Strange Avocado & Shrimp Burger

【不思議なアヴォガド&シュリンプ・バーガー】

ハンバーガー。

しばらく前のことだが、都内某所のいわゆるアメリカン・ダイナー系の店で「アヴォガド&シュリンプ・バーガー」というのをオーダーした。ほかに、チーズ・バーガーやハンバーガーもあったのだが、なんとなく、アボガドとシュリンプに惹かれたのだ。フランクリンのアヴォガドに及ぶことはないだろうとは思ったが、とりあえず、お試しだ。

しばらしくして比較的大きなハンバーガーがやってきて、トマトとかたまねぎとか若干の野菜ものがお皿の外に飾られていた。食べる者が自由にそれらをいれて作るというスタイルだ。中にたっぷりアヴォガドとシュリンプがはいっている。

まあ、野菜を全部のせるとかなり食べるのに苦しくなるのは目に見えていたが、こちらは、フランクリンで鍛えたハンバーガー・イーターである。少々の厚さ、具の多さではへこたれない。ちゃんとバーガーのパンの間にはさんで、ナイフできれいに二つに切り分け、両手でしっかりと持ち、具が落ちないようにしながら、がぶっと食べる術を知っている。

そして、すべてを挟んで、二つに切って、両手で持って、がばっと大きく口をあけて、そこにいれこんだ。アヴォガドとシュリンプとの微妙なコラボレーションが口に広がる・・・。たしかにひろがった。だが、「あれ? なんか変?」 

よ~~く見てみると、な~~~んと、いわゆるハンバーガーの肉のパテ自体が入っていないではないか!!! そ~~んな、バーガーな。(失礼) ほんとは、いれるはずの肉のパテをシュランプリンしていれなかったのか? (再び失礼) 思わずお店の人に尋ねた。「え~~と、あの~~、これ、アヴォガド&シュリンプ・バーガー、肉のパテがはいってないんですけど・・・」 「あ~、これ、もともとはいってないんですよ。でも、オプションでおつけすることできますよ。お持ちしましょうか」 う~~ん、もう一口がばっとやってしまっていて、後からパテだけくると、丸いパテと一口噛み切られたパンの形があわなくなるし~~。悩んだ末、「じゃあ、けっこうです」と丁重にお断りした。

ハンバーガーの定義は、ハンバーグ(ひき肉などを焼いたもの)をパンで挟んだものである。そのハンバーグなしのハンバーガーで、ハンバーグの部分がオプションとは、これいかに? どこかおかしくないかい? (笑) 

しかし、こんなのありか? 確かに、「アヴォガド&シュリンプ・バーガー」で、アヴォガドとシュリンプははいってるのだが、肉がない・・・。ハンバーガーのバーガーは、パンの部分か? じゃあ、ハンは何? なんてバカを言ってる場合じゃない。違うだろう。ハンブルグ→ハンバーグ→ハンバーガーとなったはず。つまり、ひき肉部分がバーガーのはずだ。

しかもだ、この不思議なアヴォガド&シュリンプ・バーガー、1500円もしたんだよ~~。(泣) フランクリンでこれより安く、もっとおいしいアヴォガド・バーガー(もちろん、肉パテいり)が食せる。メニューに、「肉のパテははいっておりません」って明記して欲しい・・・。こういうバーガーは、正しいのか、ありなのか、フランクリンのオウナー幸三さんに今度きいてみよう。

ちなみに、アヴォガドと書いていますが、正しくはアヴォカドと、「カ」は濁らないそうです。

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