オールドスクール。
は完璧にオールド・スクールだった。火曜日にライヴを見て、木曜日に『ソウル・コネクション』(旧『フィールン・ソウル』、4月から番組名が変わります。放送時間などは変更なし)用に黒沢さん、北山さんとインタヴューに行き、その帰り、またライヴを見た。インタヴューの模様は4月2週にオンエアーの予定。
自分が「ネオ・ソウルのアーティスト」とくくられることを嫌っていた。自分はネオ・ソウルというより、トラディショナル・ソウル(伝統的なソウルシンガー)だとはっきり言った。確かに、火曜日に見たライヴも打ち込みなどはまったくなく、CDで聞かれるサウンドより、さらにリアルで昔ながらソウル・マナーを感じさせた。これは彼女の主義だったのだ。彼女から話を聞いてそれがよくわかった。
好きなアーティストに、アレサ・フランクリン、ドロシー・ムーア、グラディス・ナイト、ベティー・ライト、マーヴィン・ゲイ、ダニー・ハザウェイ、エモーションズなどをあげ、初めて行ったライヴが彼女が9歳の時のジャクソン・ファイヴだった。そこから、マイケル話にえらくもりあがり、現在の四面楚歌マイケルへの擁護論を大々的に展開。体調不良だったにもかかわらず、40分以上話をしてくれた。
ライヴは、火曜日より数倍よかった。のりも、観客の反応も。観客との様々なやりとりも多かった。曲数は同じなのに、演奏時間が長いことでもそれがわかる。曲も若干入れ替えアンコールもあった。オールド・スクールのアンジーのライヴは、あのフランク・マッコムらのライヴとも共通するものがある。レイラ・ハザウェイ、フランク・マッコムとも共演したという。そして、「レイラがいつか、ナタリーみたいな父親の曲ばかりを録音すればベストセラーになるわよ」とまで言った。かつて、僕自身も同じことをレイラについて書いていたので、わが意を得たりとびっくりした。
彼女に初来日か尋ねると、「2度目よ」という。えっと驚いて、「いつ来たのですか?」と尋ねると、「ディアンジェロと一緒に」と。「ああ、あのショーケース・ライヴの時?」 「そうそう」。 そうだったか。バックコーラスのひとりで来日していたわけだ。ただし、アンジー・ストーン名義ではもちろん初来日だ。それにしても、ドラムスもベースも、キーボードもギターも、めちゃくちゃかっこいいバンドだ。
Setlist: First Set
show started 19:16
01. Lover’s Ghetto (“Stone Love”)
02. Easier Said Than Done (“Mahogany Soul”)
03. Pissed Off (“Mahogany Soul”)
04. What U Dyin’ For (“Mahogany Soul”)
05. Come Home (Live With Me) (“Stone Love”)
06. Makings Of You (3 girls acappella) (“Mahogany Soul”)
07. Wish I Didn’t I Miss You (“Mahogany Soul”)(sampling “Back Stabbers” )
08. Stay For A While (featuring John Richmond) (“Stone Love”)
09. Karma (“Stone Love”)
10. My Man (“Stone Love”)
11. Bottles & Cans (“Mahogany Soul”)
12. Everyday (“Black Diamond”)
13. U-Hall (“Stone Love”)
14. No More Rain (In This Cloud) (“Black Diamond”)(sampling “Neither One Of Us”)
15. Brotha (“Mahogany Soul”)
Encore. I Wanna Thank Ya (“Stone Love”)
show ended 20:37
(2005年3月23日木曜、ブルーノート・ファースト=アンジー・ストーン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Stone, Angie