Rude Phone Caller Never Disclose Their Sources

【電話番号の入手先を明かさない電話主】

慇懃無礼。

先日(3日頃)、筆者のもとに1本の電話がかかってきた。「明日(4日)、アップルのイヴェントがあるのですが、ぜひご参加いただきたいのですが。ご案内は行ってませんでしょうか」という。何日か前の郵便物にアップルの案内があったかもしれないと思い、探してみると、確かに来ていた。「スペシャルイベントにご招待します。8月4日(木)午前10時より 会場:東京国際フォーラム」とだけ書いてある。

イヴェントの内容などが書いてない。そこで尋ねた。「どのようなイヴェントなのですか」 すると、「それはわからない。言えない」という。「そんなのでは行けません。内容によってはおうかがいしてもいいですが、内容がわからないでは話になりません。何か新製品の発表ですか。ところで、僕のこの電話番号はどのように入手されたのですか」 「それもわかりません。申し訳ないのですが、言えません」 言い方は丁寧なのだが、話にならない。「人を朝の10時に呼びつけるのに、何があるかわからない、というのはおかしいと思いませんか。そんなことでは行けません」 「すいません、では来ていただけませんか」 「行きません」 

よく不動産の押し売りや、宝石とか、株とかのセールス電話がかかってくる。そういうのは、だいたい「ご主人さまでらっしゃいますか」という最初の一言で、わかる。だから10秒くらいで、「興味ありませんので」と言って切る。今回のマックの電話も、最初は僕を名指しできたので、誰かの紹介か、何か音楽関係者の名簿でも見たのかと思った。(もちろん、セールスでかけてくるのもどこかのなんらかの名簿から番号を入手しているのだろうが) 

イヴェントの案内など多数あるわけだし、イヴェントというのはとにかく人が来てなんぼのもの。つまらないイヴェントも多いわけだし、内容を見て判断しないことには話しにならない。記者発表ならまだしも、スペシャル・イヴェントなんていうところがうさんくさい。(笑) しかし、この電話は内容的には、そこらの押し売りセールスと同じなわけだ。内容は言えないが、とにかく来い、しかも午前10時とは、一体どういうつもりなのだろう。かなり不愉快になって電話を切った。それはそれですぐに忘れたのだが・・・。

で、その翌日、新聞を見て、「マック、国際フォーラム」の単語で、なるほどと合点が行った。なんだ、ただのネット配信開始の発表会ではないか。そんなに内容を隠すほどのものでもないだろう。行かなくてよかった。媒体向け発表は比較的午後とか夕方が多い。しかも午前10時の発表だと、その日の夕刊に記事がでてしまう。これは、よくない。ニュースは朝刊に載せてもらわないと。

たぶん、マックがネット配信を開始するとなれば、ニュースヴァリューがあるから、ちょっと変わったことでもやってみようなどと誰かが思いついたのだろう。この手のニュースなら、普通の記者会見で充分である。そのニュースのヴァリューはきっと媒体側が考えるだろう。

まあ、しかし、この慇懃無礼な電話のおかげで、ブログネタがひとつできて、マックも記事露出に成功したわけだから、むこうもしてやったりといったところだろうね。(笑) 

ESSAY>

カテゴリー: Uncategorized パーマリンク