていたが、さすがの選曲。それにしても渋い。黒地にラメ入りのジャケットで、インカムをつけて、ハモンドオルガンを弾きながら歌う。時にはギターも。
「何年もにわたってたくさんの曲を書いてきて、どの曲が一番人気かと聞かれることがあるんだが、それは毎年、少しずつ違う。ところがある年に、ある曲が人気になった。『ジョリー』だ。何が起こったのかと思ったら、日本でテレビCMに使われたらしい。たくさんお金がはいってくれば、悪くない」といったようなことを言っていた。
客席に降りて、マイクをつけながら一周してみたり、観客の帽子をちょっと被って、ニ・三歩歩いて投げて返したり、あいてる席に座ってバンド演奏を聞いたり、まあ、かなりまったりした雰囲気のライヴであった。
ダニー・ハザウェイ他にカヴァーされて知られる「アイ・ラヴ・ユー・モア・ザン・ユー・エヴァー」、そして、さいごの曲「カミン・バック・イン・ア・キャデラック」を終えて、一度引っ込んだアル・クーパーは、拍手に答えて再登場。「客席の明かりを明るくしてくれ。女の子の顔をみたいんだ。今晩一緒に過ごしてくれる女の子を探すんだ。名前は~~」 そして、アンコール曲として「ジョリー」を歌った。
Setlist: Al Kooper Japanese Tour
Ocotober 6, 2005 At Kokusai Forum Hall C
show started 19:08
01. Can’t Keep From Crying
02. Green Onions
03. My Hands Are Tied
04. How My Ever Gonna Get Over You
05. I Wish You Would
06. Going Going Gone
07. I Can’t Quit Her
08. Don’t Tell Me
09. I Want You To Tell Me The Truth
10. Childish Love/Stealer
11. Flute Thing
12. I Love You More Than You Ever
13. Comin’ Back In A Cadillac
Enc. Jolie
show ended 20:57
(2005年10月6日木曜、東京国際フォーラム・ホールC=アル・クーパー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Cooper, Al