【シン・スン・フンと握手】
ソウルコネクション。
ソウルのアーティストをインタヴューするのは、初めてだった。ソウルといっても、韓国のソウルのシン・スン・フンというシンガーだ。次回(9月11日)『ソウル・ブレンズ』内「山野ミュージック・ジャム」のコーナーで紹介するためにコメントどりをしてきた。
ホテルのスイートルームからは、都内を一望できる。ちょうど、取材を始めようとしたとき、テーブルにあった携帯がなった。シンさんが電話にでて話を始めたのだが、その携帯の向こうの声が、ものすごく大きくて、漏れてくる。女性らしい。もちろん、韓国語でしゃべっているので、何を言ってるのはまったくわからないのだが、とにかくでかい声でしゃべってる。
インタヴューの通訳は韓国の方で、こちらの質問を彼に訳し、シンさんが話したことを日本語に訳してくれる。僕はまったく韓国語がわからない。なので、彼が話している間、本当に宇宙語を聞いているようで、どうやって、相槌を打っていいのかさえわからなかった。(でも、なんとなく、首をふんふんと振っていたが)
よく考えてみると、僕はふだんは英語を話すアーティストにはインタヴューするが、英語以外の人とはほとんど話す機会がない。唯一覚えているのが、キューバのジャズ・ピアニスト、ゴンサロ・ルバルカバにインタヴューした時のことだ。スペイン語がまったくわからず、ほんとに何をしゃべっているのか、皆目見当がつかなかった。相手が何をしゃべっているのかわからないと、けっこう不安になるものだ。だが、できるだけ相手の目をみるようにはしないと。
インタヴューの内容は、オンエアを聞いていただくとして、唯一わかったのが、「好きなアーティスト、影響を受けたアーティストは」という問いに対しての答えの部分で、彼が「エルトン・ジョン、ビリー・ジョエル、スティーヴィー・ワンダー、クインシー・ジョーンズ・・・」と言ったとき。さすがに、この名前だけはわかった。(笑) あと日本のアーティストの名前を何人か挙げていたが、それもわかった。ただし、チューブは聞き取れなかったなあ。(苦笑)
インタヴューが終わって、どうもありがとうと言って握手をした。スタッフが機材を撤収している間、雑談になりスティーヴィーが好きということで「スティーヴィーは95-6年に韓国でライヴをやってますよね。見に行きましたか?」と尋ねると「もちろん、行きましたよ」と。「直接、会いましたか?」「いやあ、会うことはできませんでした」「以前、インタヴューしたことがあります」「ええ? じゃあ、その手はスティーヴィーと握手した手ですか? もう一度握手してください」と言われた。シンさん、間接的にスティーヴィーと握手したことになった。(笑)
彼は、ものすごくいい人で、やさしい感じ。好感度ア~~ップだ。ところで、冒頭の電話の主は、シンさんによれば「ユンソナさんです」だって。う~む、ソウル・コネクションだな。(笑)
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