到着。
このところ急展開を見せたスティーヴィーの新作『ア・タイム・トゥ・ラヴ』のマスターが到着。ついにその全貌が明らかになった。アルバムは、全米では9月27日からデジタル配信、CD自体は10月18日発売。日本におけるCD発売は10月19日の予定。これで、スティーヴィーの気分があと2日以内に変わらない限り、まず新作は発売されるだろう。10月中のCDリリース確率は99.8%。今までで最高をつけました。
まだ1-2回しか聴いていないが簡単に曲目と聞いた感想をご紹介しよう。ただし参加ミュージシャンなどのクレジットがまだ一切手元に届いていないので、参加者の詳細はまた後日。ポール・マッカートニー、ベイビーフェイスあたりも参加している模様。
“A Time 2 Love”
1. If Your Love Cannot Be Moved (Featuring Kim Burrell)
ドライヴ感のあるミディアム調の作品。ちょっとストリングス風の音が入っている。スティーヴィーが歌い始め、すぐにキムのヴォーカルがかぶさる。このキムはなかなかソウルフルなシンガー。2度3度と聴きたくなる一曲。
2. Sweetest Somebody I Know
サンプラーに入っていた一曲。ゆったりした軽いミディアム調の曲。途中にスティーヴィーのハーモニカがはいる。
3. Moon Blue
日本で演奏されていたマイナー調のスロー曲。
4. From The Bottom Of My Heart
すでに日本では第二弾シングルとなっている曲。スティーヴィーらしいメロディアスなゆったりとしたミディアム曲。
5. Please Don’t Hurt My Baby
イントロからファンキーなサウンドで迫るミディアム・アップ曲。『ジャングル・フィーヴァー』近辺の打ちこみ主体のサウンド。エンディングの人々の声の効果音がマーヴィンゲイの「ホワッツ・ゴーイング・オン」風。
6. How Will I Know (Featuring Aisha Morris)
すでに『オプラ・ウィンフレー・ショウ』などで披露されているバラード。娘のアイシャとのデュエット。ジャジーな雰囲気で、これはシングルヒット十分可能。アルバム中、個人的にはこれがベストカット。
7. My Love Is On Fire
もともと『ルーサー・トリビュート』に収録されることになっていた作品。ゆったりしたミディアム調の曲。途中のフルートはボビー・ハンフリーか。元のトラックは10年以上前に録音されたトラックかもしれない。途中にベイビーフェイスらしき声が。
8. Passionate Raindrops
ゆったりとしたマイナー調のバラード。スティーヴィーらしいバラードでぐいぐいと聴くものを引きつける。何度も繰り返して聴きたくなるすばらしい曲。これも「レイトリー」同様チャート的にはそれほど上位にこなくとも、ファンの支持を集める一曲になりそう。
9. Tell Your Heart I Love You
ちょっとビートの強いゆったりした、しかしグルーヴ感のある曲。これにもハーモニカがたくさん登場する。今回のアルバムには、スティーヴィーのハーモニカがずいぶんと登場するので、一見ハーモニカプレイヤーのアルバムかと思ってしまうほど。(半分ジョークですが)
10. True Love
日本でも演奏されていたバラード。これは、「リボン・イン・ザ・スカイ」「レイトリー」的なバラードで、印象に残る。「ハイ・ウィル・アイ・ノウ」路線の一曲。
11. Shelter In The Rain
もともと昨年7月に他界したスティーヴィーの最初の妻、シリータのために書かれた作品。すばらしいバラードだ。アメリカでの次のシングルとしてまもなく発売されることが決定している。これは、ヒットだ。ポップ・チャートでトップ10は行けると思う。曲のメッセージがいい。I’ll be your shelter in the rainというところが、シリータへ向けたメッセージだが、今、カトリーナの被災者へのメッセージになった。4分16秒カットアウトでしっとりと終わる。
12. So What The Fuss
アルバムにさきがけてシングルリリースされていた作品。途中のギターソロはプリンス。コーラスはアンヴォーグ。これも日本で演奏されていた。
13. Can’t Imagine Love Without You
これも日本公演で歌われた作品。やはり、「リボン・・・」「レイトリー」的なピアノで歌われるバラード。かなりいい曲。シングルとしてチャート成績はそれほど上がらなくとも、ファンの間で根強く支持されるようなタイプの曲。ティピカル・スティーヴィー・バラード。
14. Positivity (Featuring Aisha Morris)
アイシャとデュエットしているミディアム調の曲。
15. A Time To Love (Featuring India.Arie)
インディア・アリーとの共作で、デュエットもしている。アルバムタイトル曲にふさわしい一曲。どこか「カンヴァセーション・ピース」を思わせるマイナー調のドラマティックな一曲。
全米のデジタル配信まであと2日、日本盤CD発売まで23日。真のカウントダウンが始まる。
ENT>MUSIC>ALBUM>Wonder, Stevie