ミルフィーユ。
いやあ、おどろいた。うまかった。
キムカツって知ってる? まあ、一言で言えばとんかつなんですが、恵比寿のキムカツという店では、それをとんかつと言わずキムカツと呼びます。何が違うかというと…。
前々から噂は聞いていたその恵比寿のキムカツ。いつ前を通っても、人が並んでいて、1時間から1時間半待ちなんて当たり前なほど人気のお店。夜10時ラストオーダー、10時半までの営業で、9時台早めに客待ちを打ち切るという、すごいお店です。客に並ばせないんですよ。まあ、いつかは食べたいとは思っていたのですが、別に1時間も並んでメシを食うというのも、なんだし…とは思っていたわけです。
そしたら、先日のとある金曜夜中の12時過ぎ、その前を通ると、なんと店がやっている雰囲気ではありませんか。何かのまちがいかと思って、あわてて車を止めて確認すると、1時ラストオーダー2時閉店ということで、今からでもぜんぜんOKとのこと。しかも、並んでいないで、空いている。三段跳びスキップしながらはいりました。
この日は初めてということもあって、6種類あるキムカツの中から「梅・しそ」を。1480円プラスご飯セット450円、計1930円なり。いきなり、山盛りキャベツが持ってこられ、しばらくしてからキムカツ登場。一口サイズに切られ、口にいれると、さくっとした歯ざわりでふわっと、肉が広がる。いやあ、まいった。これは、なんだ。
その秘密はロース部分を超薄切りにして、それを25枚ほど重ね合わせ、さらにさくっとあげている作り方らしい。このさくさくの絶妙の食感。これはまさにトンカツのミルフィーユだ!
カツを大きく分類すると目黒「とんき」系の「ハード系」と青山「まい泉」系の「ソフト系」に分かれると思うが、これはまさに後者。しかも、そこに独特のオリジナリティーを加えている。衣のさくさく感と肉のミルフィーユ感の融合がもうたまりません。たれは、おろしポン酢と、通常のトンカツソースがあったが、これはトンカツソースのほうが僕はあうと思った。からしもグ~~。
それからここのもうひとつのウリが炊きたてご飯。てかてか光っていて、見た目にも本当においしそう。こまめにゴハンを炊いて、それを小さなおひつにいれてだしてくれる。このゴハンとおしんこ、それにキャベツだけでも、おなかいっぱい食べたくなる。こんなに炊きたてをうまくよそられるとそれだけで負ける。特殊な炊飯器を開発したということで、15分でおいしいゴハンが炊けるという。
この店、2年ほど前にオープン。もともと横浜でトンカツ店をやっていたそうだが、このキムカツという商品を開発し、恵比寿でそれを店名にし、大当たりした。カウンター9席、ボックス18席(6人がけx3)くらい。混みあうと、ボックスは当然相席になる。今では仙台、博多などにも店を出して、テレビなどで紹介されて人気爆発だそうだが、知らなかった。
これは、受けるよ。人気になるよ。並ぶよ。もっと昔に一度並んで食べておくんだった。とんかつ好き、揚げ物好きの人は、これは絶対お勧めです。
さて、ではこの日なぜ夜中の12時過ぎにやっていたか。なんと、先月から、金曜と土曜だけ深夜2時まで営業することになった、というのだ。お店の人によると「まだ(週末の深夜営業が)認知されていないので、11時過ぎれば、比較的大丈夫ですよ」という。これは、超耳より情報ではないか。毎週金曜真夜中12時に、キムカツに並ばずに入れる。しかし、夜中の12時にカツは一体どうよ、って問題は残されるわけだが…。まあ、夜更かしすれば、結局いいんじゃないの、ってことで…。
夜ゴハンを夜中の12時に食べるということは、昼飯を3時か4時に設定して、その日は寝るのを朝4時とか5時にすればいいわけよね。な~~んだ、そんなら、いつもと同じだ。(笑)
書いてるうちにまたおなかがグ~~。
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ウェッブもあり。
http://www.kimukatsu.com/
【キムカツ】(恵比寿本店)
営業時間
平日 11:30から22:30 (ラストオーダー22:00)
金曜、土曜 11:30 から翌2:00 (ラストオーダー1:00)
電話番号 03-5420-2929
住 所 〒150-0013東京都渋谷区恵比寿4-9-5
予算、ひとり2000円~2500円程度
カード、可
予約不可。通常、並んでる人数にもよりますが、平日は9時台で並びを打ち切り。タイミングによりますが、平均1時間待ち。
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