【ひとりビージーズ、ロビン・ギブ・ライヴ】
律儀。
3人組ビージーズのひとり、ロビン・ギブがアジア地域をソロツアーしていて、その一環で日本で、しかも東京で一日だけのライヴを行った。ロビンが日本に来るのはビージーズとして来日した89年以来16年ぶりだという。僕がビージーズを見るのは、70年代・武道館以来だと思う。
国際フォーラム・ホールAに入ると、なんとステージには、フルオーケストラ用の準備が。一体、何人のオーケストラなのだろうか、と驚いた。指折り勘定するとドラムス、キーボード、ギター、ベース、パーカッションにコーラス3人という8人編成のバンドとストリングスが18人くらい、管楽器が5人、シンバル1人、アコースティックのベースが1人に指揮者という34人がロビンを支えることになる。(ステージの暗い部分に人がいた場合、カウントを逃しているかもしれませんが、30人以上のオーケストラであることは間違いありません) これは、すごい。歌うのはロビンたったひとりである。久々にこういう大規模のオケを見た。これは、歌手冥利に尽きるだろうな。
一番感銘を受けたのが、どの曲もみな短いということ。せいぜい3~4分、だいたい5分以内で終わる。そして、ほとんどの曲を歌う前に曲名を紹介すること。「次の曲は、フランスで書いた曲です。ハウ・ディープ・イズ・ユア・ラヴ」など、ほんの一言だが、律儀に曲紹介するのだ。そして、全曲きっちりカットアウトで終わる。フェイドアウトしたり(もっともライヴでフェイドアウトはまずないが)、メドレーになったりしない。1曲をきっちり終わって拍手を受け、一言次の曲名を言い、演奏が始まる。
声はもちろんあのビージーズの声だ。ロビンはモーリスとともに双子。兄のバリーとともに、声質が似ている。ほとんどの曲がヒット曲なので、どれもおなじみだが、唯一僕が知らなかったのが、下記セットリストで16の「ユー・ウィン・アゲイン」。調べたら87年の作品で一応シングルにはなっていたが、チャートでは最高位75位ということでヒットにはいたっていなかった。またロビンのソロ「セイヴド・バイ・ザ・ベル」と「ジュリエット」も彼自身に紹介されなかったら、わからなかった。
マイクの前にほぼ直立不動で歌う姿や、サウンドから、60年代のグループサウンドを思わせた。でも、どうせなら、バリー・ギブに来てもらって、一緒に歌ってもらいたいところ。あるいは、バックコーラスをバリーやモーリス系のシンガーを使ったらどうだろうか。リードを歌うのはロビンだが、バックコーラスを一緒に聞くとなんとなくビージーズ風のコーラスが聞けるとなると、ファンとしてもうれしいのではないだろうか。
会場の前20列目までくらいは、熱狂的なビージーズファンと思われる人たちに占拠されていて、相当盛り上がっていた。さすがに、観客の年齢層はかなり高かった。後半は、後ろの席も立ち上がって、「ステイン・アライヴ」では総立ちになった。一度目のアンコールで3曲やって、一度客電がついたが、メンバーとロビンがでてきて、「もう一度『ステイン・アライヴ』をやろう」といって、「ステイン・アライヴ」の2度目の演奏が始まった。こんなのありか。(笑)
もしリクエストができるなら、リードシンガーが違うにせよ、「ロンリー・デイズ」、「マイ・ワールド」、日本向けに「メロディー・フェア」、「トゥ・マッチ・ヘヴン」なども聞いてみたいところ。
楽屋を訪れる機会を得て、ひとつだけ聞いてみた。「バリーとは一緒にツアーにでないのですか」「いや、彼とはいろいろ一緒にやってるよ。彼のプロデュース作品で僕が歌ったり、僕のプロデュース作品で彼が歌ったり。ツアーかい? いつでも彼を『誘拐』できるよ(笑)」 となると、いずれ、バリーとロビンの二人ビージーズのライヴということも可能性があるのだろう。ただし、彼ら自身はビージーズというグループ名を封印しているので、違う名前ででてくるのだろう。
2003/01/13 (Mon)
Maurice Gibb Dies At 53
モーリス・ギブ(ビージーズ)53歳で死去
https://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200301/diary20030113-2.html
2003/01/14 (Tue)
Immortality: Maurice Gibb’s Soul Searchin’
永遠に。
https://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200301/diary20030114.html
Setlist Robin Gibb At Kokusai Forum Hall A
show started 19:05
01. Emotions
02. Gotta Get A Message To You
03. How Deep Is Your Love
04. Nights On Broadway
05. I Started A Joke
06. Massachusetts
07. How Can You Mend A Broken Heart
08. Night Fever
09. New York Mining Disaster 1941
10. Holiday
11. More Than A Woman
12. Saved By The Bell (Robin’s first solo)
13. To Love Somebody
14. First Of May
15. Words
16. You Win Again (Bee Gees’ hit 1987)
17. Juliet (Robin solo)
18. You Should Be Dancing
Enc. 1. Jive Talking
Enc. 2. Staying Alive
Enc. 3. Tragedy
Enc. 4. Staying Alive
show ended 20:41
(2005年9月3日土曜、東京国際フォーラム・ホールA=ロビン・ギブ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Gibb, Robin