スパーブ。
アル・グリーンの新作『エヴリシングス・OK』がなかなか素晴らしい。ブルーノートからの第2弾で約2年ぶり。これがまたいつもながらにいい出来。歌声も、張りがあって、感心する。ミディアム、アップ、スローとどれをとってもいい、すべてが素晴らしいってことで、タイトルは「エヴリシングス・OK」。
アルバムタイトル曲もいいし、3曲目の「ビルド・ミー・アップ」なんかも明るい曲調でのりも最高。アル・グリーンの「シャララ」あたりを思わせる。かと思えば、4曲目の「パーフェクト・トゥ・ミー」は、かつての傑作「ゴッド・ブレス・アワ・チャイルド」を彷彿とさせる。
以前にアル・グリーンのプロデューサー、ウィリー・ミッチェルの作品にはカットアウトで終る曲はない、みなフェイドアウトだ、ということを書いたが、なんと本作2曲目のバラード「ユー・アー・ソー・ビューティフル」は、じゃ~~んとカットアウトで終るではないか。これは前代未聞か? (笑) 確かにかなり珍しいカットアウトだ。これは、もちろんジョー・コッカーなどでも知られるスタンダード曲。
ウィリー・ミッチェルが作る曲は、みなイントロがかっこいい。15~20秒程度で、すぐに歌が入る。DJにとっては完璧な長さだ。これ以上長くても、短くてもなかなかうまくいかない。ラジオ・フレンドリーな作品群だ。
CDのクレジットを見ているとレコーディングはウイリー・ミッチェルのロイヤル・スタジオで行われたと書いてある。そして、驚いたことにその住所が1320ウィリー・ミッチェル・ブルヴァードになっている。その通りは
「ウィリー・ミッチェル通り」になってるんだあ~。すごい! 通りの次は牧場ね。ウィリー・ミッチェル牧場で、OK牧場、まちがいない。
そうそう、アル・グリーンのこの新作は、OKどころじゃない。OK以上のスパーブ(素晴らしい)、上々だ。
2003/09/24 (Wed)
Al Green Recorded New Album At Old Royal Studio With Old Microphone
アル・グリーン新作をかつてのマイクで録音~
https://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200309/diary20030924.html
2004/02/28 (Sun)
There’s A Dream After Fade-out: Willie Mitchell Revealed His Secrets Of Hi Sound
フェイドアウトの先には夢がある~
https://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200402/diary20040228.html
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