【キサナドゥー、ホテルパシフィックに一夜だけ出現】
巨大。
巨大ディスコがホテルに出現。まさにそんな感じだった。麻布十番の人気ディスコ、キサナドゥーが、品川のホテル・パシフィックの宴会場を借り切って、去る9月2日(金)一日だけのディスコをオープンした。
車寄せのところに、いつものキサナドゥーの看板があって、客を迎える。入口からはいっていくと、中に4つのやぐらが組まれ、その4点の巨大スピーカーから大音量で、ディスコ・ヒットが流れている。天上からは、これまた巨大なミラー・ボールがゆっくり回転している。聞けば、日本一大きなミラーボールとか。そして、ステージバックに大きなキサナドゥーの看板。
何人くらい入っているのか、日本野鳥の会ではないので、さっと勘定することもできないが、一応2000枚はチケットが売れたというから、それくらいの人が来ているのだろう。周囲に作られたVIP席も満席になっている。そう言えば、駐車場も超満車だった。
何台ものテレビカメラがところ狭しと動き回り、そこで撮影された映像がさまざまに加工され、ステージ両サイドの大きなモニタースクリーンに映し出される。ステージ上にはもちろん、DJがターンテーブルをまわす。
かかる曲はもちろん、毎度おなじみ80年代を中心に若干の70年代ディスコヒットなども。深夜12時を過ぎても、まったく人が減る気配もなく、大盛況だ。ワンナイト・ディスコ・パーティー・アット・ホテル、というイヴェントは、これからも徐々に増えるかもしれない。
ところで、ディスコタイムの途中で、トニー・マサさんというタップダンサーが登場するとアナウンスがあり、ジェームス・ブラウンの曲がかかったが、そのタップダンサーは登場せず、ダンスの流れが止まり、しらけてしまった。その2時間後くらいに、再びタップダンサー登場が告げられ、日本人らしきタップダンサーがひとりステージにでてきたが、これがまた流れを分断し、結局しらけさせてしまった。登場しないでしらけさせ、登場して、またしらけさせ、ってこりゃあ受ける。(皮肉)
個人的には、タップダンサーといえば、最近ではセヴィアン・グローヴァーやオマー・エドワーズのパフォーマンスが強烈に印象に残っていたが、そうしたメジャークラスと比べるとあまりにお粗末。セヴィアンたちをメジャー・リーグとすれば、このパフォーマーは日本の高校野球あたりか。近くで見ていた人は、「足に怪我でもしてるのか」とまで言っていた。ディスコ・ダンスとタップ・ダンスなら、出し物としてよさそうに思えるが、どうも相性はよくなかったようだ。
それと、以前から「よいタップは音でわかる」と思うのだが、確かにそうだった。もうひとり、外国人のタップダンサーがでてきたが、こちらのほうがまだよかった。それとも、ディスコのイヴェントなんかじゃ、最初からやる気がなかったのかな。
その後、おなじみのディスコ曲が流れ出したら、また客がダンスフロアを埋め尽くした。こういうディスコ・イヴェントは、本当に、途中に何もなく、ひたすら踊れる曲をかけ続けるのが一番だ。
+++++
■タップダンサーのライヴ評
July 29, 2005
Harlem Nights: Omar Edwards, Barefoot Tap Dancer
【裸足のタップダンサー】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_07_29.html
+++++
(2005年9月2日金曜、キサナドゥー・アット・ホテルパシフィック東京)
ENT>EVENT>One Night Discoteque, Xanadu