【アース新作は9月21日に】
イルミネーション。
これも、スティーヴィー同様、出る出るといわれながら、なかなか発売日が決まらなかったアース・ウィンド&ファイアーの新作が9月21日に日本でも発売されることになった。アルバム・タイトルは、『イルミネーション』で、日本ではBMGファンハウスから。アメリカ原盤は、サンクチュアリーというレーベルから9月20日に発売されることになっている。
昨日、白盤(テスト盤)が届いたので、これは本当にでそうだ。今作の最大の特徴は、これまで基本的にはモーリス・ホワイトがプロデュースしてきたアースが、外部プロデューサーを大々的に起用している点。外部プロデューサーを単体で起用するのは、71年アースとしての2作目『ザ・ニード・オブ・ラヴ(邦題、愛の伝導師)』以来34年ぶりということになる。(他にデイヴィッド・フォスターなどが共同プロデューサーになったことはあるが、常にモーリス・ホワイトがメイン・プロデューサーだった)
今回のプロデューサーには、ジャム&ルイス、ラファエル・サディーク、オーガナイズド・ノイズ、そして、ブライアン・マクナイト、ウイル・アイ・アムなどの名前まである。一聴したところ、全体的には、いかにも90年代のニュー・クラシック・ソウル的な雰囲気をだしていて、これまでのアースサウンドとは、相当変わっている。アースのサウンド・クリエイターとしてのピークは70年代後半だが、この新作を新人アーティストのデビュー作として聴いたら、これはこれで、かなり話題になるのではないだろうか。そんなサウンドにしあがっている。
ブライアン・マクナイトがプロデュースした「トゥ・ユー」は、70年代のデイヴィッド・フォスター的なニュアンスの作品にしあがっている。曲調は「アフター・ザ・ラヴ・ハズ・ゴーン」を思わせる。また、6曲目「ディス・イズ・ハウ・アイ・フィール」で女性の声がしたと思ったら、ケリー・ローランド(デスティニーズ・チャイルド)だった。アースに堂々と女性の声が入るのも79年の大ヒット、エモーションズとの共演「ブギー・ワンダーランド」以来のこと。そういう意味で、久々ずくめの新作ということになる。
アルバムからの最初のシングルは、5曲目の「ショウ・ミー・ザ・ウェイ」。ゆったりとしたスローバラード。トップ40入り果たせるか。
「9月21日の夜のことを君は覚えているかい?(Do you remember the 21st night of September?)」と歌うのは「セプテンバー」。9月21日発売のこのアルバムが、多くの人々にとっての思い出となるか。
トラック・リスティングは次の通り。
01. Lovely People
02. Pure Gold
03. A Talking Voice Interlude
04. Love’s Dance [prod. by Jimmy Jam & Terry Lewis]
05. Show Me The Way [prod. by Raphael Saadiq]
06. This Is How I Feel feat. Sleepy Brown [prod. by Organized Noize]
07. Work It Out [prod. by Raphael Saadiq]
08. Pass You By [prod. by Raphael Saadiq]
09. The One [prod. by Organized Noize]
10. Elevated feat. Floetry [prod. by Darren Henson & Keith Pelzer]
11. Liberation [Prod. by Vikter Duplaix]
12. To You [prod. by Brian McKnight]
13. The Way You Move feat. Kenny G
ENT>MUSIC>ALBUM>Earth Wind & Fire